仕事のストレスが消えない本当の理由~「なんとなくつらい」の正体を徹底分析

仕事が終わらない。クレームを受けた後、気持ちを切り替えられない。上司の指示が曖昧で、何を優先すればいいのか分からない。「自分だけがこんなにしんどいのだろうか」と感じることはないでしょうか。
しかし実際には、こうした感覚は多くの働く人に共通しています。問題は個人の弱さではなく、職場環境の構造的な問題がストレスを生み出しているという事実にあります。本記事では、インソースが実施した職場アンケートの記述回答を分析し、社員が実際に感じているストレス要因を6つに分類しました。あなたの「なんとなくつらい」の正体が、ここにあるかもしれません。
職場アンケートで判明したストレス要因6選と対処のヒント
1.業務量過多・期日のプレッシャー
今回のアンケート結果で最も多く挙げられたのが、業務量そのものの問題です。突発的な依頼が割り込み、予定していた仕事が後回しになる。その積み重ねが残業につながり、翌日さらに追われるという悪循環に陥りやすいのがこのパターンです。
- 仕事量が多く突発的な仕事や対応が多いため、予定通りに職務が進まない時にストレスを感じる
- 窓口業務や相談対応があるため、業務時間内に落ち着いて仕事に集中できない。その日に予定していたことが時間内に処理できないことがほとんどで、時間外に処理をしている
対処のヒント:
毎朝5分で「今日の最重要タスク」を3つだけ決める習慣が効果的です。また、1日のスケジュールにあらかじめ「突発対応枠」を設けておくことで、割り込みへの心理的な耐性が変わります。
2.クレーム対応(カスタマーハラスメント含む)
電話や窓口での怒声・暴言・理不尽な要求への対応は、特定の職種に限らず広く見られるストレス源です。一件の強いクレームが、その後の数時間の集中力に影響を及ぼすことも珍しくありません。
- 電話対応等でクレームなどを受けた際にとてつもないストレスを感じる
- 窓口等で対応中、お客様に強い言葉を使われたりした場合
対処のヒント:
クレーム対応の直後に5分だけ「感情の整理タイム」を設けてみましょう。すぐに次の業務に入ると感情が消化されないまま蓄積し、思うように集中できません。また、「対応の型」をあらかじめ用意しておくことで、その場での判断負荷を大幅に下げることができます。
3.人間関係・上司との摩擦
過度に細かい指摘を繰り返す同僚、方針を変え続ける上司、全体的に雰囲気の重い職場。人間関係に起因するストレスは、業務の内容そのものとは無関係に、毎日じわじわと消耗してしまいます。
- 変に細かいメンバーがいる場合にストレスを感じる
- 上長に挙げた決裁文書についての細かい説明を求められ、それを答えることに時間を要している
- これまでの事務の進め方を指摘され、思ったように仕事が進まない
対処のヒント:
「この人はこういう人だ」という、ある意味割り切ってしまうことも有効です。ただしそれが難しい状況まで悪化している場合は、信頼できる先輩や人事への相談を早めに行うことが重要です。感情を内側にため込むことは、長い目で見ると、良いことはありません。
4.多数関係者との調整・板挟み
複数の部署や関係者の利害が衝突する局面で、自分がどちらの代理として動くべきか分からなくなる状況です。誰かを立てれば別の誰かが不満を持つという構造の中で、消耗しながら仕事を続けることになります。
- 多数の関係者との調整が必要な業務に対してストレスを感じてしまう
- 顧客や住民同士の対立の板挟みになるなど、様々な予期せぬことが起き、疲れを感じる
対処のヒント:
このケースのストレスの多くは「全員を納得させなければいけない」という思い込みから生まれます。自分の役割の範囲を上司と事前に確認し、それを超えたらエスカレーションするという判断を恐れないことが大切です。
5.業務の不確実性・イレギュラー対応
マニュアルに記載のない事態、前例のない判断を求められる場面。こうした状況では「これで合っているのか」という確認ができないまま動き続けることになり、消耗が大きくなりがちです。
- 通常業務以外のイレギュラーなトラブルへの対処にストレスを感じる
対処のヒント:
完全なマニュアルを用意することは難しくても、「何を最優先にするか」という判断の軸を自分の中に持っておくことはできます。「顧客への影響を最小化する」「迷ったら上司に確認する」というシンプルな基準でも、行動の根拠を持てるだけでストレスの質が変わります。
6.指示が不明確・上司の態度
必要な情報が与えられないまま業務を任されるケースです。質問しても曖昧な回答しか返ってこず、判断の拠り所がない状態が続くと、自信を失いやすくなります。
- 上司が曖昧な態度で指示をせず話が進まないことが多かった。対処法は特になく諦めています
対処のヒント:
受動的に待つのではなく、「この仕事のゴールを30秒で確認させてください」と自分から構造を作る動き方が有効です。情報を引き出す側に回ることで、受動的なストレスを行動に変換できます。
ストレスを「我慢」から「自分で管理できる」状態へ
今回の分析が示しているのは、職場のストレスは業務構造・人間関係・組織環境が複合的に絡み合ったものだということです。それは、個人の弱さや根性は関係ありません。多くの人が「相談する」「趣味で発散する」といった対症療法的な対処をしていますが、それだけでは翌週また同じストレスが繰り返されます。
根本的に状況を変えるためには、感情・時間・目標という3つの軸を自分でコントロールするセルフマネジメントの力を身につけましょう。感情をうまく整理できれば、クレームや人間関係の摩擦に引きずられにくくなります。時間を自分で管理できれば、業務量の多さに圧倒される頻度が下がります。自分で目標を立てPDCAを回せるようになれば、曖昧な指示の中でも迷わず動ける軸が生まれます。
セルフマネジメント研修
インソースのセルフマネジメント研修は「メンタルヘルス」「レジリエンス」「アンガーマネジメント」「目標管理」「仕事の生産性向上」「キャリアデザイン」など、幅広いコンテンツを扱っています。
理論を学ぶだけでなく、ワークや演習を通じて現場で即使えるスキルの習得を重視した設計です。受講者からは次のような声が寄せられています。
- 「業務の優先順位や、本当に必要かどうかを考えて取り組み、セルフマネジメントに努めます」
- 「目標を設定し、達成するまでのプロセスを通じて、自己成長できるようにしていきたいです」
また、研修前に受講者アンケートを実施し、課題に即したテキストを作成するため、参加者の実態に合った内容で届けることができます。組織の状況に合わせたカスタマイズにも柔軟に対応しています。「ストレスを我慢し続ける社員」ではなく「自分で状況を管理できる社員」を育てるために、まずはお気軽にご相談ください。
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レジリエンス研修~しなやかにストレスと向き合い、回復力を身につける
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