女性活躍には「支援の仕方」が重要~男性管理職向け研修で、部下の潜在能力を引き出す環境をつくる
女性社員・職員の状況に、みなさんの組織はどう向き合っていますか。
今や女性の活躍推進は、積極的な取り組みを超えて当たり前に実施すべきこととなりつつあります。しかし、実際のところ多くの組織では、以下のような状況をお聞きするのもまた事実です。
- 昇進に消極的な姿勢を見せる女性社員が多い
- 理想的な「女性管理職」のロールモデルがいない
- ワークライフバランスの課題に直面している
女性活躍の鍵は、適切な「支援」にあります。その「支援」とは何でしょうか。支援とは単なる制度ではなく、女性社員の潜在能力を引き出す環境づくりです。
女性でなく個としてとらえる
効果的な支援は、まず「理解」から始まります。潜在的にある、「女性だから」「男性だから」という先入観や思い込みを取り除き、「個人」として、目指すスキルが何かを理解することが重要です。上司がもつ先入観や思い込みによって、部下の可能性を狭めていることもあります。
属性などのカテゴリーでなく、部下個人と向き合うことが支援の第一歩となります。
均等に機会を与えて誰もが活躍できる組織にする
短時間勤務や在宅勤務など多様な働き方が促進される中でも、成長できる機会を均等に提供することが必要です。例えば、情報を平等に提供することが挙げられます。均等に情報共有される仕組みを整えることが大切です。必要な情報がメンバーに行き渡らないと、不信感や仕事への意欲低下につながる可能性もあります。
どのような状況であっても、メンバーに均等に機会を与える環境であるかという視点で職場づくりを整えていくことが必要です。
継続的なサポートで女性部下の意識を高める
上司の存在は、キャリアビジョン構築の強力な助けとなります。部下が描くキャリアビジョンを上司とともに共有し、実現していくために、どんな支援が必要であるかを考えていきます。支援の方法は主に3つの視点から考えます。
①任せる仕事を考える
本人のスキルや特性を考慮しながら、業務を采配します。ここでも先入観や思い込みを持たないように注意します。例えば、思い込みで仕事と家庭との両立が大変だからと、仕事量を減らしても、部下が本当はもっと仕事をしたいと考えているならば、意欲低下につながります。ここで大切なことは、部下とコミュニケーションを取りながら、業務量を調整し、適宜上司がフォローをしていくことです。
②定期的なキャリア面談を実施する
自身の今後のキャリアについて、なかなか自分で考える機会がなかったり、漠然とした不安や悩みを抱えていたりすることも多いのが現状です。部下とキャリアについて、話し合う機会を設けることで、希望するキャリアビジョンの目標設定や悩みなどの解消につなげていきます。
③モチベーションを維持する
様々な環境変化などより、仕事に対するモチベーションは変化します。日々の部下の状況を把握し、モチベーションが低下している場合には、フォローするなどのサポートも必要です。
男性のための部下育成研修~女性リーダーの活躍を支援する
男性管理職が女性の部下をリーダーとして育成していく際の注意点やスキルを学び、組織の女性活躍を推進するための研修です。
ロールモデルのいない職場で女性が活躍していくためには、男性管理職が率先して道を作っていくことが必要不可欠です。知識として女性が働きながら直面する課題を理解しながら、何が女性リーダーを支援していくことになるのかを考えていきます。演習では、自身の先入観で仕事の任せ方などを決めてしまっていないかなどを確認しながら、具体的な支援策を考えていきます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 女性の部下がいるが、上司として何を支援したらよいか分からない
- 自組織の女性活躍推進を実現させたいが、管理職として何ができるのかを知りたい
- 女性の部下にリーダーとして活躍してほしいと考えているが、リーダーになりたがらない人が多く困っている
本研修の目標
- 自組織で女性活躍を推進する意義や重要性を理解する
- 女性の部下の不安を理解し、職場でのコミュニケーションなどに生かせるようになる
- 女性部下の成長やキャリア形成を支援するための具体的な取り組みが分かる
セットでおすすめの研修・サービス
女性のためのスマートワーク研修~自分らしい働き方で職場に貢献する
これからの働き方やキャリアを多面的に考え、ワークライフバランスを実現しながらいきいきと働くための考え方を学ぶ、女性限定の研修です。研修では「これから30年シート」といった長期的視点でのアプローチや、「キャリア・アンカー」といった自分の価値観の整理を通して、キャリアについて考えます。
(半日研修)アンコンシャス・バイアス研修~無意識の決めつけ・思いこみを打破し、 改めて職場風土を考える
「アンコンシャス・バイアス」とは、無自覚の固定観念・決めつけのことです。本研修ではケーススタディやワークを通じて、固定観念ゆえに自分には見えていない現実・事実があることに気づき、より多様な視点をもつことの重要性やメリットについて学びます。
女性リーダー研修~キャリアアップ編「リーダーとしての自信をつける」
これからリーダーになることを期待されている女性向けに、組織から求められる期待や役割を踏まえたうえで、これまでのキャリアを棚卸しし、自分なりのリーダー像を描けるようになる研修です。自分のリーダー像にキャッチコピーをつけ、目指す姿を明確にします。また、多くの女性がキャリアアップに消極的になってしまう理由の一つとなる「ワーク・ライフ・バランス」を実現するためのポイントを学び、キャリアアップを前向きに捉えられるように導きます。