新入社員研修 成功のヒケツ36話

 【新人・若手の文章力を上げる報告書】

新入社員研修 成功のヒケツ36話

『報告書の書き方』

新人・若手の文章力を上げる報告書 【1】

『報告書の書き方』

上司が「報告書」に質の高さを求めたい一方で、報告書の作成を苦手だと感じる新人・若手が多いのが現実です。本日より、新人・若手の文章力を上げる『報告書の書き方』をお送りします。

■報告書の全体構成

報告書には、「形」があります。まず、おおざっぱに報告書を理解するために、報告書の構成からご説明します。

【報告書の構成要素】
(1)表題(15字~20字ぐらい)
(2)状況説明(「日時」「場所」「人(先方、当方)」「目的」など)
(3)内容要旨(打ち合わせ内容など、50字程度×3)
(4)詳細内容(ヒアリング事項等、「内容要旨」の詳細説明)

注意すべき点は、「表題」は「内容要旨」(打ち合わせ内容)の要約、「内容要旨」は「詳細内容」(ヒアリング事項等)の要約という3層構造を理解することです。

実際、報告書を上から(表題から)順に書こうとするから難しいのであって、報告書の説明文(詳細内容から)順に書いていけば、割と楽に書けます。


■説明文(「詳細内容」)の構成

説明文(「詳細内容」)にも、同じような三角形のピラミッド構造があります。

「見出し」は「小見出し」の要約、「小見出し」は「説明文」の要約というように、ここでも、下位の文章を書いて、徐々に上位の見出しをつけていく作業を順々に実施していけば、詳細内容を楽に書くことができます。

【詳細内容の構成】
(1)見出し(小見出しの要約、10字~15字ぐらい)
(2)小見出し(文章の要約、15字~20字ぐらい)
(3)説明文(小見出しの内容の説明)


■報告書作成のポイント~誰に出す?何のために書いた?を考えること

報告書は、以下のように、それぞれ目的にあった「まとめ方」が必要です。その形式・分量、内容は「誰に」「何の目的で」報告書を提出するのかによって大きく違ってきます。

(1)トップ・役員へ提出する報告書
(2)上司、先輩など部署内で出す報告書 
(3)お客様に出す報告書

以上が代表的な3つの報告書です。それぞれの具体的なポイントを以下にまとめました。
 
(1)トップ・役員へ提出する報告書

【内容】大口の商談、大きなトラブル、重大な環境変化、重大な情報(ライバル社の重大な動向)等

【形式・分量】A4用紙1枚程度で要旨のみ(約200字程度)。

【特徴】所見は必ずつける。また、すみやかに提出する。

【ポイント】

偉い方は忙しいので、少ない文字数で専門用語など極力控えて、分かり易く書きます。また、経営判断にかかわる内容であるので、報告書はいち早く提出する必要があります。

所見をかならずつけ、判断の助言をします。(現場の詳細な事までご存知でない事が多いので、現場担当者の意見を聞きたがっています)

自分の仕事が認められ、抜擢されるチャンスでもあるので、気合いを込めて書いてください。


(2)上司、先輩など部署内で出す報告書

【内容】商談、業務内容、出張、研修、トラブル、ライバル社の動向等、通常業務における報告

【形式・分量】要旨をA4用紙1枚程度、詳細内容を書く必要があれば、2~3枚作成。

【特徴】所見は必要に応じてつける(必要かどうか聞く)、提出は翌日が望ましい。遅くとも数日以内が基本。

【ポイント】

まず、報告目的にもよるが、「簡単に書け」と言われれば、200字以内(要旨のみで可)で書く。「詳細に知りたい」と言われれば、「要旨」+「詳細内容」の構成で書きます。組織内の報告書を素早く作成するためには、形式・内容について、まず、「前例踏襲」すべきです。さもなければ、上司に形式を相談してから作成すべきです。

何も指示がなければ、できるだけ詳細に書いた方が後で業務の役に立ちます。
特に商談や業務報告は上司といえども、細かい部分が書かれていないと判断できないので、できるだけ詳細に書くべきです。


※次回は、具体例の(3)「お客様に出す報告書」のポイントについてお話しいたします!


☆来週につづく

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