インソース デジタルソリューション事業部

名刺も商談も、「記憶」はその日のうちに「記録」~生成AIでデータを活かす営業支援「AI-Plants」開発者インタビュー

名刺も商談も、「記憶」はその日のうちに「記録」~生成AIでデータを活かす営業支援「AI-Plants」開発者インタビュー

「便利そうだから使ってはいる」。生成AIと同じように、営業支援ツールもまた、多くの企業で「入れたのに使いこなせない」という悩みを抱えがちです。

教育会社インソースが自社開発した「AI-Plants」は、インソース自身が営業の現場で使い込んできた仕組みに、生成AIの力を組み合わせた営業支援ツールです。

シンプルで手に馴染む使い心地と、生成AIによる支援で、データが活きる営業を後押しします。本記事では、AI-Plantsが生まれた背景から、強みや使いこなし方、そして今後の展望までをご紹介します。

「多機能でも、使いやすい」を実現

――AI-Plantsとは、どのような課題を解決し、どんな営業組織に向いたサービスなのでしょうか。

AI-Plantsが完成するまでには、前身となる仕組みまで遡ると20年ほどの歴史があります。「Plants12」から、2020年ごろに「Remote-Plants」へとリニューアルし、そして2026年、生成AIを取り入れて「AI-Plants」へと生まれ変わりました。インソース社内でさまざまな声を取り入れ、改善を重ねながら現場を支えてきた営業支援ツールのノウハウを、ぜひお客様にも使っていただきたいという思いから生まれたものです。

位置づけは、いわゆるSFA(営業支援ツール)です。多機能であるがゆえに、本当に便利な機能が埋もれてしまい、「入れてはみたものの、現場に定着しない」という悩みが後を絶ちません。AI-Plantsは、その「定着」に正面から向き合う営業支援ツールです。

高機能なSFAほど、機能が多すぎて結局使いこなせないという声を数多く聞いてきました。そのため、機能を削って簡素にするのではなく、営業を支える確かな機能をしっかり備えたうえで、長く親しみやすいUIを両立させることにこだわりました。その両立こそが、AI-Plantsというサービスの核心です。

名刺も商談も、その日のうちに記録する

――Remote-PlantsからAI-Plantsへの刷新には、どのような課題意識があり、なぜ生成AIを取り入れたのでしょうか。

刷新の出発点にあったのは、貯めたデータを「持っているだけ」で終わらせたくないという思いでした。どれだけ情報を集めても、使われなければ営業の力にはなりません。そのうえで、長く使い込んで「使いやすい」と実感してきた仕組みを、より手に馴染む形にしました。

そこで取り入れたのが、生成AIです。これまで貯めてきたデータという資産と生成AIを掛け合わせることで、営業全体を見渡しながら、次にとるべきアクションを後押しできる仕組みを目指しています。データが活きる営業へとつなげていきたいと考えています。

その根っこにあるのは、営業データが個人に留まりがちだという課題意識です。

――既存の「Remote-Plants」に生成AIを取り入れることになった、営業現場の「よくある悩み」があれば教えてください。

開発のきっかけとなったのは、営業データの属人化でした。名刺は個人の引き出しに眠り、商談の履歴も共有されないまま、貴重な情報が担当者一人の中に閉じてしまいます。

そうしてデータは、社内の誰からも見えなくなっていきます。営業から社内SEまで幅広い経験を積んできたからこそ見えてくる、根深い課題です。では、なぜ情報の抱え込みは起きるのか。原因は、大きく三つあると考えています。

  • 自分が担当だから自分さえ知っていればいいという慢心
  • 自分の客だから教えたくないという囲い込み
  • そもそも情報を共有する仕組みがないという、環境そのものの欠落

インソースはこの壁を、仕組みとルールで乗り越えてきました。名刺はその日のうちに登録し、商談の履歴も原則その日のうちに残します。こうして一人の営業が得た気づきをチーム全体へ広げていきます。

そんな情報の循環も、データが必ず共有される土台があってこそ回るのです。裏を返せば、情報が個人に閉じているかぎり、どれだけ優れた営業がいても、その知見は組織の力にはなりません。だからこそ、まず情報が「集まる場所」をつくることが、すべての出発点になります。

データを、すぐ安心して預けられる場所。そして、みんなが必ず見てくれる場所。

AI-Plantsが目指すのは、その場所を仕組みとして提供することです。生成AIを活かすには、何よりもまずデータが欠かせません。データドリブンな経営を実現するために大切なのは、データをしっかりと一か所に集約し、整理しておくことです。その土台さえできていれば、使いやすさをユーザー自身が実感でき、さらに新しいデータも自然と集まるようになります。

毎日、飽きずに入力できる強み

――他の営業支援システムにはない、AI-Plantsならではの強みはどこにあるとお考えですか。

他のツールを使用している企業様からは、操作がとにかく複雑で、どんな場面でこの機能を使えばよいのか分かりにくいという声が届きます。そのほか、海外仕様で作られたツールもあり、日本の商習慣にはなじみにくく、結果的に自社には合わない、かえって使うことに疲れてしまう、といった声も実際にあります。

