第二種衛生管理者の独学が失敗しやすい３つの理由～一発合格への近道は「ひとりで頑張らない」こと

会社から第二種衛生管理者の資格取得を求められたものの、「勉強が苦手」「試験と聞くだけで気が重い」という社会人は少なくありません。

そして実は、勉強が苦手な人ほど、「一人でやらないこと」が最も合格率を高める戦略です。しかし、社会人になると一緒に勉強してくれる人が近くにいるとは限りません。

本記事では、独学で失敗しやすい心理的理由を整理しつつ、誰かと一緒に勉強できる環境を作れる公開講座（オープンセミナー）という選択肢をお伝えします。勉強が嫌いでも諦めないでください。一緒に第二種衛生管理者の最短合格を目指しましょう。

独学が続かない・成果が出にくい３つの心理的理由

１．自分の理解が正しいか「フィードバックがない」ことで学習効率が落ちる

学習で効果が高いのは、分からないことはその場でフィードバックをもらい、すぐに正誤がわかることです。分からない点をその場で質問して即時に正誤・解説が得られる学習環境は、誤解の早期修正と理解の定着を促し、成績・継続率の両面で有効であることが日本の教育実践研究でも示されています。（※）独学ではこれが一切ないため、「分かったつもり」のまま進んでしまい、ちょっとした応用問題で間違えてしまうということが起きがちです。

※参考文献：秋山綱紀ほか(2022)，「即時フィードバックが得られるウェブ演習システムの遠隔授業への導入と改良」，『工学教育研究 KIT progress』No.30,（最終アクセス：2025/12/22）

２．モチベーションは「外部刺激」がないと維持できない

人は本来、自分だけの意志で長期間続けることが得意ではありません。特に勉強に苦手意識がある場合、「ひとりで机に向かう」という行為が後回しになりやすいのは自然なことです。行動科学の研究でも、学習継続には他者の存在や外部刺激が強い影響を与えると示唆されており、

決まった時間に講座がある
他の受講者と一緒に取り組む
講師から声がかかる

こうした「外からの働きかけ」によって継続率が上がりやすくなります。

３．嫌い・苦手なことは後回しにするのが「脳の本能」

行動科学では、「人は意思ではなく環境によって行動する」と言われています。他者との関わりが一切ない独学では、先延ばし・やる気低下が起きてしまうのは必然です。

また脳科学の観点では、人は不快・負荷の大きい行動を避け、快の行動を優先するという性質があります。「勉強が嫌い」という自覚がある人は、自然と勉強を後回しにするよう脳が仕向けてきます。独学で自分を律するのは、そもそも難易度が高い戦いです。

社会人になってから誰かと一緒に学ぶ機会を作るのは難しい

学生時代と違い、社会人になると周囲で同じ資格を受験する仲間はほぼいません。結果、学習環境そのものを自分で作らなければいけない状況になります。しかし、それこそが資格試験の一発合格を妨げる最大の壁です。人は「環境」によって継続できるかどうかがほとんど決まるため、独学を前提にすると不利になりがちです。

オープンセミナーという選択肢～３つのメリット

勉強嫌いという自覚がある人にとって、一発で資格試験に合格する近道として、資格スクールやオープンセミナー（公開講座）を受講するというのも一つの手段です。大きなメリットは３つあります。

講師がリアルタイムで疑問を解消してくれる
試験で出るポイントを熟知した講師がその場で疑問に答えるため、誤った理解のまま進むリスクが大きく減ります。
他社の仲間と一緒に学べるので、モチベーションが維持される
同じ目的を持つ受講者がいるだけで「自分も頑張ろう」という心理が働き、継続率が格段に上がります。
決まった日程が「強制力」となり、勉強を続けられる
日程が決まっている＝やるしかないという状態になるため、やる気に依存せず学習を続けられます。これは勉強嫌いの人にとって大きな武器です。