新人を「自立型人材」へ ~成長の分岐点を組織で支援する
できるようになってきた今だからこそ、見えてくる「これからの課題」
新入社員が入社から数ヶ月経過すると、基本的な業務には慣れ、一定の業務遂行能力を身につけます。新人にとっても「できるようになってきた」という実感が生まれる一方で、自分なりのやり方やペースが固定化しやすいタイミングでもあります。
よく聞かれる現場の声
- 言われたことはできるが、自分から提案や改善をしてこない
- 業務は回しているが、効率や品質への意識が低い
- 報告のタイミングや内容が適切でなく、後から問題が発覚する
- 同期間での成長スピードに差が出始めている
入社半年前後は新入社員にとって重要な転換期です。効率的な仕事の進め方ができているか、
チームや上司が期待する基準とズレていないか――
一度立ち止まり、自分の仕事の進め方を言語化・可視化してみることで、次の成長へのヒントが見えてきます。
自立への鍵を握る3つの「つまずきやすい壁」
入社半年以降の新入社員に求められるのは、「指示されたことを正確に行う力」から「自ら考えて行動する力」への転換です。一方で、任される仕事が増えてくるこの時期に、新入社員自身が自ら課題に気づき乗り越えていくのは困難です。
そのため、この時期に適切なフォローがなされないと、多くの新入社員は以下の3つの壁にぶつかり、成長が停滞してしまいます。
自分の仕事の進め方が正しいのか、わからなくなる
「とりあえずやってみたけど、これでいいのか不安」
業務経験が増える一方で、自分のやり方を客観的に振り返り、改善していく力(=PDCAの実践力)がまだ未成熟な状態です。
報告・連絡・相談が「義務」になり、伝えることが目的化する
上司や先輩への報告がルーティンになり、「何のために伝えるのか」という視点が抜け落ちがちです。これにより、ミスの早期発見が遅れたり、信頼関係構築の機会を逃すこともあります。
やることが増えて「時間が足りない」「何から手をつければいいかわからない」
半年を過ぎると、任される仕事の質と量が一気に上がります。ここで優先順位を見極め、効率的に仕事を進める力がないと、「忙しいのに成果が出ない」状態に陥ってしまいます。
これらの壁を乗り越えるため、「PDCAサイクルの常態化」「仕事をスムーズに進めるコミュニケーション」「優先順位管理」を体系的に習得することで、新入社員は「自立した社員」への第一歩を踏み出すことができます。
新人フォロー研修~実務を振り返り仕事の進め方をブラッシュアップ
する
こうした「伸びしろ」を現場任せにせず、きちんと次の成長につなげていくためにおすすめしたいのが、新人フォロー研修です。
研修内では、これまでの経験を棚卸ししながら、PDCAや報連相、タイムマネジメントといった基礎力を実践的に再構築します。また同期と経験を共有し合うことで、「こんな考え方もあるのか」と視野も広がります。
研修の最後には、3ヶ月後を見据えた具体的なアクションプランを作成し、実行につなげることで、自立への一歩を確実なものにします。
受講者の声
- 主体性や優先順位といった部分で、もっと自分に出来る事があると感じさせられた1日
でした。PDCAサイクルを一つひとつのタスクに対して意識して実行します。 - 改めて業務に必要なホウ・レン・ソウの大切さを感じました。優先順位を決めて業務を遂行すること、ホウ・レン・ソウを確実に行うことを実践します。
- 最初の時は意識できていたが、少し慣れてきて疎かになっていたことがあったので、初心の
気持ちを忘れずに業務に取り組んでいきます。
セットでおすすめの研修・サービス
新人8大スキルアセスメント~新人に求められる8大スキルを分析・可視化するサービス
本アセスメントサービスは、新人が潜在的に持っている"課題"を、この8つのスキルに分けて評価するサービスです。
入社時や配属後、2年目を迎える手前などに受検をすることで、自己学習や個別指導、研修企画に活用できます。
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