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現場の「時間管理の悩み」TOP5から考える、タイムマネジメント研修の選び方

「残業が減らない」「仕事が特定の人に偏っている」「研修を導入したいが、どのプログラムが自組織の課題に合っているかわからない」人事・教育担当者や管理職の方から、こうしたご相談をよくいただきます。

タイムマネジメント研修は、提供している会社も、プログラムの種類も多岐にわたります。そのためどれを選べばよいかの判断に迷うケースは少なくありません。

選定の出発点として有効なのは、自組織の現場が実際にどんな悩みを抱えているかを把握することです。インソースでは、研修参加者を対象に「仕事の時間管理に関して難しいと思うことや悩んでいること」を事前課題として収集・分析しています。本記事では、そのデータから浮かび上がった現場の悩みTOP5と、各悩みに対応する研修選定の視点をお伝えします。研修選びの参考にしていただければ幸いです。

「仕事の時間管理に関して難しいと思うこと」で出た意見5選

1.突発業務・割り込みへの対応(最多回答)

回答全体の約4割を占めた、最も多い現場の悩みです。「突発的な仕事の対応があり、計画していたスケジュール通りに業務を行えない場合の時間管理をすることが難しい」「窓口業務の時間も考慮した上で業務時間内の時間管理を行うことが難しいと感じる」「その日に終わらせたい仕事以外に、イレギュラーな案件や優先順位の高い仕事が多く入ってくると、残業せざる得ない状況になる」といった声が、業種・職種を問わず寄せられました。

突発業務を前提としたスケジュール設計ができていないと、個人がいくら段取りを工夫しても限界があります。「計画を立てる」スキルだけでなく、「崩れた計画を立て直す」判断力と習慣を身につける研修が有効です。

2.優先順位のつけ方が難しい

「重要度の高い業務を最優先に時間をかけてしまい...次々と業務が溜まってしまい手が回らなくなる」「優先順位の低い仕事がどんどん後回しになってしまい、いつまでも順番が回ってこない」といった回答が多く見られました。

優先順位づけの難しさの背景には、「緊急度」と「重要度」を混同しやすいという構造があります。この悩みは若手・中堅を問わず幅広い層に見られるため、「重要×緊急」のマトリクス整理や、業務の見積もり精度を高めるトレーニングを含むプログラムが適しています。

3.個人間の能力差・業務偏り

「仕事のはやい人にしてもらうほうが効率はいいが負担が偏ってしまう」「各メンバーの仕事のスピードに差があり、どうしても仕事のスピードの早い人に負荷がかかってしまう」「一方は定時に退社、片方は残業。どのように対応していいものか悩んでいます」という声は、管理職・リーダー層からの回答に集中しています。

この悩みは個人のスキルではなく、チームとしての業務設計・分担の問題です。個人向けの時間管理研修では解決しにくく、管理職層を対象に「組織の業務を見える化し、適切に分担する方法」を扱うプログラムが必要です。

4.長期業務と日常業務の両立

「長時間拘束される窓口業務や突発的で緊急の対応を要する業務が日々発生するなかで、長期的に取り組まなければならない業務を進める時間の確保に悩んでいます」「締め日までの日程がタイトで、イベントがある月はダブルチェックする時間が無いことが多く、ミスを完全に無くすことが難しい」という声が届きました。

日常業務に押し流されて長期業務が進まない現象は、計画スキルよりも「業務の仕分けとスケーリングの習慣化」の問題です。月次・週次の計画サイクルを組織全体で仕組みとして整えることが求められます。

5.相談・連携のタイミングが難しい

「ずっと一人で困っていても埒が明かないとは思うのですが...どのタイミングで相談しに行くか迷ってしまいます」「上司が忙しそうで声をかけづらい」「上司に伺うタイミング(休みや会議等での離席の把握、急ぎの業務があるなど話しかけてよいのか)。それによって期限間近になる時がある」という声は、とくに経験の浅いメンバーから多く聞かれます。

