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叱れない時代の指導の仕方~部下・後輩を成長に導く3つのポイント

部下への指導は、多くのリーダーや管理職にとって大きな課題です。厳しく伝えるべき場面でも、「ハラスメントと受け取られるのではないか」という不安から、指導をためらう声も少なくありません。

しかし、部下・後輩に基本と正道を伝え、正しく導くには、指導は欠かせないものです。過度に遠慮せず、相手の成長を後押しする伝え方が求められています。

そこで本記事では、「叱れない時代」において、部下や後輩を成長に導くための具体的な3つの指導ポイントをご紹介します。

ポイント1:感情ではなく、真剣な思いを伝える

指導とは、単なる業務命令や評価ではなく、部下を成長へと導くための働きかけです。上司の真剣な思いがこもった言葉は、必ず部下の心に残ります。一方で、感情的な言い方や目的を見失った対応は、信頼関係に亀裂を生む原因にもなります。冷静かつ真摯な伝え方が、相手の受け止め方を大きく左右します。

ポイント2:冷静な観察から具体的な課題を抽出する

部下に改善すべき行動が見られたとき、まず大切なのは冷静な視点で状況を見極め、具体化することが重要です。

①行動を分解し、問題の本質を特定する

結果ではなく、行動のプロセスに注目します。表面的なミスを指摘するのではなく、努力の過程を認めたうえで、どこに課題があるのかを明らかにし、具体的に伝えます。

②改善に向けた具体的行動を示す

「何をどうすればよいのか」を行動レベルで提示することで、部下自身も指導の意図を正確に理解しやすくなります。

ポイント3:部下のタイプに合わせて伝え方を変える

①受け身な部下には、関心と問いかけを

やる気の低さが見える場合は、まずその背景に目を向けることが大切です。興味や得意分野を探りながら、自発的な行動を引き出す問いかけが、変化への第一歩となります。

②反発しがちな部下には、まず受け止める姿勢を

意見や反論が多いタイプには、いきなり否定するのではなく、まず言い分を受け止める姿勢を示すことが信頼形成の鍵です。そのうえで、具体的な事実や影響範囲を伝え、冷静な判断を促します。

指導力を高めるには

指導力は、知識として理解するだけでは身につきません。実際に伝えてみること、部下の反応を受け止め、振り返ること。その繰り返しの中で、言葉に説得力が宿ります。

そのためにも、ロールプレイングやケーススタディなどの体験的なトレーニングを通じて、「伝える覚悟」と「伝え方の工夫」を磨いていくことが、指導力を高める近道となります。

(2時間研修)部下指導力向上研修~「伝えること」をためらわないために

「言われたことしかやらない部下の主体性を引き出したい」「ハラスメントと言われるのが怖くて、厳しく指導できない」など、現代管理職の部下指導に対する悩みはつきません。

本研修では、部下に効果的な指導スキルについて、実践的なケーススタディを通して学んでいきます。上司の変化から部下の変化を促すことで、組織の活性化を図ります。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 部下に指導したいが、厳しく言うべきか悩んでしまう
  • 部下にもっと積極的に仕事に取り組んでほしい
  • 部下が何を考えているのかがわからず、効果的な指導方法が知りたい

到達目標

  • 感情的ではなく、部下視点に配慮した指導ができるようになる
  • できないことを指摘するだけでなく、部下の行動の過程を認めることができる
  • 部下の成長を願い、一歩踏み込んだ指導ができるようになる

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セットでおすすめの研修・サービス

エンゲージメント診断

本サービスは従業員エンゲージメントの向上を目指して、組織課題を可視化するアセスメントです。

従業員と組織の満足度を定量的に調査することで、どの対象にどのような施策を講じればよいのかを考える際の基礎情報として活用することができます。

人的資本経営や健康経営をはじめ、さまざまな視点で企業価値向上が求められる昨今、従業員エンゲージメントにつながる組織課題の可視化は、非常に重要な施策となってきます。

>サービスの詳細はこちら

OJT研修~部下・後輩指導の基本スキルを習得する

部下・後輩の世代の傾向やキャリア観への理解を深め、職場全体を巻き込み計画的に指導・育成する方法を学ぶ研修です。

部下・後輩が自ら考え行動できるようになるためには、OJT担当者による用意周到な準備、粘り強く何度も同じ指導を継続し続けること効率よく計算的に育成を進捗させる力が不可欠です。

実際の部下・後輩の現状を踏まえた3カ月間の育成計画の策定方法のほか、報告の受け方や指示の仕方、ほめ方・叱り方などの指導方法を学び、ケーススタディで実践力を磨きます。

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OJT講座~基本指導スキルの習得で、新人を早期戦力化する

OJTの真の目的は、自分で考えて動ける自立した人材を早期に育成することです。

本講座では、実りあるOJTを職場全体で実現していくために、OJTに欠かせない心構えや基本フロー、指導における留意点を一通り解説いたします。

関係性構築のために必要な要素をはじめ、OJTにおける育成計画の例、ティーチングで実務能力を習得させる方法、指示だしや報告を受ける際のポイント、効果的なほめ方・叱り方など、実践的なテクニックについて多くお伝えします。

OJT指導担当者に限らず、指導を担うチームのリーダー層や、共に部下を育てるチームメンバーにもご視聴いただける内容です。

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