変革をもたらす、優れたリーダーの条件とは~ビジョンを描き、心理的安全性を高めてチームを牽引する

「チームを上手くまとめ、メンバーの強み活かすには?」
「自分の部下は本音で話せているだろうか?何か悩んでいないか?」
「自分はリーダーとして、部下に道を示せているだろうか?」

チームを率いる立場の方にとって、このような悩みは尽きないことでしょう。

本コラムでは、「ビジョン型リーダー」になるための、リーダーシップ・部下とのコミュニケーション・チームマネジメントの3つの要素に焦点を当て、具体的な行動指針と実践のヒントをご紹介いたします。チームをまとめるための明確なビジョンを掲げ、部下との良好なコミュニケーションの取り方を身に付け、そしてチーム全体をマネジメントすることで、チームの長としての責務を全うするリーダーを養成します。

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変化の時代に求められるリーダーシップを発揮するために

リーダーシップとは、単に指示を出すことではありません。熱い想いや行動する姿勢をもって「人を動かす能力」であり、目標達成に向けてメンバーを率先垂範する役割を指します。

特に管理職の立場では、誰も手をつけていない難題に取り組むことや、非常に高い目標に挑戦することが求められることがあります。この「人を動かす」リーダーシップを支える根幹は、「自分が何とかしなければ」という高い問題意識と当事者意識にあります。

真のリーダーシップを発揮するためには、以下の5つの機能が不可欠です。これらの機能を意識し、日々の業務で実践することで、変化を恐れず困難に立ち向かう強いマインドを培い、周囲を巻き込む影響力を高めることができるでしょう。

リーダーシップに求められる5つの機能と実践のヒント

  • ビジョニング
    リーダーはまず、メンバーが高揚感を持てるような「あるべき姿」「ありたい姿」「あり得る姿」としてのビジョンを描くことが重要です。部下に示すビジョンは、今の延長線上ではない高揚感があり、一見してイメージが湧く具体性があり、みんなが共感できるベネフィット(恩恵)を含むべきです。ビジョンを語り、具体的な道筋を伝えることで、メンバーは迷いなく行動することができます。
  • チームビルディング
    メンバーを信頼し、その力を最大限に引き出す環境を整えます。部下のスキルに応じて権限を委譲し、リスクを許容することで、メンバーが自律的にチャレンジできる土壌を育みます。
  • ディシジョンメイク
    リーダーは、あらゆる業務に対して最終的な決断を下す立場にあります。このためには、単純な判断力とは別に、リスクを見極める冷静さやストレス耐性も求められます。決断力を鍛えるには、場数が必要です。まず実現したいことを明確に意識し、本物の決断の場を意識的に複数作ります。自分の決断を検証するために人の意見を積極的に聞くことが有効です。
  • イニシアチブ
    率先垂範の姿勢で、メンバーに手本を示し、やり方が分からない時には自ら実践して見せることで、チームを動かします。ファーストペンギンとしてリスクを取り、誰かがやらなければならないことを自覚させることも重要です。メンバーの習熟度に合わせて教え方を変え、最終的には権限移譲(エンパワーメント)をゴールに置きます。
  • モチベート
    メンバーのモチベーションは、リーダーの関わり方によって大きく左右されます。リーダー自身が仕事にワクワクしている姿を見せること、メンバーに対して人としての関心を示し、メンバーの好奇心を駆り立てるようなチャレンジングな課題を与えることが、チームの意欲を向上させる鍵となります。メンバーの欲求タイプを見極めた上で効果的なアプローチを取ることが推奨されます。

【公開講座】リーダーシップ研修~チャレンジングな姿勢と強かな変革力

リーダーに求められる「人を動かす」という機能は、「マネジメント」と「リーダーシップ」の2つの能力を掛け合わせたものとなります。「マネジメント」が仕組みや制度を通じて人を動かすものであるのに対し、「リーダーシップ」は熱い想いや行動する姿勢をもって人を動かすものとなります。

本研修では、組織を束ねる立場にあるリーダー層を対象に、リーダーが持つべき要件について、理解を深めていただくとともに、それを習得するためのヒントを探っていきます。

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心理的安全性の高い職場を築くための部下とのコミュニケーション

チームの心理的安全性とは、「メンバー1人ひとりがチームに対して気兼ねなく発言できる、自然体でいられる環境・雰囲気」を指します。
このような環境が担保された職場では、メンバーはミスを恐れずに主体的に行動し、成果を上げることができます。

しかし、実際には「メンバーが失敗を恐れ、意見が出にくい」「本音で話すことができておらず、悩みが見えにくい」といったお悩みを抱えるリーダーが多く見られます。

心理的安全性の鍵を握っているのは、チームを率いる管理職やリーダー自身です。心理的安全性の高い職場を作るためには、まずリーダー自身が自分の行動を変える必要があります。

