インソース 第四営業本部

役割をあえて3つに絞る~カスタマーサポートのスーパーバイザーの基礎

カスタマーサポート等サービスのSV(スーパーバイザー)として日々奮闘していると、責任の幅広さに戸惑うことがあります。

現場を安定させ、オペレーターを育成し、数値に責任を持つ立場でありながら、その役割について学ぶ機会が乏しい方も少なくありません。ここでは、SVに求められる基本的な視点と、すぐにできる具体的な行動をまとめます。現場を見る目が変わり、指導の手応えを得やすくなるはずです。

SVの役割に迷うときに考えたい基礎3視点

SVは管理者であると同時に、現場の「空気」をつくる存在です。役割が曖昧なままでは、対応品質も業務量も安定しません。まず押さえたいのは、役割を「運営」「指導」「改善」という3つに整理することです。役割はまず3つだけと割り切ることで、何から着手すべきかが明確になり、日々の判断がぶれにくくなります。

1.運営の基礎~数値と現場の両方を見る

たとえば、稼働率の数字は良いのに現場が妙にバタついている日があります。逆に、入電は落ち着いているのに、オペレーターの集中が保てず誤案内が増えることもあります。入電予測と人員配置の整合、稼働状況の把握、応対品質のチェックなど、日々の運営は小さな判断の積み重ねです。ポイントは、数値だけでなくオペレーターの表情や声の調子など、現場の変化を同じ重さで見ることです。数字と人を同時に扱う意識が、安定した運営につながります。

2.指導の基礎~肯定と行動レベルのアドバイス

オペレーター指導がうまくいかないとき、その多くは助言が抽象的になっているときです。たとえば、何度説明しても同じミスが続き、どこが伝わっていないのか測れずに困ることがあります。逆に、できている点を伝え忘れ、オペレーターが萎縮して次の対応に影響が出てしまう日もあります。「もっと丁寧に」では行動に落とせません。「名乗りの後に一拍置く」「相手の不安語を繰り返す」など、行動レベルで伝えることが鍵です。

3.改善の基礎~小さな違和感を見逃さない

たとえば、特定の案件だけ処理時間が延びているのに、忙しさの中で気づけないことがあります。クレーム件数が増えても、原因がスキルなのか手続きなのか判断が追いつかないこともあります。クレームが多い、処理時間が伸びている、SVに質問が集中するなど、現場が不安定な兆候は早めに現れます。重要なのは「なぜその状態が起きているのか」を、SV自身が確認する姿勢です。

現場管理が難しいと感じるときに見直しすべき3つのポイント

現場管理が難しいと感じる背景には、状況判断・人の育成・情報整理といった複数の要素が同時に求められることがあります。その中でも特に日々の運営で効果を実感しやすい、見直しすべき3つのポイントを紹介します。

1.状況を見える化し、一人で抱えない

自分が全体を見ているつもりでも、他のSVから「実は別のラインが滞っている」と指摘され、はじめて状況のズレに気づくということもあるのではないでしょうか。忙しさの波を一人で処理しようとすると、判断が遅れ、現場が混乱しがちです。稼働状況や問い合わせの傾向をこまめに共有し、SV同士で早めに手を打つことで、負荷が分散されます。特に新人が多い時期は、質問内容を記録し「教えるべき共通ポイント」を棚卸しすると、育成の土台が整います。

2.指導の機会を「偶然」にしない

巡回のタイミング任せで指導すると、オペレーターによって声をかけられる頻度に差が出てしまうことがあります。たとえば一週間は「ヒアリング」、次の週は「意図の確認」のようにテーマを設定すると、指導が偏らず、オペレーター側も成長の道筋をつかみやすくなります。

3.組織全体の動きを読んで、現場に翻訳する

新しい制度、商品、手続変更があると、結果として質問が現場に集中してしまうことがあります。SVはその変化を先に知る立場であるため、「どの対応が増えるか」「どの部分が混乱しやすいか」を予測し、現場に噛み砕いて共有することが大切です。この予測があるだけで、現場は落ち着いて取り組めます。

迷ったら基本に立ち返る時間を確保しましょう

SVは、現場の安心と成果を両方支える存在です。役割を整理し、行動レベルで指導し、変化の兆しを早めにつかむことで、現場の安定度は大きく変わります。日々の業務は忙しくても、基本に立ち返る時間を確保することで、チーム全体の動きが整い、応対品質も改善します。丁寧な観察と小さな工夫の積み重ねが、SVとしての自信につながります。

(コールセンター向け)スーパーバイザー研修~SVとしての役割を知る

スーパーバイザーに求められる、育成・指導方法、目標設定、リスク管理への理解を深めます。それぞれの項目では、「なぜ、それをしなければならないのか」にも言及しており、納得感があります。学んだ内容が表面上の理解だけに留まらないよう、適宜ワークを行って定着させます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • スーパーバイザーとして何を期待されているのか、期待にこたえられているのかわからず不安になる
  • 相手に伝わる効果的な指導方法を学びたい
  • 実現できる目標の立て方、取り組み方を知りたい
  • イレギュラー対応に時間を取られてしまい、業務が後ろ倒しになってしまう。うまい管理方法がわからない

本研修の目標

  • スーパーバイザーとして求められる役割を認識する
  • 現場の指導者として、効果的な指導方法を身につける
  • KPI達成のための目標設定方法を学ぶ
  • リスクの視点から、時間・コスト・運用の管理方法を習得する

対象者

  • コールセンターのスーパーバイザー
  • オペレーターを指導する立場の方

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(コールセンター向け)スーパーバイザー研修~SVとしてのマネジメント力を向上させる

スーパーバイザーとしてのマネジメント力を構成する判断力・育成能力・問題解決力を磨く構成です。

日常のルーティン業務をしっかりと進めるだけでなく、SVとして更にワンランク上へとレベルアップするために必要なマネジメント力を身につけることが狙いです。

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コールセンターマネジメント研修~KPIによる目標達成編

本研修ではコールセンターの業務に特化して、センターの管理に利用できるあらゆる指標をご紹介しております。

KPIの設定から分析・評価までをワークを交えて体感いただくことで、現場ですぐに使えるスキルが身につく研修となっております。

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モニタリングスキル研修

実際に調査した多数のコール診断の実例を踏まえ、CS・クレーム対応・営業力強化、などさまざまな観点から検討した「良い応対」の定義について解説します。

電話応対を評価する「良い耳」を持つために、電話応対の重要性や、良い応対を構成する諸要素を再確認し、コール診断の具体的評価手法を習得します。

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