「話す力」は誰でも磨ける「技術」である~実践と反復でコミュニケーションに自信をつける
職場で自身の考えを効果的に伝え、他者と協調しながら成果を生み出すには、「話す力」が不可欠です。しかし、人前で話すことに抵抗を感じる方もいるでしょう。「話す力」は生まれつきの才能だけでなく、ポイントを学び、繰り返し実践することで誰でも着実に鍛えることができる「技術」です。
本記事では、ファシリテーション・ディベート・プレゼンテーションの3つに焦点を当て、話す力を「技術」として学ぶ研修をご用意いたしました。この技術を使い分けることで、仕事における様々な話すシーンに対応できる準備のポイントや心構えが身に付きます。
「話す力」は実践と反復によって磨かれるものです。今回ご紹介する各研修の要素を日々の業務に積極的に取り入れることで、自信を持ってコミュニケーションを図り、より大きな成果へとつなげることができるでしょう。
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ファシリテーション:会議を円滑に進めるための具体的な行動
会議を「結論の出る短時間で、効果的な場」にするためには、ファシリテーターのスキルが不可欠です。会議の進行役として、具体的な行動を通して会議を円滑にし、合意形成へと導く力を習得します。
まずは会議の「場」をデザインする
会議の目的を明確にし、具体的な目標を設定することから始めます。これを参加者全員で共有するよう徹底しましょう。会議の進め方やルール、各自の役割分担を事前に決めておくことで、スムーズな進行を促すことができます。
参加者との対話を通じて引き出すスキル
会議では、参加者の意見や思いを最大限に引き出すことが重要です。そのために以下のスキルを意識して実践します。
- 傾聴: 相手の話を注意深く聞き、理解に努めます。
- 介入: 必要に応じて議論の方向性を調整し、発言を促します。
- 観察: 参加者の非言語的なサインも捉え、場の雰囲気を読み取ります。
- 質問: 意見を深掘りしたり、新たな視点を提供したりする質問を投げかけます。
- 話す: ファシリテーターとして中立的な立場で、分かりやすく情報を伝えます。
議論を構造化し、合意を形成する
議論が多岐にわたる場合でも、要点を見つけ出し、それぞれの関係性を整理して分かりやすく示す「構造化のスキル」が求められます。ホワイトボードなどを活用し、議論の軌跡を「見える化」すると効果的です。最終的には、多様な意見をまとめ、参加者全員が納得できる合意形成を支援します。特に、意見の対立(コンフリクト)が生じた際には、その原因を特定し、建設的な解決へと導く「コンフリクトマネジメント」の視点も持つようにしましょう。
この研修の最大の特徴は、模擬会議演習です。非協力的なメンバーがいるなど、現実的なシチュエーション設定の中で会議進行を練習できるため、学んだスキルをすぐに実践に繋げることができます。受講者からは、会議の目的や目標を明確にする重要性や、中立的な立場で意見を引き出すスキルの実践性が高く評価されています。
【公開講座】ファシリテーション研修~会議を円滑に進行する4つのスキル
会議のファシリテーター(中立な立場の会議進行役)に必要なスキルをを身につけることができます。
短時間で結論の出る、生産性の高い会議運営や、会議を円滑に進め、効率的に合意形成へと導く「話す力」を身につけていただきます。
ディベート:説得力を高めるための論理的思考と多角的視点
ビジネスの場面では、相手を「口論」で打ち負かすのではなく、論理的な根拠とデータに基づいて理解させ、納得してもらうことが「説得」の本質です。ディベートの手法を通じて、この説得力を強化するための具体的なステップを学びましょう。
説得に求められる4つのポイントを習得する
説得力のある話をするためには、以下の4つのポイントを意識します。
- 論理的思考力: 主張の根拠を明確にし、「三角ロジック」のような構造で論理的に組み立てます。結論を重視して伝える「PREP法(プレップ法)」を日常的に活用するよう意識しましょう。
- 多角的視点: 自分の意見だけでなく、異なる立場やさまざまな可能性を考慮します。例えば、「ひとりディベート」を実践し、想定される反論や疑問を事前に洗い出しておくことが有効になります。
- 本質追究力: 議論の表面的な部分だけでなく、何を論じるべきか、何が最も重要な論点なのかを深く掘り下げて探求します。
