研修を語る
2025/08/21更新
OJT指導者研修を語る
座学、ケーススタディを通じ、「部下の
指導方法」を具体的に習得する研修
本研修では、「部下の指導方法」を体系的に学びます。
書き込みシートを用いた演習、ケーススタディ、グループワークを通じて、
効果的なOJT指導法を習得します。
変化の時代にこそ必要な「戦略的OJT」
~個の成長に寄り添う指導力を磨く
OJTの目的は、部下・後輩に実務能力を習得させ、現場で"考えて""動ける"自立した人間へと育成することです。現在のような変化の激しいビジネス社会においては、マニュアルや OFF-JTで体系的な知識の整理を行うだけでなく、個人の成長に寄り添う"戦略的な"OJTが求められています。
若手社員・職員のOJT指導者には、入社3~5年目の若手が指名されることが多いです。しかし、通常の仕事の中では、部下の指導方法を体系的に学ぶ機会は、ほとんどないと思います。そこでこの研修を受け、OJT指導者として必要なスキルをじっくり学んでいただきます。
OJTを仕組み化する~教え方をデザインする2つのスキルを習得
OJT指導者に必要な以下2つのスキルを学びます。
- ①OJTを効果的に進めるスキル
~部下指導の目標設定、「何を教えるか」を考える - ②部下への教え方をプロデュースするスキル
~育成スケジュール策定と若手との接し方等のノウハウ
本研修では、まず「部下・後輩が抱える不安」を認識した上で、部下・後輩の立場に立って考える姿勢を持ちます。次に、「今後は、自分が人を育てる側になる」というOJT指導者としての役割を認識していただきます。
その後、
- ①OJT指導を効果的に進めるスキルを習得し、「育成計画目標シート」を作成していただきます。
- ②部下への教え方については、「ホウレンソウ」「効果的な指示の仕方」「ほめる、叱る」等、若手育成に必要なコミュニケーションのポイントを学びます。
さらに、部下・後輩への教え方をプロデュースするスキル(自分が指導を全て行うのではなく、周囲にも分担して任せる方法)について確認します。部下・後輩との接し方のコツ、具体的なノウハウについて、グループワークやケーススタディを通じ、身につけていただきます。
「明日から使えるOJT力」を養う
~実践重視の演習&グループワーク
OJT指導に役立つ「書き込みシートを用いた演習」や「グループワーク」を多く盛り込み、OJT指導者には必須のスキルを身につけていただきます。若手のスキル確認や育成計画作成のために、以下のような、数種類の書き込みシートを用意しています。
- ・「コミュニケーション評価シート」
- ・「自分の現状を振り返るシート」
- ・「育成計画目標シート」
- ・「仕事の『意味』と行動を具体的に教えるシート」
- ・部下に仕事を引き継ぐ「部下への引継ぎシート」 等
グループワークでは、「部下の顔を思い浮かべながら、具体的な育成計画を作成する」等、研修中に実践的なノウハウを習得することができます。 研修の中で指導方法やノウハウを知り、翌日からのOJT指導につなげていただければと思います。
座学×演習×グループワークで、OJT指導力を段階的にレベルアップ
基本的に、「講義(座学)」と「個人演習」、「グループワーク」を繰り返して行います。午前中に講義や個人演習を行い、午後にグループワーク、ケーススタディを繰り返し実施するケースがほとんどです。
同じ立場の仲間と一緒に考える~若手育成計画づくりの実践演習
「若手の育成計画を作成する」演習については、以下の通りです。
「育成計画目標シート」への記入を通じたワークで、部下・後輩の一週間後、1カ月後、3カ月後の育成目標(=何を理解し、できるようになっていれば良いか?)を立てます。
まず、「部下・後輩に達成して欲しい」レベル(達成目標)を決めます。達成目標を立てたら次に、「具体的に何ができて欲しいか」を設定します。その後、それを「どのように達成させるか」、「誰に指導してもらうことが適切か(自分で指導するのか、他に適任者がいないか)」を明確にしていきます。
部下別に具体的な目標を立て、それぞれに対して効果的な教え方をプロデュースするというイメージです。
「OJT指導者としてのあるべき姿」を考えることができる複数の「ケーススタディ」
研修の最後に行うケーススタディの一例をご紹介します。以下のようなケースについて、グループで「どのように指導、対応することが良いのか」について議論を行います。
【ケース:わがままな部下の場合~不平不満の受け止め方】
「私の部下は非常にわがままで、仕事を選り好みします。普段は優秀でいいのですが、手間のかかる業務や苦手な業務をお願いすると、表情を曇らせたり反抗的な態度に出ることがよくあります。どのように対処したら良いでしょうか」
身近にあるケースについて、グループ全員で意見を出し合い、議論することで「OJT指導者として、どのように対応すべきか」をじっくり考えることができます。様々な意見の中から、自分なりの解決の仕方を見つけていきます。
新人フォロー研修と組み合わせて、OJT研修の効果を最大化
OJT指導者は若手に対して効果的な指導を行う、若手は上司の意図を理解し、目標に近づくために自律的に行動する、という両者の歩み寄りが必要です。
上記のような意味で、「OJT指導者研修」と「新人フォロー研修」の両方を実施すると、大きな相乗効果が期待できます。
OJT研修~部下・後輩指導の基本スキルを習得する(2025年版)

インソースのOJT研修は、毎年最新の内容を取り入れています。2025年版では、「離職を組織全体で防ぐ」「部下・後輩から教えてもらうという心構えも大切」といった視点を追加し、人手不足の中で新人の早期活躍を後押しします。ケーススタディでは、「OAスキルに詳しい新人から、自分が知らない内容について質問をされた場合の対応を考える」ケースを実践します。教え学び合う態度を含めた、OJT担当者に必要なスキルを学びます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 指導を行う社員に、OJTの手法を学んでもらいたい
- 新人の受け入れが久しぶりで、育成ノウハウを持っている人が社内にいない
- 計画的な指導ができておらず、人材が思ったように育たない
本研修の目標
- 育成計画を立てて「何を」「いつまでに」「誰が」「どうやって教えるか」を明確にする
- 指示の仕方、ホウ・レン・ソウ、ほめる・叱るなど指導の基本をおさえる
- 具体的なケーススタディで、学んだ内容を自分自身に落とし込む








