【活用事例紹介】giraffe[ジラフ]をつかって、アンコンシャス・バイアスを越える 【活用事例紹介】giraffe[ジラフ]をつかって、アンコンシャス・バイアスを越える

  

アセスメントgiraffe[ジラフ]をつかって、アンコンシャス・バイアスを越える
(人材の有効活用・活躍支援を実現する)

1.アンコンシャス・バイアスとは

"アンコンシャス・バイアス"という言葉を聞いたことはありますか? これは、自分自身が気づいていない無意識な思い込みや物の見方のことを言います。例えば「理系=男性」「文系=女性」という固定観念を持つことや、「A型だから〇〇」「一人っ子だから〇〇」という偏った決めつけをすることです。これらは、自分の過去の経験や今までに見聞きした情報をもとに蓄積されるもので、それ自体が悪い考えというわけではありません。しかし、場合によっては、無意識のうちに他者を傷つけたり、他者の可能性を奪ったりするなど、悪影響を与える可能性を孕んでいます。

このアンコンシャス・バイアスは、日常生活だけではなく、ビジネスシーンの中にも潜んでいます。例えば、メンバーの配属を考える際に「Aさんは体育会出身だから営業向き」と決めつけてしまったり、人員配置の転換の際に「Bさんは女性だから転勤ができないだろう」と思い込んでしまったりすることはありませんか? 大抵の場合は本人の適性や希望を考慮したうえで最終的な判断を下すことと思いますが、万が一、このような決めつけや思い込みのままに物事が進んでしまったら、それは本人の今後のキャリアの可能性を潰してしまうだけではなく、組織の発展を妨げるリスクもあるのです。「体育会出身だから営業に向いている」「女性だから転勤はできない」という考えは、単にイメージに過ぎません。目の前にいる人が該当するかどうかを都度確認することが大切です。

2.採用シーンにおけるアンコンシャス・バイアスは、損!

採用においては、特に、このアンコンシャス・バイアスを意識する必要があります。応募者についての情報が限られているからこそ、「学歴」や「年齢」「経歴」といった情報から、「きっとこの人は〇〇だろう」と先入観を抱きがちです。

例えば、アメリカの企業では、こうした状況を生まないよう、履歴書に顔写真を貼ることや、年齢や性別、国籍を載せることを禁止とするケースもあるようです(情報があることが応募者の本質を見抜くことの妨げになること、そして、それが組織にとってリスクになることを踏まえての対策と言えるでしょう)。採用におけるアンコンシャス・バイアスは非常に厄介です。どうしても選考を任される人事担当者や採用面接官は、失敗をしないためにも、過去のデータや経験則から応募者を見てしまいがちです。では、そのような状況下で、アンコンシャス・バイアスを排除するためには、何ができるのでしょうか。

3.満足のいく採用を実現するために、まずすべきこと

まずは、自身のアンコンシャス・バイアスを認識することが大切です。「高学歴な人は何をやっても成功する」といった思い込みに気づくことができれば、「本当にそうだろうか?」とその考えを疑うことができます。考えを疑う際に有益なのは、"反例"を探すことです。例えば「あの人は学歴はあまり高くないけれど、毎月の売上がトップである」といった、"反例"となる人材を社内に見つけることが、自身の固定観念や先入観に気づき、改めるチャンスとなります。そのうえで、応募者に対してフラットな目線で、自社を志望する理由や実現したいキャリア、入社後にどのような活躍が期待できるのか、その根拠は何か、といった採用の本質を探る選考を実現していくことが、自社に適した人材採用の成功につながります。

4.社内の人材の活躍を実現するためにも、脱アンコンシャス・バイアス!

「営業=明るい、外交的」というイメージ...ついつい抱いてしまいませんか? このイメージを持っていること自体が悪いわけではありませんが、イメージばかりが先回りすると、「明るくない人は営業には向いていない」という決めつけに変わってしまいます。そしてこのような決めつけは、人材の可能性を潰してしまうリスクになりかねません。表面でご紹介したアンコンシャス・バイアスは、実はこんなところにも潜んでいます。

5.アンコンシャス・バイアス打破に、giraffe[ジラフ]!

