Power BIで業務効率化!データ分析の負担を大幅に削減~ビジネス現場に広がる「データ活用力」の必要性
ビジネスの現場で「BI(Business Intelligence)」「データドリブン」「ビッグデータ」といった言葉を耳にする機会が増えています。
多くの企業において、データを収集・分析・可視化し、経営戦略や業務改善に活かす傾向が強まっていることの表れともいえます。大量のデータを扱えるBIツールは、自社で保有する膨大で多様なデータを統合・可視化し、スピーディーな意思決定を実現するために不可欠であり、注目を集めています。
専門職のものではない、あらゆる業務で求められる「データ活用」
営業・マーケティング・事務など、あらゆる職種においてデータを利活用する力が求められています。
例えば営業であれば、顧客の購買履歴や受注パターンを分析することで、横展開すべきアプローチや提案が明確になります。これにより、成約率の向上や顧客満足度の向上に直結します。Webマーケティングの領域では、Webサイトのアクセスログや広告効果のデータを分析し、キャンペーンの効果測定をしたり、新たな顧客層を発見することができます。また事務職においては、業務プロセスにおける時間やコストのデータを分析することで、非効率な点を特定し、業務フローを改善するといった具体的な貢献が可能です。
データを適切に活用することで、業務の効率化や意思決定のスピードが大幅に向上します。この際、大量のデータ処理や分析にExcelを使用していると、時間や労力で課題を感じることでしょう。
Excel業務のよくある課題とPower BIによる解決策
「データ量が増えて処理が重い」「毎回同じ集計作業を繰り返していて、効率化したい」「Excel内の関数やマクロが複雑で、属人化している」このようなお悩みを、お客さまからよく伺います。
Excelは表計算や単純な集計には便利ですが、大量のデータを扱う場合や複雑な処理が必要な場合には限界があります。この課題を解決する手段として、Power BIの活用が効果的です。
Power BIは、大量のデータ処理や分析レポートの作成に強みがあるMicrosoftのBIツールです。Power BIを導入すれば、手動での集計作業や属人化を解消し、より効率的にデータ処理や分析を進めることができます。
Power BI活用のすすめ:具体的なメリット
Power BIを活用することによる、具体的なメリットをご紹介します。
1.大量のデータ処理
数万行を超えるデータでも安定的に処理が動作するため、効率的にデータの処理や分析を進めることができます。Excelでは扱うのが難しいCSVファイルやデータベースの膨大なデータも、Power BIならスムーズに取り込めます。
例えば、月間の顧客データが数十万件に及ぶ場合でも、Power BIは瞬時にデータを読み込み、分析可能な状態に整えます。これにより、Excelでは数十分から数時間かかっていた処理が、わずか数分で完了するといった劇的な効率化が期待できます。
2.データ更新の利便性
更新ボタン一つで常に最新のデータに切り替わるため、レポートを毎回作り直す手間が省け、データ分析にかかる時間を大幅に短縮することができます。
例えば、日次で更新される売上データや在庫データを常に最新の状態で確認したい場合、Power BIで一度レポートを作成すれば、手動でデータをコピペする手間は一切不要です。更新ボタンをクリックするだけで、最新のデータが自動的に反映されたレポートが表示されるため、常にタイムリーな情報に基づいた意思決定が可能になります。
3.ダッシュボード・レポート作成
ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、データを視覚化し、レポートを簡単に作成できます。専門的な知識がなくても、視覚的に分かりやすいグラフや表を簡単に作成できます。
例えば、売上推移を折れ線グラフで表示したり、地域ごとの売上構成を円グラフで表現したりと、多様な表現方法でデータを可視化できます。これにより、データの傾向や課題を一目で把握し、直感的な理解を深めることができます。
4.属人化の解消
データを一元化し、チーム全体で活用できるレポートやダッシュボードを作成できます。特定の担当者しか理解できない複雑なExcelファイルから脱却し、誰でもアクセス・共有可能な共通のデータ分析基盤を構築できます。これにより、チームメンバー全員が同じデータソースから最新の情報にアクセスし、共通認識を持って業務に取り組むことができるようになります。
