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報連相が動き出す3つの視点シリーズ②上司編:新人の口が開くかどうかは「上司の最初の一言」で決まる

報連相(報告・連絡・相談)が止まる職場では、共通したやり取りが見られます。

  • 上司:「なんで言わなかったの?」
  • 新人:「言おうと思ってたんですけど」

この短いやり取りに、職場全体のズレが凝縮されています。

  • 上司は「もっと早く相談してほしい」と感じている
  • 新人は「整理できていない状態で話すと怒られそう」と感じている

このズレが積み重なるほど、新人の報連相は減っていきます。新人は悪意があるわけではなく、上司の反応を見ながら失敗を避けようとしているだけです。

新人の口を閉ざす最大の要因は「上司の最初の反応」

新人は勇気を出して話しかけています。その勇気を支えるか、へし折るかを決めるのが、上司の最初の反応です。

  • 迷惑そうな表情
  • ため息交じりの相づち
  • 話を遮るような態度

これらを向けられると、新人は「今は言うタイミングじゃなかった」「次からは、よほど確信が持てるまで黙っておこう」と判断してしまいます。結果として、

  1. 問題が小さいうちは報告されない
  2. 後になって突然問題が発覚する

という負のループが生まれます。

報連相を引き出せる上司は「優しい人」ではない

「優しくすれば報連相が増える」というのは誤解です。実際に報連相が集まる上司は、忙しい中でも対応できる「受け方の型」を持っているという特徴があります。重要なのは寛容さや甘さではなく、最初の一言や反応です。

忙しいときでも報連相を止めない「受け方の型」を持っている人

相談を受け止める型があると、チームの流れは安定します。例えば次のような一言です。

  • 「今は5分だけなら聞ける。要点だけ教えて」
  • 「今日中に整理して報告してくれればOK」
  • 「結論だけ先に。それ以外はあとで確認する」

このように対応することで、新人は「忙しくても聞いてもらえる」と感じ、報連相が自然に増えていきます。

新人の報連相を増やす「OKフレーズ」

第一声の工夫だけで、新人の行動は大きく変わります。

  • 「ありがとう、助かるよ」
  • 「今の状況だけ教えて」
  • 「ちょうど良いタイミングだったね」
  • 「一緒に整理してみようか」

これらの言葉は、新人に安心感を与えます。

新人の口を封じてしまう「無意識NGフレーズ」

何気ない一言が、報連相を止めてしまうこともあります。

  • 「それ、今ここで話す必要ある?」
  • 「それくらい自分で考えて」
  • 「前にも説明したよね」
  • 「忙しいから後にして」
  • 「で、結論は?」

これにより新人は「もっとギリギリまで様子を見よう」と判断し、結果的に報連相が遅れます。

報連相しやすい環境は上司にとってもメリットが大きい

報連相は新人のためだけでなく、上司自身の負担軽減にもつながります。報連相しやすい環境で、報連相が速ければ、小さい問題のうちに対処できます。これは手戻りの削減や進捗の可視化といった直接的なメリットをもたらします。初動が速くなるため、トラブルを未然に防ぐ余裕も生まれます。つまり、報連相しやすい環境は上司にとってもメリットが大きいのです。

上司の最初の一言が職場の未来を変える

報連相が出ない原因を新人だけに求めても、状況は改善しません。上司が実践すべきポイントは以下の通りです。

  1. 忙しい時でも受け止められる型を持つ
  2. 最初の一言で安心を与える
  3. 話しかけやすい雰囲気をつくる

これだけで、新人の報告量は大きく変わります。報連相は「怒られないため」ではなく、「仕事を前に進めるため」のものへと変わっていきます。

指導力強化研修~新人・若手のホウ・レン・ソウを上達させる

現場において、どのように新人・若手のホウ・レン・ソウを強化するかを学んでいただく内容です。

ホウ・レン・ソウのさせ方、受け止め方、フィードバックの仕方(ホウ・レン・ソウを通じた育成の仕方)について学んでいただくとともに、コミュニケーションをとりやすい職場づくりについても考えていただきます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 部下・後輩がなかなかホウ・レン・ソウをしてくれず、悩んでいる
  • 部下・後輩が報告や相談をしやすいような環境づくりがしたい
  • 部下・後輩とのコミュニケーションそのものを改善したい

本研修の目標

  • 部下・後輩が安心してホウ・レン・ソウを行える環境づくりや動機付けができる
  • 部下・後輩のホウ・レン・ソウに対して、適切な指導やフィードバックができる
  • 部下・後輩のタイプ別に、指導方法を使い分けることができる

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セットでおすすめの研修・サービス

上司・先輩向けのコミュニケーション研修をご紹介します。

(経験者向け)OJT指導者研修~育成方法を振り返り、フィードバック力を高める

OJT担当者として、これまでの指導の振り返りと、後輩との関係構築・フィードバックスキルの向上に焦点を当てたフォローアップ研修です。後輩の自信を高める質問の仕方、後輩を動機づけるための効果的なほめ方、フィードバックに必要な要素を習得し、より高い指導スキルを身につけていただきます。

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管理職のための報連相研修~仕事におけるコミュニケーションのハブとなる

「報連相」というと、社会人経験の浅い若手に求められる社内コミュニケーションの基本というイメージがあるかもしれませんが、管理職にとっても重要なコミュニケーションスキルといえます。

むしろ、若手よりも多方面のステークホルダーとやり取りをすることが増えてくるため、管理職自身の報連相次第で仕事の成果も大きく変わってきます。「対部下」「対上司」「対関係者」「対顧客」に分けて、管理職が直面する具体的なコミュニケーションシーンの中で、報連相の要点をお伝えしていきます。

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報連相が動き出す3つの視点シリーズ

  1. 報連相が動き出す3つの視点シリーズ①新人編:報連相できない新人の本当の理由
  2. 報連相が動き出す3つの視点シリーズ②上司編:新人の口が開くかどうかは「上司の最初の一言」で決まる
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