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安全衛生活動でリスク管理~風通しの良い職場へと導く4つのポイント

職場の安全衛生活動を推進することは、従業員の健康を守り、事故や労災を防ぐために必要です。安全な環境が整っていれば、業務の効率が上がり、従業員のモチベーションも向上します。

本コラムでは、安全衛生活動を推進するための4つのポイントをご紹介します。

ポイント① 安全衛生活動の目的を背景から理解する

現実に「万能な人」「万全な職場」は存在しません。だからこそ、お互いに知恵を持ち寄り、相互に補完しあい、改善をコツコツと積み重ねていくことが大切です。

安全衛生活動は「チームで行う、労災リスクに特化したリスクマネジメント」です。想定内の過失をゼロに近づけ、想定外の死角を減らすことで、メンバーが安心して、健康に、長く働ける職場環境を築くことができます。

ポイント② 基本の5Sを徹底する

5Sとは、職場の整理整頓や効率化を目的とした手法で以下5つの項目が該当します。

  1. 整理(Seiri)
    必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てること
  2. 整頓(Seiton)
    使いやすいように、決められた場所に分かりやすく配置、収納すること
  3. 清掃(Seisou)
    常に綺麗な状態に保ち、汚れや故障がないか点検すること
  4. 清潔(Seiketsu)
    整理・整頓・清掃が徹底された状態を維持し、衛生を保つこと
  5. 躾(Shitsuke)
    守るべきことが守られる状態を習慣化(セルフコントロール)すること

5Sは職場の効率を向上させ、作業環境を整えることで、作業ミスや無駄を減らし、安全で快適な環境を作ることを目指しています。

ポイント③ メンタルヘルスケアを行う(ラインケア)

ラインケアとは、管理職(監督者やリーダー)が、メンバーの心の健康づくり対策のために行う活動のことです。メンバーがメンタルヘルス不調に陥らないよう、業務量の調整や職場づくりなど予防の取り組みをしっかり行うことが重要です。

なお、メンバーのストレス耐性(ストレスに対する抵抗力)は以下6つの視点から推し量ることができます。

  1. 感知能力
    ストレスに気づくか気づかないか
  2. 回避能力
    ストレスを作りやすい性格かどうか
  3. 根本の処理能力
    自分でストレッサーをなくしたり、弱めたりできるか(≒問題焦点型コーピング)
  4. 転換能力
    ストレスの意味を良い方向に捉え直すことができるか(≒情動焦点型コーピング)
  5. 経験
    過去、どのようなストレスを乗り越えてきたか
  6. 容量
    ストレスをどのくらいためていられるか

ポイント④ 心理的安全性の観点で労災リスクの発生を抑える

心理的安全性とは、職場で自分の意見や考えを自由に言える環境のことです。この安全な環境が整うことで、従業員は問題を早期に指摘しやすくなり、リスクを共有することができます。

結果として、労災リスクの発生を予防するための改善点や安全対策がスムーズに実行され、事故やトラブルの未然防止に繋がります。心理的安全性が高い職場は、リスク管理においても大きな効果を発揮します。

安全衛生活動研修~現場の環境を見直し、労働災害を防ぐ

本研修では、安全衛生活動の意義を近年のトレンドから捉え直し、効率よく実行するためのリスク管理スキルを習得します。現場の「守る力」を高めることで、メンバーに安心して長く働いてもらう環境を整えます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 安全衛生活動が形骸化・マンネリ化していると感じる
  • 現場のやらされ感を払拭し、事故・トラブルへの危機意識を高めたい
  • メンバーのリスクに気づく力を高め、顕在化を未然に防ぎたい

本研修の目標

  • 安全衛生活動の目的を背景から理解し、重要性を認識する
  • 5S徹底や安全衛生活動で労災リスクをコントロールできるようになる
  • メンタルヘルス不調を予防するために現場でできる施策を検討できる
  • 風通しの良い職場づくりの観点から労働災害リスクの発生を抑える

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セットでおすすめの研修・サービス

職場環境の改善・活性化研修~5S活用編

本研修は、職場環境の維持改善スローガンである「5S」を通じて、職場環境の美化・職員のモラル向上・業務効率化など全ての業務の品質向上と維持を図るプログラムです。

机の上の清掃や身の回りの整頓など、身近で小さなムダを排除する改善活動を個々人が進めていくことがいかに大切かをお伝えします。

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労務管理研修~働きやすい職場環境を整備する手法を学ぶ

労務管理は、管理職に求められる必須の知識です。

本研修では、労働基準法等の基本知識およびワークライフバランス(仕事と生活の調和)を理解の上、組織の生産性や業務効率を高めるべく、リーダーとしてのタイムマネジメントの手法も習得していただきます。

また、メンタルヘルスのラインケアについても学び、職場での実践へとつなげていただきます。

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メンタルヘルス研修~ラインケア

本研修では、メンタルヘルスに対する知識を身につけ、自分だけではなく、部下への対応を理解し、心身良好な職場を築いていくことを目標とします。

また、厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」にて、管理監督者への教育研修・情報提供が望ましいとされている11項目をわかりやすく学べる内容となっております。

>公開講座の詳細はこちら

事故をなくす安全衛生活動講座

本講座は、労働安全衛生法の基本を理解したうえで、5Sのポイント、安全衛生活動のプロセスなどを学んでいただき、安全衛生活動について今一度考え直していただける動画教材です。

現場の「守る力」を高めることで、メンバーに安心して長く働いてもらう環境を整えます。

>動画教材の詳細はこちら

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