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ENERGY vol.01(2020年春号)掲載

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内部人材のDX人材化で実現するデジタルトランスフォーメーション

昨今、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)が組織経営に欠かせないものとして重要性を増しています。DXとはITとデータを活用した破壊的イノベーションのことを意味しています。AIが様々な分野で導入されつつある現代において、DXの重要性はさらに高まり続けるでしょう。それに比例するようにDXを実現できる人材(以下DX人材)が今以上に必要となります。

しかし、多くの組織がDX人材の確保に課題を抱えています。その背景として、ITやデータは「専門職」が担うものという誤解や、DX人材には特別な素養が必要と考える企業が多いことがあげられます。人手不足の中、ITやデータを専門にしている人材の採用は難しいのが実情ではないでしょうか。

実は、DX人材は既存の内部人材から育成できます。プログラミングなどの高度な専門知識がなかったとしても、ITやデータ活用の基本知識を持ち、事業全般に活用できるならば、DX人材として十分に組織に貢献できるのです。

図表1のように、経営者から現場社員までDXを正しく理解し、その上で個人の特性を見極めてレベル分けし、育成を進めることで、スピード感をもって内部人材をDX人材化することができます。

一般社員のDX人材化が高品質な仕組みをつくる

DX人材に求められるITスキルを因数分解すると、図表2のように、①現状把握・分析力、②IT・データ活用の知識、③IT・データの特性を踏まえた設計力、④他者(利用者)視点でのデザイン力、⑤IT独特のモノづくり力(プログラミング力など)となります。①~④の上流工程のスキルにおいては技術知識はわずかでも問題ないことがわかります。つまり、担い手を短期間で育成できます。加えて、上流工程は高コストのITコンサルや上流SEに任せるより、業務をよく知る社内人材が自らスキルをつけて担った方が早くて安く、かつ現場のニーズにぴったりあった高品質な機能や仕組みをつくることが可能です。一方で⑤の勘定系業務やミッションクリティカルな業務、手のかかるプログラミング、テストなどの下流工程は引き続きプロのエンジニアが担った方がトータルコストが低くなります。図表3のように、例えばウェブアプリケーションの開発も、分業することで生産性と質の向上が見込めるでしょう。

本格的なIT人材も一般社員から養成できる

実は、特性を見極めて育成することで、IT開発を行うエンジニアのような本格的なIT人材を育成することも可能です。例えば小さな点にこだわる人や集中力がある人は、プログラミングなどに向いている傾向があり、そういった人材は、意外と社内に多く存在する場合もあります。加えて、IT開発の業務は一般的な業務特性と異なる場合も多いので、現状あまり活躍できていない人材が潜在的な能力を発揮し、本格的なIT人材として活躍することも考えられます。そもそも内部人材は業務を熟知しているので、外部人材と比べて、すぐ的確な設計・開発ができる可能性が大きいのです。

IT開発で必要な知識やスキルは習得に時間がかかると思われるかもしれませんが、初級教育であれば、1~2カ月で習得可能です。

インソース社内におけるIT教育の現状

インソースでは、全社員がITやデータに関する基本的な理解を促す内容の研修を受講しています。

自社研修サービス「公開講座」「講師派遣型研修」「eラーニング」を活用して、社員は仕事の空いたタイミングで自由に教育を受けることができ、組織としても効率的に育成を進めることができています。2019年までに、「レベル0」で6名、「レベル1」で31名、「レベル2」で39名、「レベル3」で35名、「レベルX」で53名、計164名の社員をDX人材として改めて教育し、先述の①~④の上流だけでなく⑤の下流工程まで担える社員も養成しました。

本コラム掲載号の記事一覧

2020 SPRING

Vol.01「個」を見る

Vol.1は、「個」を見る人材育成がテーマです。イマドキ世代の育て方に悩みをもつ組織が多くあります。全員一律ではなく、個人の特性を見極めた教育により、能力を引き出し、生産性を高めることができます。また、適正に合わせたIT教育により、組織内部の人材でDXを実現することも可能です。

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2024 SUMMER

Vol.14 使えるアセスメント

vol.14は「アセスメント」がテーマです。 人的資本経営の注目により「人」の価値を引き出すことが重視されるようになりました。 客観的に評価・分析することができるアセスメントを活用することで多様な人材が活躍できる人事戦略に役立てることができます。 本誌では、採用、管理職育成など様々な場面でのアセスメント活用方法についてご紹介しております。

Index

  • 冊子限定

    採用アセスメント~面接を信頼してよいか

  • 冊子限定

    人材アセスメントのこれから

  • 冊子限定

    アセスメントを活用した管理職育成の現場から

  • 冊子限定

    ins-bunkai【第九回】アセスメント開発の最前線を走る開発担当者にきく 今求められるアセスメント開発への想い

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