社内業務を劇的に効率化するAIエージェント活用事例と導入のポイント

日々の業務において、定型作業に追われ、本来注力すべき企画や提案の時間が取れないとお悩みのビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
こうした課題の改善に向けて、生成AIを活用した業務効率化・業務改善の取り組みが広がっています。
なかでも注目されているのが、特定の業務に合わせて回答や支援内容を最適化できるAIエージェントです。本記事でご紹介するAIエージェントは、対話型生成AI(ChatGPTやCopilotなど)をベースにしたものです。複雑なワークフローを自動実行する仕組みというより、問い合わせ対応や企業分析、メール作成など、対話形式で業務をサポートするエージェントを指しています。
本記事では、インソースで実際に活用しているAIエージェントの具体的な事例をご紹介します。エンジニアではない現場の人が発案し、実際に形にし、使われているAIエージェントです。記事をお読みいただくことで、自社に最適なAI活用法が分かり、生産性向上のヒントを得ていただけます。結論として、現場の課題に直結した専用のAIエージェントを作成することが、真の業務効率化と業務改善につながります。
定型業務を自動化するAIエージェントの具体的な活用事例
社内でAIエージェントを活用することで、これまで人の手で行っていた様々な定型業務を効率化、改善できます。ここでは、インソースで実際に活用している4つの事例をご紹介します。
【お問い合わせ回答エージェント】過去の履歴から最適な返信を自動生成
研修などの案内窓口に日々寄せられる問い合わせに対して、迅速かつ正確に対応するためのエージェントです。これにより、対応品質を一定に保ちながら、返信にかかる時間を大幅に削減できます。
- 利用ツール:Microsoft 365 Copilot
- 活用部署:問い合わせ窓口部門、研修案内部門
- 業務課題:過去の回答を探す手間がかかり、対応品質にばらつきが出る
- 解決策:過去のやり取りの履歴をナレッジとして参照し、適切な返信文面を自動生成する
- 導入効果:
・返信時間の短縮
・回答品質の標準化
・新人担当者でも一定品質で対応可能

【企業分析エージェント】URL一つで商談前の企業調査・分析を瞬時に完了
営業活動における、商談前の重要な事前準備を効率化するためのエージェントです。営業担当者は、より付加価値の高い戦略立案や顧客折衝に時間を割けるようになります。
- 利用ツール:Microsoft 365 Copilot
- 活用部署:営業部門、営業企画部門
- 業務課題:商談前の企業調査や提案書作成の準備に多くの時間がかかっている
- 解決策:企業名とURLを入力するだけで、基本情報や事業内容、強みや弱み、DX関連の取り組みを自動で収集・整理する
- 導入効果:
・商談準備時間の削減
・提案の質向上
・営業活動の効率化

【販促メール作成エージェント】会議の文字起こしデータからメルマガ文面をスピード作成
会議やセミナーの内容を、次のマーケティング施策へスムーズにつなげるエージェントです。迅速な情報発信が可能になり、コンテンツ作成にかかる時間と負担を大きく軽減できます。
- 利用ツール:ChatGPT
- 活用部署:営業推進部門、マーケティング部門
- 業務課題:長時間の録画を見直して要点をまとめ、メルマガを作成する手間がかかる
- 解決策:会議の文字起こしデータから重要なトピックや訴求テーマを抽出し、販促用のメルマガ文面を作成する
- 導入効果:
・コンテンツ作成時間の短縮
・情報発信のスピード向上
・マーケティング業務の効率化

【研修提案アシスタント】顧客の状況や課題に応じた講座候補を厳選し提案
お客さまの状況や課題に応じて、最適なソリューション提案を支援するエージェントです。営業担当者の経験年数に関わらず、お客様の課題に応じた質の高い提案を支援するツールとなります。
- 利用ツール:ChatGPT
- 活用部署:営業部門、営業推進部門
- 業務課題:膨大な公開講座の中から、お客様の状況に最適な講座を探し出すのが難しい
- 解決策:お客様の状況や課題を入力すると、インソースの公開講座から最適な講座候補を選定。あわせて選定理由や関連研修まで整理する。
- 導入効果:
・提案品質の向上
・営業活動の効率化
・新人営業の早期戦力化

AIエージェントを社内定着させるために押さえるべきコツ
便利なAIエージェントですが、ただ導入するだけでは社内に定着しません。活用を進めるためには、いくつか押さえておくべき重要なポイントがあります。
現場の課題に直結したエージェントの作成
最も重要なのは、現場の具体的な課題を解決するエージェントを作成することです。漠然とした目的で作られたツールは、結局使われなくなってしまいます。例えば「販促メールの作成時間を半減させたい」など、明確な目的と利用部門を設定すると良いでしょう。現場の声を拾い上げ、かゆいところに手が届くツールにすることが定着の鍵となります。
利用ツールやカテゴリの適切な使い分け
AIエージェントを作成する際は、目的に合わせて適切なツールを選択することも大切です。Microsoft 365 Copilotは、社内のファイルやデータを参照する情報収集や問い合わせ対応に強みを持ちます。一方、ChatGPTは文章の要約や構成案の作成など、柔軟なアイデア出しに長けています。情報収集や文書作成支援など、カテゴリに応じた使い分けが効果的です。
AIエージェントはプログラムが書けない人でも業務が自動化できる道具
本記事では、社内の定型業務を自動化するAIエージェントの活用事例と、定着させるためのコツをお伝えしました。AIエージェントは、現場の具体的な課題に合わせてカスタマイズすることで、真価を発揮します。
ここで紹介したもの以外にも、アイデア次第で無数のエージェントを作成することが可能です。まずは身近な業務から、AIによる効率化や業務改善を検討してみてはいかがでしょうか。インソースでは、組織におけるAIエージェントの作成や活用を支援する多様な研修をご用意しております。ぜひお気軽にご相談ください。
AIエージェント基礎研修~自分専用の生成AIで業務を自動化する
本研修は、日々の業務を自動化し、生産性を劇的に向上させたい方におすすめのプログラムです。話題の生成AIの仕組みを理解するだけでなく、自身の業務課題を解決するための専用AIエージェントを作成する手法を学びます。
プログラミングの専門知識がなくても、直感的な操作で業務効率化の仕組みを構築できるのが特徴です。現場の課題に直結したAI活用を推進したい組織に最適です。
本研修の目標
- Copilot上で自分の業務に合わせたエージェントを設計し、実際に動かせる
- 社内資料やウェブ情報などを組み込んだ、目的特化型の回答を生成できる
- AIへの指示設計力と活用アイデアを身につけ、日々の業務改善に活かせる
セットでおすすめの研修・サービス
Microsoft 365 Copilotの使い方研修~資料作成の時間を半減する
Excel、Word、PowerPoint、Outlook、OneDriveなどMicrosoft 365各アプリでのCopilot活用を、基本操作から実務で使える応用まで学び、資料作成や報告書作成、データ分析の効率化に役立てるための内容です。
Copilotを導入したものの使い方が定着していない方や、資料作成に時間がかかる、導入効果を具体的に知りたいといったお悩みをお持ちの方へおすすめです。
(半日研修)業務効率化のためのChatGPT活用研修
ChatGPTの基本を理解している方向けに、事務作業や資料作成、企画のアイデア出し、Excel業務などを効率化する実践的な使い方を学び、日々の業務改善に役立てるための内容です。
どの業務にChatGPTを使えるのか分からない方や、より良い回答を引き出す指示の出し方を身につけたい方、職場で効率化を進めたい方におすすめです。
ChatGPTプロンプトエンジニアリング研修~使いこなすための応用手法を学ぶ
ChatGPTをはじめとする生成AIを業務で効果的に活用するために、プロンプトの基本から応用テクニックまでを実践的に学び、望む回答を引き出すスキルの習得に役立てる内容です。
AIの回答精度が安定しない、より高度な活用方法を知りたい、業務での生産性向上につなげたいといったお悩みをお持ちの方へおすすめです。
はじめての業務自動化研修~生成AIとPythonで1日1時間を生みだす
生成AIとPythonを組み合わせ、Webページからの情報取得やWebシステム操作の自動化を学び、日常業務の省力化や改善に役立てるための内容です。
業務改善に取り組んでいるものの成果が出にくい方や、スクレイピングや自動操作を実務に応用したい方、成果物を作りながら生成AI活用とプログラミングの基礎を身につけたい方におすすめです。





