外国人社員を受け入れるための4つの準備ポイント~外国人社員とスムーズに信頼関係を築く
グローバル化が進む現代、外国人社員とともに働く機会が増えてきています。外国人社員が職場にうまく適応し、最大限に力を発揮できれば会社にとって心強い存在となります
外国人社員を受け入れるために最も大切なのは、信頼関係を築くことです。信頼は、互いに尊重し、誠実に接することから生まれます。外国人社員が「自分は理解され、支えられている」という信頼感を持つことができれば、彼らも職場で安心して働けるようになります。
外国人社員とスムーズに信頼関係を築くための受け入れる側の準備として、具体的なポイントを4つご紹介します。
外国人社員と信頼関係を築くための4つのポイント
ポイント1:立場を変えて考える癖をつける
外国人社員を受け入れる際にまず大切なことは、相手の立場に立ち、相手の求めるサポートを考えることです。もし自分が初めて海外で仕事をするとしたら、上司や同僚にどのような支援や配慮を求めるかを想像します。この視点を癖付けることで、外国人社員が抱える不安や課題に対する理解が深まり、適切なサポートができるようになります。
ポイント2:文化の違いを知り、柔軟に対応できる体制をつくる
外国人社員が直面する課題の多くは、文化の違いから来ています。例えば、コミュニケーションスタイルや時間に対する意識、問題解決のアプローチなど、国や文化によって異なる部分がたくさんあります。これらの違いを事前に理解し、柔軟に対応する体制をつくることが重要です。外国人社員が日本独自の文化や価値観に戸惑う場面もあるでしょうが、その際にはお互いの違いを尊重し、円滑にコミュニケーションを取る努力を惜しまないようにしましょう。
ポイント3:ビジネスマナーや職場の「常識」を教える場をつくる
日本特有のビジネスマナーや職場での「暗黙のルール」は、外国人社員にとっては戸惑いの原因となることがあります。例えば名刺交換や社内での挨拶などは、事前にやり方を理解していなければ、対応が難しくなります。こうしたマナーを事前に説明し、理解を深めてもらうことで、スムーズに業務を進めることができます。また、職場内での「常識」や「暗黙知」を言語化し、共有しておくことで、日本の職場文化に適応しやすくなります。
ポイント4:誤解を恐れない、積極的なコミュニケーションを心掛ける
外国人社員とのコミュニケーションでは、言語の壁や文化の違いが原因で誤解が生じることもあります。しかし、誤解を恐れ、コミュニケーションを取らなければ、相互理解が生まれず、信頼関係はできません。積極的にコミュニケーションを取り、意図や思いをしっかりと伝え合うことが重要です。外国人社員が積極的に意見を述べられるようなきっかけや職場ルールを事前につくっておくことも有効です。
外国人社員受け入れ研修~相互理解を深め、気持ちよく働ける職場をつくる
本研修では、日本と海外との働き方・文化の違いを理解し、協働のために必要な考え方を学びます。
日本式のビジネスマナーの教え方や、良好な関係を築きながら仕事を進めるためのアサーティブコミュニケーションスキル、自己開示の重要性などをワークを通して習得します。
本研修の目標
- 外国人社員を受け入れる際の心構えを学び、日本と海外との文化の違いを理解する
- 自組織で働く際に外国人社員が戸惑うであろう「暗黙知」「常識」を明文化する
- 日本人社員・外国人社員が戸惑いやすい場面を想定したケーススタディを通して、どのように解決していくかを考えられる
受講者の声
- 双方の文化や習慣の違いを理解して、コミュニケーションをよく取ることが大事だと感じました。コミュニケーションを積極的に取って、相互理解と信頼関係の構築をはかれるようにしたいです
- やはりお互いにコミュニケーションを取ることが一番大事で、人間どうしが円滑に生きていくために必須なんだということを理解いたしました
- 日本語が得意ではない新入社員の方たちが、一人も脱落することなく頑張れるように、今日学んだ内容を念頭に置いてサポートしたいと思います
セットでおすすめの研修・サービス
(外国人・帰国子女向け)日本で働くためのビジネス基礎研修
本研修では、日本独自の商習慣やビジネスマナーについて学びます。日本と出身国における商習慣の違いを踏まえたうえで、ビジネスマナーや仕事の進め方、コミュニケーションの取り方を習得できます。
(外国人・帰国子女向け)日本人と一緒に働くためのコミュニケーション研修
本研修では、日本語や日本人の特徴、日本企業の文化を理解し、組織で円滑に意思疎通をはかるためのコミュニケーションの取り方を学びます。
研修を通じて、コミュニケーションの基本となる挨拶や、きくスキル(聴く・訊く)を身につけられます。
外国人上司を持つ日本人向け研修
本研修は、外国人上司と円滑に業務を進め、強い信頼関係を築くコミュニケーションスキルの習得を目的としています。
日本と外国のビジネス文化や、コミュニケーションの取り方の違いをふまえ、ワークを通して上司への提案の仕方、意見が異なる場合の伝え方を身につけます。上司の考え方をしっかりと捉え、求められる期待に沿う行動を取れるようになることを目指します。
(半日研修)アンコンシャス・バイアス研修~無意識の決めつけ・思いこみを打破し、 改めて職場風土を考える
アンコンシャス・バイアスとは、無自覚の固定観念や、決めつけのことをいいます。
本研修では、ケーススタディやワークを通じて、固定観念ゆえに自分には見えていない現実や事実があることに気づき、より多様な視点をもつことの重要性について学びます。
【ラインナップ】外国人活躍推進・外国人受け入れ対応研修
インソースでは、外国人受け入れ側向け、外国人社員向け、双方の研修をご用意しています。
これまでに外資系企業、外国人マネージャーの多い日系企業、大使館などのお客さまに、「外国人と日本人の協働」に関する研修を数多く実施してまいりました。お客さまのリアルな課題に対するソリューションをご提案します。