対話が変わればチームが動く!相手を尊重して自分の意見を伝える方法
「同僚とは気軽に話ができるけど、上司には声がかけづらい」「他部署のメンバーに相談したいが、敬遠されそうで言い出しづらい」など、自分とは立場が離れている人に話しかけるのはちょっとした勇気が必要です。
特に、相手の間違いを指摘する場面や、自分の意見を主張したい場合にコミュニケーションが難しいと感じる人は多いのではないでしょうか。「直接的に話すと強い印象を与えてしまう」「回りくどい言い方だと伝わらない」など、課題を感じがちな方、どうすれば円滑なコミュニケーションが取れるのか、その原因から解決策を探っていきましょう。
意見が言いづらい職場、その原因は心理的安全性
心理的安全性とは
心理的安全性とは、「職場で本音を言っても否定されない」「意見を述べても不安を感じない」環境のことです。このような環境が整っている組織では、社員同士が自由に意見交換でき、チームの生産性が向上するといわれています。
しかし、心理的安全性が低い組織では、以下の悩みが発生します。
- 意見を伝えたいが、否定されたらどうしよう...
- 部下に指摘したいが、関係が悪くなりそうで言えない...
- 上司からの指示が曖昧だが、忙しそうで質問しづらい...
建設的な対話にはアサーティブコミュニケーションが不可欠
職場で心理的安全性を高め、建設的に意見を交換するためには、「アサーティブコミュニケーション」が欠かせません。アサーティブコミュニケーションとは、「相手を尊重しながら、自分の意見を適切に伝える」コミュニケーションのことです。
多くの人は、「言いたいことを素直に伝えると相手を傷つけてしまうのではないか」「私が遠慮しておかないとトラブルになる」と考えがちですが、アサーティブな伝え方を身につければ、対立を避けつつ自分の意見を明確に伝えられます。
実践のコツは「Iメッセージ」
アサーティブな対話のひとつに、「Iメッセージ」の活用があります。Iメッセージとは、「あなたが◯◯したから」ではなく、「私は◯◯と感じる」と、自分を主語にして伝える方法です。
たとえば、困ったとき一人で考え込んでしまう後輩に、「次からはもっと早く相談してほしい」とだけ伝えるのではなく、「もっと早く相談してくれると(私は)助かるよ」とつけ加えると、言葉がやわらかくなります。
ほめるときも、「相談するのが早くなったね」と事実だけ伝えるのではなく、「早めに相談してくれるから(私は)助かっているよ」と「Iメッセージ」を入れるようにします。このようにすることで、さりげなく感謝を伝えられます。
コミュニケーションは学習できるスキル
コミュニケーションは何歳からでも鍛えられるスキルです。当社の「アサーティブコミュニケーション研修」では、実践的なワークを通じて、明日から職場で活かせるスキルを学べます。
アサーティブコミュニケーション研修~自他尊重のスタンスで言いにくいことを伝える
本研修では、言いにくいことを伝えるアサーティブコミュニケーションの手法を習得します。
講義と豊富なワーク・ケーススタディを通じて、アサーティブな心の持ち方を理解し、具体的なコミュニケーションスキルを身につけます。
本研修の目標
- アサーティブコミュニケーションの考え方や心構えを理解し、具体的なノウハウを習得する
- 相手の置かれている状況や気持ちを尊重しながらも、自分の意見を伝えられるようになる
- 相手の話を聴いていることを示す手法を学び、相手との関係を構築できる
受講者の声
- 研修を通じて、言い方ひとつで相手に与える印象が大きく変わると学んだ。いかに相手に気持ちよく、主体的に動いてもらうかを考えてコミュニケーションをとりたい
- 交渉・指導は毎日あるため、その一つひとつに今回のアサーティブコミュニケーションが活かせると感じた。早速、明日から実行し、相手の反応を見たい
- アサーティブコミュニケーションのためのDESK法を学んだので、今後、シナリオを意識して意見を述べるようにしたい
セットでおすすめの研修・サービス
リーダーのためのアサーティブコミュニケーション研修
本研修は、上司やメンバー、他部署など、さまざまな関係者に対して、よい関係を保ちながら主張をするためのアサーティブなコミュニケーションスキルを習得する研修です。アサーティブコミュニケーションのスキルをベースに、イマドキ世代への依頼、年上のメンバーへの注意、気難しい上司への提案、他部署のリーダーとの交渉など、リーダーが直面する困難な場面でのコミュニケーションを学びます。
実践!コミュニケーション研修~上司への適切な伝え方を学ぶ
上司とのコミュニケーションでは、「相手が忙しく、話しかけるタイミングが難しい」「緊張してうまく話せない」「自分の苦手なタイプの人だ」など、さまざまな悩みが考えられます。本研修では、上司とのコミュニケーションを円滑に進められるよう、忙しい上司への接し方や、緊張する上司と話す際のポイント、上司が苦手なタイプである場合の心構えを学びます。