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新人のマナーに満足していますか?~型どおりのマナーから、現場で「使える」マナーに

新入社員は、身だしなみ、あいさつ、名刺交換、電話応対、メールの基本表現など、一通りのマナーの知識は習得しています。しかし、実際に働き始めてみると、思った以上に迷う場面が多く、「これで合っているのかな?」「本当にこの言葉遣いでいいの?」「この場面、どう動くのが正解だったんだろう」 このような小さな不安を覚える新入社員も少なくないようです。

現場に出ると、マナーは「型通り」では通用しない

入社時に学んだビジネスマナーは、「正解」があるように見えます。たとえば「名刺は両手で渡す」「電話は3コール以内に取る」など、決まったやり方やルールがあり、それを守ればよいという感覚を持っている新入社員も多いでしょう。

しかし実際の現場では、マナーは一律の型では通用しないことの方が多いです。たとえば、相手が急いでいる場面での名刺交換や電話対応では、形式通りの対応よりも、状況への配慮が重視されることもあります。
つまり、マナーとは「自分がどう振る舞うか」ではなく、「相手にどう伝わるか」が問われるものなのです。

相手目線のマナーに必要なのは「きく」力

相手の状況に応じて最適なふるまいを選ぶには、相手の立場や気持ちを汲み取る力=相手目線の視点が欠かせません。そこで鍵となるのが、「きく力」です。

「きく」は、以下3つの種類があります。

  • 聞く:自然に耳に入る音や言葉を受け取る
  • 聴く:相手の話に意識を向け、気持ちを汲み取ろうとする
  • 訊く:相手の意図や背景を理解するために、問いかける

職場で求められるのは、単に「聞く」ではなく、「聴く」「訊く」の力を高めることです。これらは、マナーという表面的な行動に深みや人間味を与える土台になります。

傾聴とは単に聞き取る行為でなく、相手が話しやすくなる環境づくり

「傾聴」とは、単に黙って聞くことではありません。相手の言葉だけでなく、表情や言いよどみ、話すテンポに気を配りながら、興味や関心を持って耳を傾ける姿勢です。

以下のような姿勢を意識するだけでも、相手の話しやすさが大きく変わります。

  • 相づちやうなずきで「聞いていますよ」と伝える
  • 相手の言葉を繰り返す・要約することで理解を確認する
  • 判断や評価を急がず、まずは最後まで聞く

こうした「聴く」姿勢は、上司や顧客との信頼関係を築くための第一歩でもあります。

質問の仕方で、相手との距離が変わる

マナーを活かすには「質問力」も欠かせません。質問には相手の思考を引き出す力があります。
例えば、以下のように質問を使い分けるだけでも相手の思考・回答は変わっていきます。

  • 「はい/いいえ」で答えられるクローズド・クエスチョン(例:今、お時間ありますか?)
  • 自由に答えてもらうオープン・クエスチョン(例:どういった背景があったのでしょうか?)

状況によってこれらを使い分けることで、相手が話しやすくなり、やり取りに深みが出ます。
マナーに迷ったとき、「この場では何が適切か」を尋ねる力こそ、柔軟な対応につながるヒントになります。

「こうあるべき」から「この人に合った対応」へ

マナーを正しく実践するだけでなく、それが相手にどう受け止められるかを考える。一つひとつのふるまいに正解があるわけではなく、状況や相手によってベストな対応は変わります。
相手に合わせて行動を選べる力こそ、社会人として信頼されるマナーの本質です。

社会人1年目フォローアップ研修~実践形式でビジネスマナーを強化する

本研修では、マナーの知識を再確認するとともに、ロールプレイングを行いながら、さらに高いレベルでのマナーの定着をはかります。

講義を中心とした研修ではなく、実践の振り返りを中心とした形式のため、行動に移すことのできるマナーを身につけられます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • ビジネスマナーの知識を習得したが、現場で実践できるか不安
  • 電話応対や名刺交換に慣れておらず、現場配属前にできるようにしておきたい
  • 座学ではなく実践中心で学ばせたい

本研修の目標

  • ビジネスマナーを職場で自信を持って実践できるようになる
  • あいさつや傾聴・質問の仕方を身につけ、職場での日常的なコミュニケーションがスムーズに行えるようになる
  • 職場で自信を持って電話を取れる/かけられるようになる

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セットでおすすめの研修・サービス

新人8大スキルアセスメント

新人8大スキルとは、新人が自立し、組織に貢献していくためのスキルとして当社の知見をふまえて定義したものです。本アセスメントサービスは、新人が潜在的に持っている"課題"を、この8つのスキルにわけて評価するサービスです。

配属後や2年目を迎える手前などに受検をすることで、自己学習や個別指導、研修企画に活用できます。

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新人フォロー研修~実務を振り返り仕事の進め方をブラッシュアップする

本研修では、社会人1年目で習得すべき「仕事の進め方」について、職場での実際を振り返りながらブラッシュアップします。

仕事の進め方(PDCA)、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)、優先順位のつけ方について、現在できていることと、できていないことを洗い出し、今後の改善策を考えます。

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社会人1年目・2年目ステップアップ研修~周辺配慮を意識した仕事の進め方

本研修は、相手にとっての「常識」「期待」を予測し、相手目線で仕事の達成基準や進め方を考えられるようになるための研修です。

相手目線で自分の仕事にかけるコストの配分を考え、自身の仕事の前後工程を意識して作業を進められるようになることを目指します。

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