心理的安全性を高めるための具体的な行動

  • 自己開示と失敗の共有
    リーダーが自身の考えや感情を率直に自己開示し、また自らの失敗談を共有することで、メンバーは安心して発言できるようになります。これは、心理的安全性の基盤を築く上で非常に有効な手段です。
  • 積極的なコミュニケーション
    日々のあいさつ、感謝の言葉、そして雑談などを通じて、リーダー自ら積極的にコミュニケーションを取ることで、メンバーとの距離が縮まり、話しやすい雰囲気が生まれます。
  • アサーティブコミュニケーションの実践
    自他を尊重しながら、自分の意見や要望を率直に伝えるアサーティブコミュニケーションのスキルを身につけ、リーダーが率先して実践することが重要です。これにより、建設的な意見交換が促されます。
  • 1対1面談の活用
    部下との1対1面談は、部下の本音や悩みを把握し、主体性を引き出すための非常に重要な機会です。これはメンバーのために行うものであり、定期的に実施することで、キャリア開発支援やモチベーション向上にも繋がります。面談を通じて、部下をより深く理解し、個性に合わせた関わり方を心がけることが大切です。
  • 情報と成功体験の共有文化の促進
    チーム全体で情報をオープンに共有し、メンバーの成果を認め、成功体験を積極的にシェアする文化を築くことで、心理的安全性はさらに高まります。会議においても、メンバーが自由に発言できるような環境を意識的に作り出すことが重要になります。

【公開講座】部下とのコミュニケーション実践研修~心理的安全性の高い職場を作る

心理的安全性とは、「メンバー1人ひとりがチームに対して気兼ねなく発言できる、自然体でいられる環境・雰囲気」のことを指します。心理的安全性が担保された職場では、1人ひとりが主体的に行動し、成果を上げることができます。

本研修では、部下とのコミュニケーションの仕方を工夫することで、どのように心理的安全性を高めていくのか習得します。言いたいことを伝えるためのアサーティブコミュニケーション、本音で話せる環境を作るための1対1面談の活用方法を実際によくあるケースをもとに実践的に学びます。

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成果を最大化するチームマネジメントの仕組みと推進力

組織として成果を上げるためには、適切なチームマネジメントが不可欠です。チームマネジメントは、成果を上げるための「仕掛けづくりと体制構築」を担うマネージャーとしての役割と、「目標達成に向けてメンバーを率先垂範する」リーダーとしての役割の両面から実践されます。

個の力をチームの成果へと効率的に導くための具体的なステップを理解し、推進力を高めることが、成果を上げられるチームづくりへと繋がります。

成果を上げるチームマネジメントのための5つのステップ

  1. チーム活動の「目的」と「目標」を明確にする
    自身が関係するチーム活動の「目的」と「目標」を明確にし、それをメンバーに具体的に説明できるようになることが第一歩です。目標はチームワークに重要な役割を果たし、その浸透にはリーダーの説明責任が不可欠です。チーム全体で目的意識を共有することで、メンバーの意識のベクトルを合わせることができます。
  2. 目標達成までの計画を策定し、メンバーに伝える
    明確な目標が定まったら、それを達成するための戦略を具体的に決定し、目標達成までのシナリオをメンバーに明確に伝えます。シンプルかつ有効なロジックで戦略を表現することで、メンバーは迷いなく業務に取り組むことができるでしょう。
  3. 進捗管理の具体的な進め方を理解し、早期に問題を発見・対策する
    定期的な進捗管理は、計画が順調に進んでいるかを確認し、問題の兆候を早期に把握し、迅速な対策を打つために不可欠です。管理項目を明確に設定し、具体的な進め方を理解することで、チーム活動の「現在地」を常に把握することができます。
  4. メンバーの強みを理解し、適材適所で業務をアサインする
    メンバー1人ひとりの個性や強み、現在のスキルや経験のステージを深く理解し、それらの特性を最大限に活かせるように業務を割り振ることが、チーム全体の生産性を高める鍵となります。個々の強みがチームへの貢献に直結するようなアサインメントを組み立てましょう。
  5. 職場内のコミュニケーションを活性化させる
    チームワークを機能させるには、メンバー間のコミュニケーションが不可欠です。コミュニケーションを活性化させるための環境づくりを意識し、メンバーの特性を捉えた働きかけを実践することで、チーム内の風通しを良くし、連携を強化できます。また、チーム外の関係者をうまく巻き込むためのコミュニケーションも重要です。

【公開講座】チームマネジメント研修~仕組み作りと推進力を学ぶ

組織としての成果を上げるにあたって重要なチームマネジメントに焦点を当てた、リーダー層向け研修です。

成果を上げるための仕掛けづくりと体制構築を担うマネージャーとしての役割と、目標達成に向けてメンバーを率先垂範するリーダーとしての役割の両面から、チームマネジメントのあり方を実践的に伝えます。

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変革をもたらすリーダーになるために

現代のリーダーには、単一のスキルだけでなく、多角的な視点からチームを牽引する能力が求められています。今回ご紹介した「リーダーシップ」、「部下とのコミュニケーション実践」、「チームマネジメント」の各要素は、それぞれが独立したスキルであると同時に、互いに密接に連携し、優れたリーダーに不可欠な総合的な能力を構成します。

「どのようにチームをまとめていけばよいかわからない」という悩みや、「メンバーの主体性を引き出したい」というニーズをお持ちであれば、これらのスキルを体系的に学ぶことが、その解決に直結します。成果を上げられるチームづくりには、チームメンバーの意識のベクトルを合わせ、成果につながる筋書きをチーム内に示し、活動をスムーズに行うためのコミュニケーションを活性化させるという取り組みが不可欠です。

ビジョン型リーダー養成プラン~難局に強いリーダーとしてチームを主導する

このように、「リーダーシップ」「部下とのコミュニケーション」「チームマネジメント」という3つの視点から、段階的かつ実践的にスキルを高めていくことが可能です。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン 「ビジョン型リーダー養成プラン~難局に強いリーダーとしてチームを主導する」 です。

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