理系思考と文系思考の融合が導く問題解決~論理力だけでなく想像力・発想力が問題解決の秘訣
世の中ではよく「理系脳/文系脳」あるいは「理系思考/文系思考」といった言い方がされます。前者は「論理や数値を重視し、ものごとを構造的・分析的に捉える思考」のことを指し、後者は「人間性や物語性を重視し、ものごとを多面的・直感的に捉える思考」のことを指すことが多いように思います。
こうした考え方の違いは個性として現われ、さまざまな個性を持つメンバーが集まることによって、多様性の高いチームが出来上がります。
問題解決には「理系思考」の論理力が重要
「問題解決」の領域においては、理系思考の方が断然有利だとされています。問題解決の一つのプロセスとして「因果関係を突きとめ、そこから再現性のある解決方法を導き出す」というものがあります。これはまさに理系思考の典型例といえます。また、データやファクトを重視し、客観性のある根拠にもとづいて判断を下す、というのも理系的なアプローチと言えます。
複雑で混沌とした問題の本質を見極め、構造化することで汎用性の高い解決方法を紡ぎ出す、などというのも、理系脳だからこそなせる技と言えるでしょう。
「文系思考」の想像力・発想力も問題解決の秘訣
一方で、問題解決の「現状把握」のさらに手前には、「ここが怪しいぞ?」という直観的に問題のあたりをつける想像力が求められ、「解決策の導出」においては、経験に基づいて有効な策を繰り出す発想力が求められます。
これらはいずれも「文系脳」が得意とする領域であり、理系思考と文系思考が手を取り合ってこそ、問題解決力は向上します。
要因分析研修~問題を因数分解し根本解決へ導く
本研修では、理系的アプローチによって問題を解決する方法を習得することができます。
問題解決のプロセス(①現状把握→②要因分析→③解決策の導出)の真ん中に位置する「要因分析」をマスターすることで、問題解決力は格段に上がること請け合いです。
研修のゴール
- 問題解決における要因分析のポイントが理解できる
- 問題を取り組みやすい大きさに分解するスキルを習得する
- 問題を引き起こしている要素同士の関係を見極めるスキルが身につく
受講者の声
- 今まで漠然と業務改善していたものの理解が深まった
- 今後はロジックツリーや要素分解の計算式を取り入れ、問題解決を図りたい
- 課題解決時にすぐに解決策を考えるのではなく、要素に分けて考えていきたい
セットでおすすめの研修・サービス
ロジカルシンキング研修~納得を引き出す論理的な伝え方(2日間)
2日間にわたってロジカルシンキングの基本と活用法を学ぶ研修です。1日目にはロジカルシンキングの基本概念と使い方を学び、2日目にはビジネスの場面を想定して相手の納得を引き出す伝え方を学びます。
TRIZに学ぶ発想力研修~「あちらを立てればこちらが立たず」を克服する
発明的問題解決理論TRIZ(トリーズ)を手がかりに、発想の転換による問題解決のプロセスを学ぶ研修です。「あちらを立てればこちらが立たず」となっている問題点を整理してアイデアを出すための手法をおさえ、解決策としての有効性の検証を演習形式で行います。特許事例の分析から科学的に導き出された理論に基づき、経験や感覚に頼らず発想する力を磨くプログラムです。
ロジカル・ファシリテーション研修~会議中の意見をわかりやすく整理する
本研修では、ロジカルシンキングで活用されるフレームワークを、会議や議論の場にどう取り入れるのかを学びます。議論における段階ごとに、シーン別に活用できるフレームワークを使った演習を行います。