社員がどんな特性を活かしてパフォーマンスを発揮しているかを分析することができれば、自社に必要な人物の要件を特定することができます。そこで、giraffeの出番です。

giraffeとは、一人ひとりの人材の"見える化"をはかるアセスメントツールです。具体的には、オンラインで106問の設問に回答いただくことで、40項目の切り口で、その人材の特性や考え方、行動傾向を可視化します。「性格診断ツール」「適性検査、というよりは特性検査」とご認識いただければ、イメージが近いかと思います。

例えば・・・、他の営業社員に比べて大人しいけれど、営業成績トップのAさんがいたとします。Aさんにgiraffeのアセスメントを受けてもらい、その結果を見てみると、①想定通り「外向性」の値が低かった、②その代わりに「想像力」「共感力」の値が高かったと、という2つの事実がありました。この時点で、 「営業=明るい、外交的」という方程式がもはや成立しないことが分かります。Aさんに営業として心掛けていることを尋ねたところ、「お客さまの状況や気持ちを想像することが得意なので、話に共感しながら提案することで、相手から信頼を得られやすいのでは・・・」とのこと。こんな分かりやすい例は稀ですが、皆さまの会社の中にも、実は他の人が気づいていない特性を活かしている社員がいるかもしれません。このように、giraffeを用いると、何となくのイメージに基づいた個人の決めつけを払拭し、本人の可能性を最大限に引き出すことで、"その人らしい活躍"を支援することができます。

6.giraffe[ジラフ]も大事、だけど本人の声を聞くことがもっと大事!

一方、giraffeで本人の特性を見える化したとしても、「あなたはこういう結果が出たから、こういうことだよね!」という決めつけをしてしまっては元も子もありません。受検結果はあくまでも参考程度にしていただき、「あなたはこういう結果だけれども、自分ではどう思っている?」という周りから本人への問いかけや、「こういう結果だけれども、本当はもっと〇〇のつもりだった!」という本人の主張を引き出すことも、giraffeならできるのではないかと思っています。

最後までお読みくださり、ありがとうございます! 最近、耳にすることが増えた「アンコンシャス・バイアス」についてご説明するとともに、giraffe[ジラフ]の活用方法についてもご紹介させていただきました。


giraffe[ジラフ]は、見えにくいもの・見えないものを、見えるようにするツールだと思っています。これを書いている私も、よく周りから「正義感にあふれている」「自分が正しいと思ったことを仕事でも大事にしている」と思われ評価されることが多いのですが、実は私の仕事のモチベーションは「お金」だったりします(笑) でも、皆、そうは見ていない。giraffe[ジラフ]を受け、その結果で『仕事のモチベーションは:お金』と示すことができたおかげで、上司や同僚はそれまで以上に私のことを理解してくれるようになりました(仕事の依頼の仕方や、案件への巻き込み方が変わりました) まさに人材のこれまで以上の活躍にgiraffe[ジラフ]の結果を使った例だと思います。


そして、先日は採用の場面で、応募くださった方にgiraffe[ジラフ]を受けていただき、その結果を見ながら面接をしました。結果シートを本人と採用面接官である私の間に置き、「どれが自分らしいと思います?」と質問し、「意外って言われるんですが、私は...」と答えていただき、初対面にもかかわらず面接開始10分後には「実は私...」と色々教えてもらうことができました!


繰り返しになりますが、giraffe[ジラフ]は見えないものを見えるようにお手伝いするツールです。アンコンシャス・バイアスは、本来は見えなければいけないものを見えにくくしてしまう"妨げ"です。giraffe[ジラフ]が、これを読んでくださった方にとって、アンコンシャス・バイアスに気づくために一役買い、新しい世界の見方(大げさですかね)を提示するお手伝いができればと考えています。


株式会社インソース 渡辺整

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