2018年9月18日
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は58.4%となっていることが、厚生労働省の「労働安全衛生調査」で明らかとなった。前年調査では56.6%で、1.8ポイント増加した。
事業所規模別にみると、100人以上の事業所では9割以上となっているが、50~99人は83.0%、30~49人は67.0%、10~29人では最も低く50.2%となった。
取組内容(複数回答)をみると、「労働者のストレスの状況などについて調査票を用いて調査(ストレスチェック)」が64.3%(前年62.3%)と最も多く、次いで「メンタルヘルス対策に関する労働者への教育研修・情報提供」が40.6%(同38.2%)、「メンタルヘルス対策に関する事業所内での相談体制の整備」が39.4%(同35.5%)などが続いた。
過去1年間(2016年11月1日から2017年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業した労働者(受け入れている派遣労働者を除く)の割合は0.4%(前回調査0.4%)、退職した労働者の割合は0.3%(同0.2%)となっている。
産業別にみると、連続1カ月以上休業した労働者は「情報通信業」及び「金融業・保険業」が1.2%と最も高く、退職した労働者は「運輸業,郵便業」が0.5%と最も高くなっている。
受動喫煙防止対策に取り組んでいる事業所の割合は85.4%(前年調査85.8%)となっている。産業別にみると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が98.5%と最も高く、次いで「複合サービス事業」が98.4%、「金融業・保険業」が96.5%となっている。
2017年7月1日が含まれる1カ月間に45時間を超える時間外・休日労働をした労働者(受け入れている派遣労働者を除く)がいる事業所の割合は「45時間超80時間以下」が26.7%(前年調査25.9%)、「80時間超100時間以下」が5.9%(同5.5%)、「100時間超」が2.1%(同2.6%)となっている。
一方、労働者調査によると、現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は58.3%(前年調査59.5%)となった。
強いストレスの内容(3つ以内の複数回答)は「仕事の質・量」が62.6%(同53.8%)と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が34.8%(同38.5%)、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が30.6%(同30.5%)となった。
労働者を10人以上雇用する民営事業所のうちから無作為に抽出した事業所と、その事業所に雇用される常用労働者・受け入れた派遣労働者のうちから無作為に抽出した人を調査客体とし、それぞれ8674事業所と9697人から有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
更新
KPIはノルマじゃない~KSFと組織目標から逆算する、KPI設計法
KPIとはあくまで「指標」であり、目標ではありません。本コラムでは、KPIの設定方法と、有効にするための改善サイクルの回し方を解説します。組織目標と連動したKPIを決め、必要に応じて見直しながら運用することが大切です。
更新
人材評価を語る
インソースでは「人材評価」について、適正な人事評価によって社員・職員の能力・資質を向上させることを目的にしている、と基本的に考えています。その「人材評価」の効果、特徴、内容等について、弊社代表・舟橋がインタビュー形式で語るページです。
■関連研修シリーズ
■関連商品・サービス一覧
更新
(半日研修)コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践
更新
実践!評価者研修~目標設定・面談編(半日間)
更新
働く高齢者のための安全と健康管理
更新
喫煙防止講座~今吸っていないあなたにも
更新
メンタルヘルス(セルフケア)研修~自身のストレスへの対処法を学ぶ(冊子教材・テスト付き)
更新
レジリエンス研修~しなやかにストレスと向き合い、回復力を身につける(冊子教材・テスト付き)
更新
アクティブモチベーション講座~ポジティブな考え方で意欲をセルフコントロールする(スライド付き)
更新
評価者研修~下位評価の伝え方(半日間)
更新
コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践(半日間)
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース