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デジタル活用に欠かせない、プログラミング的思考力~Scratch(スクラッチ)で手順や条件を整理する力を育てる

デジタル技術を活用するうえでは、業務をタスク単位に分解し、手順や判断のルールを明確にする必要があります。

そこで昨今、「プログラミング的思考力」というスキルが注目されています。「プログラミング的思考力」とは、手順や条件を整理し、構造的に物事を考える力です。コンピュータに指示を与える際にも使用されています。エンジニアはプログラミング的思考力を活用して、「何を」「どの順番で」「どんな条件下で』行うかを明確にし、プログラム開発などを行っています。

「プログラミング的思考力」がビジネスで活用できる理由

多くの業務では、「段取りよく手順を進める力(順序)」「状況に応じて判断を分ける力(条件)」「定型的な作業を効率よく繰り返す力(繰り返し)」といった構造が求められています。

例えば、顧客情報を登録する業務では以下のような工程があります。

【顧客情報登録の手順(作業の工程)】

  1. 新規顧客の情報を入力する(手順どおりに進める)
  2. 入力内容に不備がないかを確認する(ルールにそって判断する)
  3. 不備があれば入力者に戻し、修正してもらう(同じ作業をくり返す)
  4. 顧客の種別(法人/個人など)を確認する(条件に合わせて対応を変える)
  5. それぞれのフローで必要な書類を整える(次の作業に向けて準備する)

顧客情報を登録する業務フロー

このように、業務の多くは一見複雑に見えても、実は構造的な流れでできています。業務の構造が見えると、「人の目が要らない部分(=プログラムに任せられる部分)」が見えるようになります。これを見極めるために必要なのが、プログラミング的思考力です。

プログラミング的思考力を身につけることで、業務の「構造」が自然に見えるようになり、RPAやPythonなどのプログラムを活用した業務改善のヒントも見つけやすくなります。

プログラミング的思考力の育成方法~手順や思考だけに集中する

プログラミング的思考力を、独学や日常の中で身につけるのは、なかなか難しいものです。そこで有効なのが、実際にプログラミング言語を活用し、1つ1つの手順を整理する方法です。

プログラミング言語は数多くありますが、「Scratch(スクラッチ)」という言語がオススメです。基本文法を学習する必要はほぼなく、視覚的に操作方法がわかる、初心者向けの学習ツールのようなものです。パズルやおもちゃのように、直感的な操作でプログラムを作成できます。
(以下画像参照)

スクラッチプログラム画面

スクラッチゲーム画面

Scratch(スクラッチ)は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボで開発され、教育のために無償で公開されているビジュアルプログラミング言語です。主にマウスが使えれば、キーボード操作に不慣れな小学生でも利用することができます。

他のプログラミング言語(PythonやJavaScriptなど)の場合は、最初に基本文法を学習する必要があります。言語学習が中心になってしまい、プログラミング的思考力の習得という本来の目的が達成しにくくなるため、プログラミング未経験の場合はここまでのハードルが上がります。

「Scratch(スクラッチ)」で学ぶメリットは、言語学習というハードルを飛びこし、プログラムを実際に作ってみる体験が出来ることです。つまり、道具(プログラム)の使い方を学ぶのではなく、道具で何をするかついて考える段階にいきなり進めるところです。

プログラミング的思考力強化研修~スクラッチ(Scratch)言語を使ったアルゴリズム入門(1日間)

プログラミング的思考力強化研修

本研修ではScratchの操作方法を学んだあとに、プログラミング的思考力が身につくワークに挑戦していただきます。経験豊富な講師が丁寧に教えますので、プログラミング言語学習の経験がない場合でも、安心してご受講いただけます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 座学だけでなく体験を通して、プログラミング的思考力を養いたい
  • ロジカルシンキングを学んだ後レベルアップとしてプログラミング的思考力を身に付けたい
  • 現場で業務をシステムフローとして整備することになったが、ハードルが高いと感じている
  • 社内でRPAツールの推進担当となったが、フロー作成に自信がない

本研修の目標

  • プログラミング的思考の基本を習得する
  • 手順や条件を整理し、構造的に物事を考えることの重要性を理解する

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セットでおすすめの研修・サービス

Python学院~アルゴリズム思考力向上編/演習問題20本ノック(1日間)

本研修では、さまざまな演習を通して「問題文からアルゴリズムを考えるスキル」を習得し、Pythonを用いた業務の自動化を目指していただきます。

「Pythonプログラミングは学習したが、まだ0から業務自動化プログラムを作成することはできない...」という方が、プログラムを作成できるようになることを目的とした研修です。

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ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修

プログラミング的思考力を学ぶ前におすすめの研修です。

「ロジカル(論理的)である」ということは、筋道が通っていて、矛盾がないことを指します。ビジネスで求められる論理的思考力を身につけ、相手を納得させられるように話を展開できるようになります。

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トリプルシンキング実践研修~クリティカル・ラテラル・ロジカルシンキングを応用する(2日間)

トリプルシンキング実践研修

クリティカルシンキング(批判的思考:最適解を導く思考)、ラテラルシンキング(水平思考:新アイディアを発想する思考)、ロジカルシンキング(論理的思考)の3つのスキルをトリプルシンキングとし、自ら発想して、課題解決や新たな企画を実現させるためのステップを、演習やケーススタディを通して学んでいただきます。

プログラミング的思考の先にある、ビジネスパーソンの武器となるスキルです。

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DXリテラシーアセスメント

DXリテラシーアセスメントは「デジタルスキル標準(DXリテラシー標準)」に準拠したサービスです。「DXマインド・スタンス」と「DXリテラシー」という観点で採点します。

>アセスメントサービスの詳細はこちら

定額制eラーニング視聴サービス Leaf Lightning STUDIO

多機能・マルチデバイスLMS「Leaf Lightning」に、インソースが提供する厳選eラーニング教材を格納した状態で提供するサービスです。「LMSと教材を手軽に確保したい」「それぞれの都合のよいタイミングで、社員に自主学習してもらいたい」といった希望にお応えできます。

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