企業と地域ステークホルダー共創による新規事業開発と課題解決

企業が新たな価値を生み出す際、地域のステークホルダーとともに志を持って取り組む「共創」の姿勢には大きな可能性があります。
本コラムでは、企業が地域とともに未来の地域ビジョンを描き、新規事業を企画・推進するための具体的な手順をご紹介します。読み進めることで、地域課題解決の糸口が見え、新たな事業アイデアを描くヒントが得られます。
地域課題を多角的に捉える
地域が抱える課題は、少子高齢化、人口減少、産業空洞化、交通網の衰退など多様です。しかし、課題を地域に固有の「資源」として捉え直すことで、共創による事業化の糸口が見えてきます。例えば、高齢者の交通不便を、地域ガイドツアーと組み合わせた移動サービスに変えるなど、視点を変えれば課題はチャンスになります。
ステークホルダーとの関係づくりと共創のビジョン策定
地域の住民、行政、企業、教育機関など関係者(ステークホルダー)との対話を重ねながら、共創のベースとなる信頼関係を築くことが不可欠です。その上で、「どんな地域にしたいか」という地域ビジョンを丁寧に描き、関係者と共有します。例えば「若者が戻ってくる地域」「高齢者が孤立しないまち」といった未来像から、具体的な共創テーマを設定しましょう。
新規事業の企画立案プロセス
地域ビジョンを軸に、次のようなプロセスで企画を練ります。
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「地域資源×ターゲット」から考える
地域にある文化、自然、産業などの資源を洗い出し、誰を対象にどんな価値を届けるかを明確化します。 -
コンセプトとストーリーの設計
ターゲットに響くストーリーを設計し、共感を喚起できる事業コンセプトへと昇華させます。 -
協業モデルの構築
行政、地元企業、大学などとどのように役割分担し、ALL-WINになる協業モデルをつくるか設計します。
実践・計画立案とプロデューサーとしてのビジョン形成
企画が形になった後は、実現に向けた事業計画を書き起こします。収益性の見通しや運営体制、資金計画などを整理し、関係者に提示できる形にまとめます。さらに、プロデューサーとしての自身のビジョンやアクションプランを明確化し、自信をもって推進できるように準備しましょう。
地域共創プロデュース講座〜地方創生につながる企画を立てる(4日間)
地方創生につながる企画立案や共創モデル構築のノウハウを4日間の研修で段階的に学んでいただけます。
この研修では、マインドセットから構想、具体的な企画立案、協業モデル設計、事業計画策定、そしてプロデューサーとしてのビジョン形成までを実践的に学びます。
ご興味をお持ちの方は、是非、お気軽にお問い合わせください。企業と地域がともに歩む未来を共に創り上げるパートナーとして、全力でサポートいたします。
よくあるお悩み・ニーズ
- 地域課題の解決につながる企画の立て方がわからない
- 多様なステークホルダーと連携し、協業していく方法を知りたい
- 地方創生のプロデューサーとしてのキャリア戦略を具体的に考えたい
本研修の目標
- 持続的かつ実効性の高いプロジェクトを立案できる
- ステークホルダーを巻き込みながら、地方創生の企画を推進するポイントを理解する
- プロデューサーとしてのビジョンを明確にし、自信をもって進められる
セットでおすすめの研修・サービス
地方創生事業担当者のための地域課題解決の基礎知識研修(4時間)
地域課題の本質をデータで捉え、民間視点での地方創生の進め方を4時間で体系的に学べる実践的な研修です。
短時間で「なぜ」「どう進めるか」を整理し、次の一歩を踏み出したい方に最適です。
行政向け共創型リーダーシップ研修(1日間)
地域を動かすリーダーに求められる「共創の力」を、1日で実践的に学べる研修です。
官民の枠を超えて、多様な関係者を巻き込み合意形成を進めたい方におすすめいたします。
研修の最後には観光客を誘客する施策を官民共創で立案するというテーマで、想定される課題と対応策を考え、研修で学んだ一連のプロセスをアウトプットします。
地域ブランディング研修~地域の魅力の効果的な発信と持続的な施策を考える(2日間)
さまざまな事例を取り上げながら、地域ブランディングの考え方と可能性を探り、ワークを通じて自組織にどう活かすかを検討します。
研修の最後には地域ブランディング企画書として実現可能な施策へと落とし込み、実務につなげられるようにします。


