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人材ポートフォリオ
ポートフォリオは、持ち運びできる書類入れのことで、金融業界では「有価証券一覧表」のことを指し、教育業界では生徒の学習記録をファイルしたものを指します。他にも、クリエイターやデザイナーが、クライアントに対し自身のプレゼンを行う際、過去に製作した作品を見せるファイルもポートフォリオと言います。どの場合も、ファイルに出し入れする情報という意味では共通で、随時最新のものを相手に見せる必要があります。
人材ポートフォリオは、人材を資産と捉え、組織が保有する人材を多面的に可視化することで、最適な配置や育成、目標達成の実現化を目指すものです。
近年、労働力の不足やグローバルでの日本の競争力低下を、多彩な労働力で補っています。働き方の多様化もあり、女性や外国人、時短勤務者など、様々な雇用形態・属性の人材をマネジメントする必要が出てきました。
様々な人材を活用することは、一方向からだけでなく、多種多様な視点からの意見を活用できるため、イノベーションが起こりやすいと言われています。
多様な人材の配置を最適化することで、成果につなげるためにポートフォリオが活用されます。人材の能力・属性を見える化すると、「10年後にマネジメント人材が足りなくなるな」「5年後を目指してIT人材を増やそう」といった、中長期的な人材戦略を練り上げることができます。
人材ポートフォリオを作るためにまず何から始めたらよいのでしょうか。着手しやすいのは適性検査です。スキルや適性、性格などを客観的に分析し、どんな人材が社内にいるのかを把握します。人材を見える化することで、余剰や不足も分かり、より事業の目的に合った人材を採用する戦略が組めます。
人事評価の際にも、感覚ではない客観的な評価に活用でき、従業員側にも納得感が生れます。
人材は育てることができる資源と言われています。従業員のタイプに合わせた助言でやる気を引き出すなど、限られた人材を効果的に育成する際にも、重要なツールになります。
ポートフォリオ(書類ばさみ)という言葉からもわかるように、従業員の能力や現在の状況に変化があれば、ファイルの中身は随時入れ替え、成長に合わせて更新する必要があります。最初から完璧な人材ポートフォリオを目指すのではなく、できるところから見える化し、人事と戦略を結び付けていくことをおすすめします。
最後に、企業戦略ではありますが、人材ポートフォリオは人に優劣をつけるものではありません。運用方法を誤ると、モチベーション低下など逆効果になるので、従業員への配慮が必要です。
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