AI-Plantsは、こうした課題を踏まえ、データの登録をシンプルに行える設計とし、それを「習慣」として根付かせることに長けています。入力が習慣になれば、常に最新の情報が積み上がり、そのまま日々の営業に活きていきます。データを古びさせず、現場で使われ続ける状態に保てること。そこにこそ、AI-Plantsの強みがあります。

――特にお客様におすすめしたい機能と、その理由を教えてください。

ぜひお客様におすすめ、ご提案したいのが、実装を予定している提案書の作成支援機能です。こちらは基本となる機能に、カスタマイズを加えることで実現する機能です。

なぜこれをお勧めするのか。取引先企業の基本情報にとどまらず、その企業の強みや弱みまで生成AIが読み解き、提案書づくりまでを一気通貫でサポートするからです。ただし、社内のデータは各社様ごとに異なるため、汎用のままでは真価を発揮しません。そこで組み合わせるのが、インソースの「AI活用基盤の構築支援サービス」です。お客様の社内に眠るデータを一か所に集めて独自のデータベース(RAG=生成AIが自社データを参照して答える仕組み)を築くことで、各社様ならではの情報にもとづいた独自の提案書を作成できるようになります。

こうしたカスタマイズによって実現するのは、会社独自の提案書づくりだけではありません。作成にかかる時間の短縮や、業務改善にもつながります。さらに、正確なデータを読み込ませ続けることが、データドリブンな経営の実現へと結びついていきます。

生成AIも、自社のデータを参照できるRAGの仕組みがなければ、どの会社にも当てはまるような無難な文章になりがちです。自社のデータを土台にしたRAGと組み合わせることで、実際の商材や過去の実績に即した、説得力のある提案書に近づきます。営業一人ひとりが提案づくりに費やしてきた時間と労力を、大きく軽くしてくれるはずです。

――開発で、最もこだわった点や苦労した点を教えてください。

2026年のリニューアルは、短期間での開発でした。

見やすい画面をつくるうえで意識したのは、取引先の参照画面を開いた瞬間に、必要な情報がきちんと目に入るかどうかです。最初に見せるべき情報の並びといった画面構成を、一つひとつ確認しながら整えました。

見た目のデザインを優先して本末転倒にならないよう、ビジネスツールとしての使いやすさを軸に設計しました。その結果、以前よりも手に馴染み、画面に安心感があり、情報がうまく整理される作りになりました。

データは「貯める」より「回して活かす」

――AI-Plantsをより使いこなすための、コツや意識すると良い点はありますか。

使いこなすために意識してほしいことの一つが、社員全体の行動と仕組みです。鍵となるのは機能ではなく、データの登録を習慣にできるかどうかです。インソース自身がデータにもとづく経営を実践できているのも、全員が例外なくルールを守ることに秘訣がありました。

名刺をもらったらその日のうちに、商談が起きたらその日のうちに登録します。データは新鮮なうちに残し、すぐ「見える化」します。使いこなしのコツは、突き詰めればこの一点に尽きるのです。

ただのメモを置く場所ではなく、それを活用する人が次にいる。その感覚を持って使ってほしい。

だからこそ、みんなが集中してデータを集め、登録することにこそエネルギーを注いでほしいのです。集まったデータは、次の一手を考えるための材料になり、チームで共有されれば、一人の成功が組織全体の成功へと広がっていきます。こうして実践してきた経験を、ぜひAI-Plantsでも実践してみてください。

「まず一歩、使ってみる」入り口に

――AI-Plantsを今後どのようなサービスへ進化させていきたいと考えていますか。

これから目指すのは、扱いやすい営業支援ツール×生成AI機能で日々の営業をさらに支える姿です。そのうえで見据えているのは、使ううちに自然と生成AIが業務になじみ、その価値を実感できる、「生成AI活用の入り口」としての役割を果たし、業務改善が自ずと進んでいくサービスへの進化です。

「営業支援ツールにとどまらず、生成AI活用の『最初の切り口』にもなれたら」

実際に役立つと実感していただいたうえで、提案書づくりの自動化機能や社内データを活かした活用法など、お客様のご要望に応じてご提案していきます。

SaaSとして提供しつつ、必要に応じてカスタマイズにも対応し、裏側のデータ基盤(RAG)づくりから一緒に伴走します。まずはAI-Plantsから、生成AI活用の第一歩を踏み出してみてください。

「入れたのに使いこなせない」を、なくす。

AI-Plantsは、シンプルで手に馴染む、生成AI搭載の営業支援ツールです。この使いやすさこそが「入れたのに使いこなせない」を防ぎ、現場に定着して長く使われ続ける理由です。詳しくはサービスページをご覧のうえ、まずはデモで使い心地をご体感ください。

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