キャリア

近年、医療の進歩などにより平均寿命が延び、「人生100時代」とも言われるようになりました。 また、高齢者雇用安定法により、定年延長を選択する企業も多くなり、人生において働く期間が今後長くなることが想定されます。 そのような中で、60歳以降も柔軟に新たな可能性を切り開くために、若いうちからキャリアを柔軟に転換し続けることが大切となります。
本書では、ライフピポットという考えのもと、変化が激しい現代において、変化に対応できるように、 自身の経験を軸としながら、キャリアチェンジをしていくことで前向きに人生を歩んでいくことができるとされています。
書籍情報
黒田悠介 著
『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』
(インプレス、2021年)
ライフピポットは「過去の経験による蓄積を足場にして、着実に新しいキャリアへと一歩を踏み出す」と定義されます。 ライフピポットをするためには「①価値を提供できるスキルセット」「②広く多様な人的ネットワーク」「③経験によるリアルな自己理解」の3点を蓄積することが重要です。 「①価値を提供できるスキルセット」は、テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの3分類において自身が持つスキルです。 「②広く多様な人的ネットワーク」は、新しい情報や機会をもたらしてくれるものです。 「③経験によるリアルな自己理解」は、仕事を通して自身の嗜好性や価値観を知ることで、ライフピポットの道しるべとなります。 3つの蓄積が積み重なることで新たな可能性を広げていくことができます。
「3つの蓄積」を貯めるために必要なアクションとして、3つ挙げられます。 1つ目は、「新しい人に出会う」。「ビジネス系のマッチングサイト」の活用やSNSなどで「役に立つ」情報を発信することで、信頼してくれる人を増やしていきます。 2つ目は、「新しい場所に出向く」。イベントに登壇することで、自分自身について言語化することができ自己理解につながります。また、イベントを主催することで、人が集まる場所を作るという「スキルセット」につながります。 3つ目は、「新しい機会を生む」。オンラインで受発注される単発仕事のギグワークを行うことで、様々なスキルを試し、磨くことができます。 これらのアクションを繰り返し、蓄積し、またアクションを起こすというループを繰り返しながら、キャリアを築いていきます。
「3つの蓄積」があれば、それらを活用し、今後の可能性を見いだすことができます。 この可能性がないとキャリアは行き止まり、その場に居続けることとなります。 選択肢がある状態にすることに価値があります。 まずは、うまくいくかどうか心配せず、3つの蓄積を意識して積み重ね、少しずつ改善し、次のライフピポットを繰り返すことで自分の未来につながっていく感覚を身につけていくことが大切です。
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