- 判断力: 全体の有益性を考慮し、最適な結論を導き出すための判断基準を明確にします。
実践を通じて説得力を向上させる
論点を深く掘り下げて考える習慣をつけ、相手を「敵」と見なすのではなく、共通の理解を築くことを目指しましょう。積極的に質問を活用し、相手の考えを引き出すことで、より建設的な対話が生まれます。グループでのディベート演習を通して、これらのスキルを実際のビジネスシーンで応用できるよう鍛錬を重ねてください。
さらに説得力を高めるには、相手を敵に回さず、論点を深く掘り下げて考え、質問を効果的に活用することが挙げられます。受講者からは、事実と意見を分けて考える重要性や、相手の立場に立った議論の進め方、反論を予測して準備する力が業務に役立つとの声が多く聞かれます。
相手を説得することは、自分の主張を、他者が納得し得る「根拠」や「データ」を背景に、論理的に相手を理解に導くことです。
相手の立場に立ち、「簡潔に」「分かりやすく」伝え、共感を得て納得してもらうことができる「話す力」を鍛えます。
プレゼンテーション:相手の心を動かすための3つの要素
プレゼンテーションの目的は、単に情報を伝えることではありません。相手に情報を提示し、理解と納得を得た上で、最終的に行動を促すことです。これを達成するために、「伝えるべき内容」「伝える技術」「伝える手段」という3つの要素を習得しましょう。
伝えるべき内容を整理するステップ
話が分かりにくくなる原因を特定し、内容を構造的に整理することから始めます。
- 階層的に整理: 複雑な情報をシンプルにまとめ、聞き手が段階的に理解できるように構成することが必要です。
- 展開を考える: 聞き手の興味を引き、飽きさせないようなストーリー展開や構成を意識することが必要です。
文章の分かりやすさを比較するワークなどを通して、客観的な視点を養うことができます。
伝える技術を身につけるための具体的な練習
「話すこと」には独特の難しさがあります。プレゼンテーション本番までの準備として、以下のポイントを意識して練習しましょう。
- 姿勢・態度・表情: 自信を持ち、聞き手に好印象を与える立ち居振る舞いを心がけます。
- 声と間: 明瞭な発声、適切な声の大きさ、そして効果的な「間(沈黙)」の取り方を意識し、話すスピードを調整します。
- 分かりやすい話し方: 専門用語を避け、具体例を交えるなど、聞き手にとって分かりやすい言葉選びを心がけます。
自分のプレゼンテーションを録画して客観的に振り返ることで、改善点を発見し、上達を早めることができます。
伝える手段を状況に応じて選択する
プレゼンテーション資料は、情報を補完し、視覚的に訴えかける強力なツールです。資料作成においては、重要なポイントに絞り、シンプルで分かりやすいデザインを心がけましょう。また、資料に頼りすぎず、自身の言葉で語りかけることを忘れずに、状況に応じた最適な手段を選択することが重要です。
【公開講座】プレゼンテーション研修~相手を動かす3つの要素を習得する
プレゼンテーションの目的とは、相手に情報を提示し、理解・納得を得た上で、行動を起こしてもらうことです。
難しい資料を使って一生懸命解説するのではなく、相手にとってわかりやすく伝える「話す力」を身に着けて、苦手意識を払しょくしていただければ幸いです。
「話す力」は誰でも鍛えられる「技術」である
ここまでご紹介した3つの「話す力」は、ビジネスパーソンとして成長し、より質の高いコミュニケーションをする際に必要不可欠なものです。さらにこの力は、誰でも磨くことのできる技術です。
これらの研修を段階的に受講することで、話すことを苦手とする人も、繰り返し練習したり、ポイントを学んで実践につなげたりすることで鍛えていくことができます。これを機に、「話す力」を徹底的に磨いてみてはいかがでしょうか。
「話す力」徹底強化プラン~ファシリテーション・ディベート・プレゼンテーション
このように、「ファシリテーション」・「ディベート」・「プレゼンテーション」という3つは、いずれも「話す力」を向上させるための重要なスキルです。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン 「「話す力」徹底強化プラン ~ファシリテーション・ディベート・プレゼンテーション」 です。
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