例えば、営業会議で各メンバーが個別に作成した資料を持ち寄るのではなく、共通のPower BIダッシュボードを見ながら議論を進めることで、より生産的な会議が実現します。
5.コスト面
Power BIは無料プランも提供されており、初期費用を抑えて手軽に自身のPCで動作させることができます。
まずは無料でPower BI Desktopをダウンロードし、ご自身のPCでデータの取り込みやレポート作成を試すことができます。これにより、本格的な導入前にツールの使い勝手や効果を十分に検証することが可能です。(※作成したレポートの共有には有料版ライセンスが必要となります)
まとめ
Power BIを導入し、データ活用力を身につけることは、個人のスキルアップだけでなく、組織全体の生産性向上に貢献します。データは、企業が競争力を維持し、変化の激しいビジネス環境で生き残るための必要不可欠な資産となっています。ぜひこの機会に、Power BIの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
Power BI Desktop基礎研修~データの可視化・分析を効率化する
本研修では、Power BI Desktopによるデータ処理や可視化の手法、レポートの作成方法をただ学ぶだけでなく、実務で活用できるようにすることを目的としています。Power BIの基礎から発展的なレポート作成といった実践的な手法までの内容を1日間で身につけることができます。
受講者からは「Power BIの入門編として、大変分かりやすくてよかった」「今後、データ分析の業務に活用していきたい」といった声も多く、初学者にも非常に高い評価を得ています。Excelでのデータ分析に限界を感じているなら、Power BIの活用を検討する絶好のタイミングです。Power BIでのレポート作成スキルを習得することで、データ分析の効率が向上し、作業時間の短縮や業務負担の軽減が期待できます。ぜひ、この機会に研修受講をご検討ください。
よくあるお悩み・ニーズ
- 扱うデータ量が増えてきたため、表計算ソフトでの処理に時間がかかっている
- BIツールを使用してみたいが、機能が多くてどのように使えばいいかわからない
- 上司への説得力を高めるために、見栄えの良いレポートを作成したい
本研修の目標
- Power BI Desktopでできることを知る
- Excel、CSVなどの複数のデータを使った可視化、分析業務を行える
- データのアップロードからレポート出力までの一連の流れを操作できる
セットでおすすめの研修・サービス
Power BI Desktop応用研修~M言語とDAX関数を使いこなす
データ分析業務・レポート作成業務を効率化できるPower BI Desktopの応用的な活用方法を学べる研修です。Power BI Desktopをより活用するためには、M言語・DAX関数でのデータ整形、データモデル(リレーションシップ)の最適化、レポート画面の見やすさの3点を意識することが大切です。
ワークでは列のデータが増える横持ちデータの整形や、リレーションシップを誤って設定したデータモデルの最適化など困りがちなパターンを扱い、業務で活用するためのスキルを磨きます。
SharePoint Online実践研修~今日から使えるサイト作成・運用術
SharePoint Onlineを最大限に有効活用するために、主に3つの機能(チームサイト・リスト・ドキュメント)を学習します。チームで活用するポータルサイトを作成するワークを通じて、学んだ内容を実践することができます。安心してコンテンツを管理するための権限設定についても解説しますので、すぐにSharePoint Onlineを活用して情報共有ができるようになります。
Python学院~スクレイピング編/Webからの情報収集を自動化する(1日間)
Pythonの基礎、またビジネス現場ですぐに活用できる「スクレイピング」を中心とした便利な技術・テクニックを、1日間で学べるコースとなっております。「プログラミングとは」「Pythonとは」「アルゴリズムとは」という初歩的なところからレクチャーをいたしますので、プログラミング未経験者でも安心してご受講いただくことが可能です。
ビジネス現場で活用するためのPythonのスキルを学んだ後、学んだことを具体的にどのようにビジネス現場で活用するかを考える時間もご用意しており、「学んで終わり」ではなく「具体的なアクションプラン」まで考えられる研修となっております。