相談のしにくさは個人の遠慮の問題だけでなく、職場のコミュニケーション環境の問題でもあります。心理的安全性の醸成と、相談しやすい場づくりをセットで扱う研修や、上司・部下の双方向コミュニケーションを学ぶプログラムが有効です。

悩みの全体傾向から読み解く、研修選定の3つの視点

今回のデータを俯瞰すると、「突発業務・割り込み」と「優先順位のつけ方」の2項目だけで全回答の70%以上を占めていました。また管理職・リーダー層からは「スタッフ間の能力差」という、個人ではなくチームとしての課題が浮かび上がっています。

この傾向から、研修を選ぶ際には次の3点を確認することをお勧めします。

まず、➀受講対象者の層(新入社員・若手・中堅・管理職)に合っているかという点です。個人の時間管理スキルを高めたいのか、組織全体の業務効率を改善したいのかによって、適切なプログラムは異なります。

次に、「➁個人スキル」と「組織マネジメント」のどちらに重点を置くかを明確にすることです。スタッフ間の偏りや残業問題は、個人研修だけでは解消しにくく、管理職・リーダー向けの組織マネジメント研修と組み合わせることで効果が出やすくなります。

そして、➂研修後に実践に落とし込める設計になっているかという点です。グループワークやアクションプランの作成など、受講翌日から行動に移せる内容が含まれているかを確認してください。

悩みの「種類」で研修を選ぶことが、効果への近道

タイムマネジメント研修を選ぶ際「時間管理が苦手な人向け」という大枠で選ぶと、組織の課題と研修の内容がかみ合わないことがあります。現場の悩みを「個人スキルの問題か、組織の仕組みの問題か」「受講対象は誰か」という視点で整理してから選ぶことが、研修効果を高める最短ルートです。

タイムマネジメント研修

インソースでは、受講者の階層や目的に応じたタイムマネジメント研修を提供しています。

若手・中堅層向けには、優先順位の判断や計画の立て方など、個人の業務管理スキルを実践的に学ぶプログラムを用意しています。一方、管理職・リーダー層向けには、業務の見える化や標準化を通じ、チーム全体の効率化と相談しやすい環境づくりを指導します。さらに、Excel、Power Automate Desktop等のツールによる業務自動化で時間を創出するデジタル活用研修も揃えています。

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タイムマネジメント研修~「タイパ」向上で成果を最大化させる実践ノウハウ

「タイムパフォーマンス」という言葉は、比較的新しいものではありますが、時間当たりの生産性を上げるという考え方自体は以前からありました。

近年、この言葉が注目されるようになった背景には、Z世代をはじめとする若い世代の仕事観として注目されていることや、その世代に強く影響を与えたと考えられる、デジタル化がもたらした「時間」に対する考え方の変化があるといわれています。本研修では、そうした時代背景との関連を踏まえつつ、時間を軸にした生産性向上策について考えるとともに、そこでの注意点にも触れながら、タイムマネジメント術を身につけていただきます。

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タイムマネジメント研修~仕事を効率的に進めるための時間管理を学ぶ

限られた時間の中で業務効率を高め最大限の成果を上げるための方法を、PDCAサイクルに沿って習得する研修です。

1日のスケジュールを振り返ることで自身のワークスタイルを分析し、現在の課題をご認識いただきます。そして業務を効率的に遂行するための計画の立て方、優先順位のつけ方、効率の良い仕事の仕方を習得いただきます。

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デジタル時代のタイムマネジメント研修(1日間)

デジタルツールを活用した仕事の進め方や時間の管理法を身につけ、業務を効率化する研修です。自身の業務を構造化と定型化の視点から4つに分類し、ムダを把握します。加えて、ExcelやWordを活用したフォーマットの作成や、Power Automate Desktopによる事務作業の自動化を実践形式で学びます。実際にPCを使い、ワークを進めながら受講することで、明日から使える時間短縮術の定着を図ります。

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組織のタイムマネジメント研修~ChatGPT活用編(1日間)

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