ＬＧＢＴＱ＋とは？～誰もが安心して働ける組織を作るための４つのステップ

職場で「自分らしくいられる」ことは、安心して業務に取り組むための土台です。特に、セクシュアルマイノリティ（性的少数者）の方にとって、自分の性別や性的指向を隠して生活することは、大きなストレスになります。

「知られたら職場に居づらくなるのでは...」
「いじめられるかもしれない...」

そんな不安を抱えながら働くことは、心身に大きな負担を与えます。だからこそ、誰もが安心して自分らしく働ける環境づくりは、組織の成果にもつながる重要な取り組みです。

ＬＧＢＴＱ＋とは？基礎知識を知ろう

ＬＧＢＴという言葉は、広く知られるようになりました。ＬＧＢＴとはセクシュアルマイノリティの総称としても使われており、アルファベットがセクシュアリティの頭文字となっています。

Lesbian	レズビアン、女性同性愛者
Gay	ゲイ、男性同性愛者
Bisexual	バイセクシュアル、両性愛者
Transgender	トランスジェンダー、心の性と体の性が一致しない人、性別越境者
Questioning	クエスチョニング、心の性や好きになる性について模索している、あるいは、未確定の人・状態
X-gender	Ｘジェンダー、出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもない、という性別の立場をとる人
Asexual	アセクシュアル（エイセクシュアル）、他者に恋愛的・性的に惹かれない人

レズビアンとゲイについては多くの人が言葉も意味も理解している一方で、トランスジェンダーの認知度は低いと言われています。アセクシュアルについては、さらに認知度が低いと言われています。属性によって認知度には差があるのが現状です。

ＳＯＧＩ（性的指向:Sexual Orientationや性自認:Gender Identity）に関する差別や嫌がらせを、ＳＯＧＩハラスメントと言います。ＳＯＧＩはソジもしくは、ソギと読みます。

ＳＯＧＩハラにあたる発言や行動は、必ずしも悪意があって行われるわけではありません。悪気なく、無意識に行ってしまうこともあるため、職場全体で、是正していく姿勢が必要です。

誰もが安心して働ける組織をつくるためには以下の４つのステップが有効です。

ステップ０：ＬＧＢＴＱ＋に関わる知識を持つ
ステップ１：身の回りに当事者がいることを想定する
ＬＧＢＴＱ＋に対する自分の価値観（当事者に対して、どう想い、どう感じるのか）を知っておく。
常に、身近に当事者がいるかもしれないことを意識する。
ステップ２：当事者にとって居心地のよい空間づくりを心がける
職場における、ハラスメントに結びつく言動を指摘できるようになる。
ステップ３：当事者と向き合う
当事者がカミングアウトした際の、対応の仕方を知っておく。
当事者の相談に乗れるようになる。
ステップ４：ダイバーシティ＆インクルージョンを実現する
当事者が働く職場を「当たり前」にする。
誰もが自分らしく仕事に取り組める環境を作る。