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衛生管理者試験に「不合格」となる人の勉強法とは。忙しい社会人が一発合格するために必要な3つのポイント

企業活動において、従業員の健康と安全を守ることは非常に重要な責務です。

その中心的な役割を担うのが「衛生管理者」ですが、会社からの指示で資格取得を目指す方の中には、多忙な業務と並行して学習を進める難しさを感じる方も少なくないでしょう。

最も避けたいのは、一度の試験で合格できず、貴重な時間と労力を再び費やすことです。再試験は、精神的な負担も決して小さくありません。

本稿では、残念ながら不合格となってしまう方に共通する学習法の特徴と、そうならないための具体的な対策について解説します。この記事が、皆様の一発合格への一助となれば幸いです。

不合格になる人の特徴1:満点を目指した完璧主義な勉強法

真面目で責任感の強い方ほど陥りがちなのが、参考書の隅から隅までを完璧に理解しようとする学習法です。しかし、これが非効率な学習に繋がる最初の落とし穴となります。

衛生管理者試験の合格基準は、「各科目で40%以上の得点」かつ「全体で60%以上の得点」です。つまり、満点を取る必要は全くなく、合格ラインを確実に越えることが目的となります。

出題範囲は労働衛生、関係法令、労働生理と多岐にわたりますが、すべてを均等に、深く学習しようとすると、膨大な時間がかかります。結果として、重要かつ頻出の論点を繰り返し学習する時間がなくなり、知識が定着しないまま本番を迎えることになってしまいます。

まずは「完璧を目指さない」という意識を持つことが、効率的な学習の第一歩です。

不合格になる人の特徴2:参考書を最初から読むだけの「インプット偏重学習」

学習を始めようと決意した際、多くの方がまず参考書を1ページ目から丁寧に読み進めることからスタートします。もちろん、知識をインプットすることは重要ですが、それだけでは合格に必要な「得点力」は身につきません。

インプットに偏った学習の最大の問題点は、試験で「何が」「どのように」問われるのかを把握できないまま、学習を進めてしまう点にあります。これでは、どこが重要点なのか強弱をつけられず、学習効率が上がりません。

合格への最短ルートは、まず過去の試験問題、いわゆる「過去問」というアウトプットから始めることです。過去問を解くことで、初めて試験の形式や頻出のテーマ、問われ方の傾向を肌で感じることができます。

そして、分からなかった部分や間違えた部分を、参考書で重点的に確認する。この「アウトプット→インプット」というサイクルが、得点力を飛躍的に向上させます。

不合格になる人の特徴3:学習計画が曖昧で、過去問の活用が不十分

「過去問を頑張ろう」と考えていても、具体的な計画がなければ学習は進みません。「いつまでに」「どの範囲を」「何回繰り返すのか」といった数値目標がないままでは、日々の進捗が曖昧になり、結局は試験直前に慌てて詰め込むことになります。これでは、知識の定着は望めません。

具体的な数値目標を含んだ学習計画を立て、それを着実に実行していくことが、合格への最短距離となります。

合格する人の学習法3ステップ「過去問を解く→解説を読む→さらに過去問」

それでは、先に挙げた3つの特徴を克服し、合格を掴むための具体的な学習法を3つのステップでご紹介します。

ステップ1:まず過去問を1年分解いて実力を知る

学習を始める前に、まずは一度、時間を計って1年分の過去問を解いてみてください。最初は全く解けなくても問題ありません。目的は、現在の自分の実力と、試験全体の難易度を把握することです。これにより、合格ラインである60%との差が明確になり、学習計画の具体的な目標を設定できます。

ステップ2:間違えた問題の解説を読み、参考書で周辺知識を補強する

過去問を解き終えたら、答え合わせをします。重要なのはここからです。間違えた問題はもちろん、正解した問題でも根拠が曖昧だったものについては、必ず解説を熟読してください。

そして、該当する箇所を参考書で開き、関連する知識や用語も併せて確認します。この作業を通じて、点と点だった知識が線として繋がっていきます。

ステップ3:「解ける問題」を増やす作業を繰り返す

ステップ2の作業を、異なる年度の過去問で繰り返します。衛生管理者試験は、過去問と類似した問題が多く出題される傾向にあります。

そのため、様々な年度の過去問に触れ、「確実に解ける問題」のストックを増やしていくことが、合格への最も確実な道筋です。ご自身の理解度に合わせ、「過去5年分を3周する」などのような目標を立てて、実行しましょう。

まとめ:戦略的な学習で、最短での合格を目指しましょう

本稿では、衛生管理者試験に一発で合格するために避けるべき学習法と、具体的な対策について解説しました。

  • 完璧を目指さず、合格ラインの60%を意識する
  • 参考書を読むことからではなく、過去問を解くことから始める
  • 具体的な計画を立て、過去問演習を繰り返す

会社での役割を担いながらの資格取得は、決して簡単なことではありません。だからこそ、戦略的かつ効率的に学習を進め、最短ルートでの合格を目指すことが重要です。

自分一人での学習に不安を感じる方、より確実に一発合格を目指したい方へ

ここまで、ご自身で学習を進める上でのポイントを解説してまいりました。しかし、「分かってはいても、一人で計画通りに進めるのは難しい」「どの情報が重要なのか、取捨選択に自信がない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

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