インソース グループコンテンツ開発本部

シニア期のビジネスパーソンが「キャリアステージ」をシフトするために必要なこと

インソースでは、50代のシニア層を対象とした研修の受講前に「今後のキャリアにおいて不安に感じていること」をお聞きするアンケートを実施しています。

その結果を見ると、最も多かったのが「役職定年・再雇用後の役割、職務範囲、配属への不安」でした。次いで「健康・体力・記憶力の低下」、「給与・年金・生活資金など経済面」、「セカンドキャリア・退職後の人生設計」、「モチベーション・やりがいの維持」と続きますが、1番目に来るのが「今の組織で働くことを前提とした条件」であることに軽い驚きを覚えます。

50代は「キャリアの終盤」ではなく「第二ステージの入り口」

50代になると、何となく「キャリアの締めくくり」を意識し始めるものです。しかし、実際には多くの人がその後20年近く働き続けることになります。定年の無い自営業の人はもちろんのこと、会社員であっても、定年延長・再雇用制度の浸透により、多くの方が60歳以降も10年にわたって現役で働き続けることになります。

つまり、50代はむしろ「キャリア後半戦の入り口」であり、そこからの20年をどう過ごすかを意図をもって設計する時期といえるのです。この視点の転換こそが、50代のキャリアを考えるうえで最初に必要なマインドチェンジです。そこでは、若いころのキャリア観、「上を目指す」「役職を得る」「社会的評価を得る」とは異なる軸でキャリアを捉え直すことが大事になりますが、一体どのような軸にシフトすればよいのでしょうか。

「キャリアシフト」に向けた3つの意識転換

1.役割が変わることを「降格」ではなく「転換」として捉える

役職定年や再雇用への移行を「降格」「喪失」「後退」といったネガティブな捉え方をするのはやめましょう。「新たなポジションを得た」と解釈し、「そこで自分が組織に貢献できること何か」を探ることが大事です。シニア世代には、若いころとは比べものにならないほどの経験・知識・人脈が蓄計されています。その強みを存分に生かして「プロジェクトの推進」や「若手のサポート」といった形で発揮するのです。

その時にまず取り組むべきことは、自分の強みの棚卸しです。「これまでに担ってきた業務」「社内外で評価されてきた知識やスキル」「若手に教えられること」を書き出してみましょう。それが、新しい役割での活躍の地図になります。

2.制度をモチベーション低下の言い訳にしない

「給与が下がるから意欲が出ない」「再雇用になったら頑張っても意味がない」こうした声をシニア世代の口からよく聞きます。しかし、制度というものは社会環境や法律の改訂に伴って変わり続けるものであり、今の制度が未来永劫続くとは限りません。また、先進的な制度をいち早く取り入れる企業もどんどん表れてきますから、何も自社の制度にばかり縛られる必要はないのです。

そもそもモチベーションを制度に委ねること自体、あまり賢明とはいえません。自分の「働く動機」を制度の外側に持つことこそが、長く安定して働き続けるためのカギとなるのです。まずは「何のために働くか」「何に喜びを感じるか」「どんな状態のときに仕事が充実していると感じるか」を改めて言語化してみることをお勧めします。当たり前のことようで、実は多くの人が真正面から向き合うことを避けがちなテーマでもあるのです。

3.AIやデジタル化を「脅威」ではなく「味方」として活用する

アンケート結果でも「デジタル化・システム対応」への不安が挙がっているように、シニアにとって「デジタル」は、新しい仕事にチャレンジすることを困難なものにさせがちです。しかし、この不安は裏を返せば、「うまく使えれば大きな武器になる」ということでもあります。

とりわけAIは、むしろシニア世代にとっての救世主になり得ます。自然な会話文で指示をすることで、これまでなら「自分には無理だ」と思っていたようなデータ処理や文書作成作業が簡単にできるため、若手との間にあったデジタル操作面でのハンデが大幅に縮小することになります。仕事における勘所では圧倒的に優位に立つシニアの方が高いパフォーマンスを発揮することも決して珍しくは無くなることでしょう。

セカンドキャリアに向けた「準備計画」の立て方

アンケートでは「セカンドキャリア・退職後の人生設計」も多く挙がっていました。「リタイア」という選択肢も検討の俎上にあげることは、シニア世代にとって何ら不思議なことではありません。その場合、「いつまで、どこで、何をして働くか」という大枠のシナリオを2〜3パターン描いてみることが検討の出発点となります。「再雇用で専門職として働く」「副業・兼業を始める」「退職して別のフィールドへ移る」「悠々自適の引退生活を送る」など、選択肢を広げて考えてみましょう。

そして、それぞれのシナリオに対して「今から準備すべきこと」を具体化します。資格取得、スキルのアップデート、社外ネットワークの形成、健康管理、家計の見直し――。これらは早めに着手するほど選択肢が広がります。50代であればまだ十分な準備期間があります。そして最後に、漠然とした「不安」を「課題」に変換することが大切です。不安のままでは行動は起こせませんが、それを「何が足りないか」「何をすればよいか」という課題に置き換えることで、初めて行動につながります。

50代向けキャリアデザイン研修~キャリアシフトに向けた意識変革と計画策定

インソースでは、こうした課題に向き合う50代の皆さまを対象に、「キャリアシフト」という考え方を軸にした研修プログラムを提供しています。

疑似自営業者としてのマインドチェンジとPCスキルをはじめとする実務能力のリスキリングも踏まえつつ、来たるべきキャリアシフトの日に向けて準備計画を立てる構成で進行します。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 役職定年、定年、再雇用という節目を受動的に受け入れていくことに、何かもやもやしている
  • この先15年に及ぶキャリアの第二ステージについて改めて考える機会が欲しい
  • 会社にただしがみつくのでもなく転職や起業に踏み出すのでもない、第3の方法が知りたい

本研修の目標

  • 来たる定年退職・定年・再雇用の日に向けた心の準備ができる
  • 前向きにキャリアの第二ステージを迎えるためのポイントが理解できる
  • シニア期の働き方を充実させる上でリスキリングが重要なカギを握ることが分かる

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50代向けキャリアデザイン研修~人生100年時代のマネーとキャリアを考える

立場や役割が変わっても、働き続けることの大切さを知るとともに、人生100年時代を生き抜くためのマネー戦略を立て、これからのキャリア・生き抜き方を考えていただく研修です。

必要となるお金と自身のキャリアについてしっかりと戦略を立て、前向きに働き続ける意欲を高めることも本研修のねらいです。

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50代活動(いそかつ)研修~これからのワークスタイルを考える

ビジネスキャリアやプライベートでの大きな転換点を迎える50代のみなさまに、これからのワークスタイルを改めて考える機会を付与する研修です。

目の前の仕事を処理していくことに精いっぱいの後進を支え、真に所属企業の発展・維持に欠かせないイノベーターの役割も担う人材になれるように、マインドチェンジを図ります。

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職場の中核人材であるベテランの中堅社員に求められる、自他ともにストレスのない適切な対人関係の築き方を学ぶ研修です。

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