インソース グループコンテンツ開発本部

頑張って準備したのになぜ人は動かない?ロジック重視のプレゼンテーションの落とし穴

提案営業や社内企画の場で、「説明は十分にしたはずなのに相手の心に響かない」「理屈は通っているのに合意が得られない」といった経験はないでしょうか。

単に正しい情報を伝えるだけでは、人の心を動かすことは難しくなっています。

一方で、多くは語らずとも「それ、面白そうですね!」「ぜひ一緒にやりましょう」と、相手を前のめりにさせる人がいます。その差はどこにあるのでしょうか。本記事では、正論だけでは動かない組織や顧客を動かす、「ストーリー」の力について解説します。

データを揃えただけでは心が動かない

多くの人が、プレゼンテーションを「正確な情報を届ける場」だと考えています。かつては、プレゼン資料を作るため、沢山のデータ、事実、根拠を揃え、集計して分析するだけでも一苦労でした。競合他社や業界の動きをいち早く察知する熱量や覚悟が、情報提供と重なってプレゼンテーションの価値を生み出していました。

もちろん根拠は大切です。しかし、今は必要な数値は自動で集計され、トレンドもネットですぐに見つかります。苦労して情報を集めること自体の価値は、以前ほど高くありません。聞き手がプレゼンテーションに求めているのは「この情報は、自分の役に立つか」です。

共感してもらえるプレゼンテーションにはストーリーがある

相手の気持ちを動かすには、共感を生むストーリーが必要です。自分の思いが相手に共有されて、初めて心が動きます。

聞き手を引き込むために「現状」「転換点」「未来」で物語を作る

まずは「現状」の共有をします。抽象的な話ではなく、具体的な事例や現場の声など、自分事として聞いてもらえる生きた情報を伝えます。

次に、「このままではいけない」という転換点を作ります。現状維持のリスクや、危機感を出すことで、聞き手の意識を切り替えます。

そして最後に、「目指すべき未来」を提示します。この「現状」「転換点」「未来」を一本の線で結ぶことで、聞き手の中に共感が生まれます。提案の背景にある「なぜこれが必要なのか」という思いが伝わることが重要です。

感情の動きを計算すること

共感だけでなく、「このままではマズい」という危機感や、「これができたら嬉しい」という期待感は、計算してストーリーに盛り込みます。どの場面で、相手にどう感じてほしいのか、意識して組み立てると、プレゼンテーションの納得度があがります。ロジックだけで押し切るのではなく、ストーリーとして語りかけるように伝えることが有効です。

ストーリーを語るうえでの注意点

ストーリーで話す技術は、感覚的に身につくものではありません。一歩間違えると、独りよがりなエピソードトークで終わってしまいます。特に注意したいのが、以下の3つのポイントです。

1.序盤:前置きを長くしすぎない

冒頭の説明が長すぎると、オチに辿り着く前に相手の集中力が切れます。相手の知識レベルに合わせて、適切な長さで前置きを話します。時には大胆に削る勇気も必要です。

2.中盤:リスクや葛藤を明確にする

話に引き込むには、そこに解決すべき課題があることが重要です。何が問題なのか、それを回避するためにどんな努力が必要なのか。ここを曖昧にすると、共感が得られません。

3.中盤:途中でオチが読めないようにする

先が読めてしまう話は、聞き手の興味を削いでしまいます。説明を詰め込みすぎたり、前置きを長く取りすぎたりせず、適度なテンポを保つことが大切です。相手が自然と内容を追いかけたくなるような流れを意識しましょう。

これらのポイントを意識するだけで、あなたの伝えたいことが1つのストーリーとして、相手に伝わりやすくなるはずです。

おすすめの研修

プレゼンテーション力向上研修 ~ストーリーで語り、相手の共感を引き出す

相手の理解や共感を引き出すための「ストーリー型プレゼンテーション」を体系的に学ぶ研修です。

まず、ストーリー型のメリットを確認し、ふさわしいビジネスシーンや具体的な構成要素を理解します。そのうえで、実在する物語や自身の体験談を題材にしたワークで、ストーリー構築や短時間でのプレゼンテーションを練習します。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 新しい企画や提案に対して、相手の理解・協力を得られない
  • 基本的なプレゼンスキルは身につけたが、訴求力をもっと上げたい
  • 経験や想いを、うまく言語化できるようになりたい

研修のゴール

  • 印象に残るプレゼンテーションの特徴を理解する
  • 優れたストーリーの条件に合わせて設計できる
  • ストーリー構成を活かして語り、相手の行動を促せるようになる

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

プレゼンテーション研修~相手を動かす3つの要素を習得する

そもそもストーリーで語る前に、プレゼンテーションの基本的なスキルに不安を覚える方は、まず王道のプレゼンテーションスキルを体得することを推奨します。

本研修では、講義を通して「伝える」ための内容・技術・手段について学んでいただきます。その上で、撮影した自分のプレゼンテ-ションを見ることにより、客観的に自分を振り返り、改善点を発見していただきます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

>動画教材の詳細はこちら

セールスプレゼンテーション研修~商材の魅力を端的に語り、購買意欲を高める

商談におけるプレゼンテーションでは、自社のサービス説明に終始してしまっては意味がありません。お客様の要望に応える情報や自社のサービスを伝えることが重要です。

本研修では、お客様のニーズの探り方、自社の魅力(武器)を知る方法を学び、商談現場で使える商談トークのシナリオを設計するスキルを身につけていただきます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

【AIと働く】プレゼンテーション研修~AIと共に磨く「伝わる」シナリオ設計(1日間)

聞き手目線を軸に、プレゼンテーション力を強化する研修です。

目的や聞き手の心理を整理したうえで、どのように話を展開すれば成果につながるのか、ワークを通して考えていきます。構成の抜け漏れチェックや、シナリオの作成・ブラッシュアップといったAI活用のコツも解説し、最後には馴染みのあるテーマでプレゼンテーションを実践します。

>講師派遣型研修の詳細はこちら

関連読み物一覧

関連シリーズ一覧

新作記事