組織の問題を3つの視点で解決

業務管理

最近、品質管理や法令遵守(コンプライアンス)違反で、経営陣が報道カメラを前に頭を深々と下げ、企業をあげて謝罪する場面をよく目にします。事件の原因を、経営陣が外部からの問合せや、内部からの報告などによって知ったというケースも珍しくありません。

組織内で発生した問題にどのように対応するかが求められたとき、組織の長たる管理職が判断ミスを犯すと、被害は会社や組織全体に拡大し、経営にまで大きなダメージを与える事態も起こりえます。
管理職の判断ミスは、大半がその能力やリーダーシップに起因しています。自分たちで解決できない問題を組織内に抱え込んでしまい、上部に提案も報告も十分しないというのは困りものです。問題を解決するために、まず組織内の風通しを良くし、情報交換や情報共有を十分になさなくてはなりません。

自力で問題を解決できない組織が非常に多いのはなぜ?

なぜ、問題を組織内部で整理・解決できない場合が非常に多いのでしょうか。実際に管理職の方に統括している組織の問題の解決策をヒアリングすると、管理職の方々からは会社や組織全体への批判めいた発言が目立って出てきます。管理職以下で解決できない組織の問題を一人で抱え込み、組織全体に提案もせずに問題を放置し、上部への不満ばかりが増大しているのです。

これでは、問題は解決するどころか、沈殿して溜まっていくばかりです。組織の問題をどう見るかという視点の欠如しており、以下の管理職のマネジメント能力が不足していると考えられます。

  • 如何なる視点で組織の問題を捉えるか
  • 組織の管理職のマネジメント能力の限界とそれを補う手段はなにか

組織の問題解決を3つの視点でとらえる

組織にはその規模と力量で解決できる方法は、自ずと限られています。したがって、自分で解決できることは自分で解決策を考えて実行に移し、それ以上のことは上部に報告して適切な立場から解決策を考え、対策をとってもらう方が賢明です。
「問題を自分で抱え込まないこと」、「上部にきちんと報告すること」が、管理職にとっては、最も大切な取るべき姿勢です。組織における問題は、次の3つの視点で考えればすっきりと解決に至る道が見えてきます。

1.会社全体で解決する問題とその解決方法

2.組織の管理職以下で解決する問題とその解決方法

3.さらに上部の管理職に委ねて解決する問題とその解決方法

組織における問題は、どんなにひとつの組織では解決困難に見えても、以上の基本的な考え方に基づいて組織全体で取り組むべく持っていけば、大概はちゃんと解決できます。この三つの視点から問題を見るだけで、自分の位置だけでは見えなかった組織上の問題点が浮き彫りになってきます。

繰り返しますが、管理職以下で解決できないことは、上部へ「提案」を試みてください。管理職だからといって一人で問題を解決しようと焦る必要はありません。会社や組織全体で解決することを考えて、置かれた立場で適切な判断を下し、上部に問題を報告して欲しいのです。

組織の長として管理職のリーダーシップに期待

会社や組織全体、あるいは部門全体で、問題の「共有」がなされていない場合があります。その状況下では、会社や組織全体のトップはマネジメント能力を発揮できません。管理職のさらに上部の管理職(例えば、本部長クラス)が、組織の問題を十分に認識していないため、その解決方法が分からないためです。組織の成否は、組織のトップの力量で決まるものであるのに、それぞれの組織の長としての力量が働かないということになります。

管理職は、まず自分たちだけで解決できる問題の解決方法を絞り込み、対策を取らなくてはいけません。しかし、それだけではなく組織全体への風通しを良くし、上部への情報交換や情報共有を十分に行うことが重要です。そのための管理職としての能力とリーダーシップが、問題の解決には必須条件です。この能力は一朝一夕では身につくものではありません。管理職研修やリーダーシップ研修を通じて、地道にスキルをップをする努力が求められます。

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