Z世代の部下をキャリア支援するための3つのポイント~将来の不安を解消し、やる気を引き出す
目の前の仕事をひたすらこなすことが求められ、がむしゃらに走ってきたX世代などに比べ、Z世代をはじめとした若手は、多様性の時代になり、自分のキャリアについて悩んでいます。
多様性の時代だからこそキャリアに悩む
ひとつの会社、ひとつの仕事に固執する時代ではなくなりました。今の若手は膨大なキャリアの選択肢を前に、何をしてよいのかわからなくなっています。自らが置かれている状況や能力、将来像など、様々な角度から考えると自らの将来が見えなくなり、漠然とした不安を抱えています。
悩みの種類 | 具体例 |
---|---|
会社や仕事に関する不安 | 「本当にやりたい仕事が何かわからない」 「この仕事に向いてない気がする」 「このまま今の仕事を続けていても、成長できる気がしない」 「今のハードな仕事をずっと続けられるか不安」 |
転職やキャリアチェンジに関する不安 | 「このまま、この会社で働き続けてよいのだろうか」 「今の仕事にやりがいを感じられないが、辞めるのは怖い」 「マネジメントに向いている気がしない」 「結婚・出産を考えると、今の働き方のままでよいのか不安」 |
周囲との比較による焦り | 「同期は積極的に上司にアピールしているが、自分はうまくできない」 「成功している同世代を見て、自分に自信が持てない」 |
部下の漠然とした悩みは、Will・Can・Mustで整理する
将来の展望が見えず、漠然とした悩みを抱える部下に対して、上司は一緒に部下の状況を整理することが有効です。
<部下に確認したいポイント>
- Will:自分は何がしたいのか
- Can :自分は何ができるのか
- Must:自分は何をすべきか
新入社員など、経験の浅いころはWill(何がしたいか)やMust(何をすべきか)よりCan(何ができるか)の部分が小さいかもしれません。徐々に経験を重ねることでCanが大きくなります。3つの要素の重なりが大きければ大きいほど、パフォーマンスが高まり、やりがいを持って仕事に取り組むことができるようになります。
明確な目標を持つと、部下は悩みが晴れて成長する
Will・Can・Mustをきちんと整理し「自分は何がしたくて、何ができて、何をすべきなのか」ということがわかれば、今後の進むべき道が見えてきます。それを「具体的にどのようにやるか」という目標に落とし込むのです。部下は明確な目標を持つと、悩みも晴れて大きく成長します。上司は部下のその「気づき」を手助けしたらよいのです。
ただ、そのためには部下の気持ちや状況を聞き出して具体化するスキルが必要です。スキル習得には、「(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~キャリア支援編」がおすすめです。
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~キャリア支援編
本研修では、部下のWill・Can・Mustを考え、部下の状況を整理し目標設定するまでの流れを解説します。さらに、部下の気持ちを聞き出す質問の仕方や上司の価値観を押しつけない接し方について学びます。
自分自身の目標が明確になり、やる気になった部下は、確実に成果を出し、さらなる成長を遂げることでしょう。上司には、部下が自立できるように支えるスキルが必要です。
研修のゴール
- Will・Can・Mustで部下のキャリアを考えることができる
- 部下の望むキャリアを実現するための支援方法を身につける
受講者の声
- 傾聴・質問・ゴール設定のプロセスを今後の面談に生かしていきたい
- 部下にキャリアを考えてもらううえで、Will・Can・Mustをつねに意識しアプローチをしていく
- 改めてマネジメントの重要性について考えることができた。部下の教育につながるよう、身につけたい
セットでおすすめの研修・サービス
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~ほめ方編
あまりほめられた経験がない、ほめているが育成につながらない、などのお悩みにお答えします。研修内では実際によくある場面を想定しながら進め、明日から職場で使える言葉がけなどもお伝えします。
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~叱り方編
叱ることは、相手にプレッシャーを与えることとは異なります。本研修では、部下指導における適切な叱り方をおさえ、ケーススタディを通して具体的にどのように叱ればよいかを考えます。
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~業務配分編
本研修では、チームで取り組んでいる業務を見直し優先順位を考えます。チーム内で考慮すべきことを踏まえて業務を配分することで、部下・メンバーが意欲的に取り組めるようになります。
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~育成伴走編
研修では、適切な課題を課すためのフレームワーク「GROWモデル」や相手の思いを引き出す質問の仕方などを学びます。部下・後輩が主体的に成長できるよう、サポートする力を身につけます。