リーダーに求められる「レジリエンス」とは～困難をチャンスに変えるチームに

働き方の変化や急速なテクノロジーの進化などにより、企業や組織を取り巻く環境は、この数年で大きく変わりました。 過去の成功体験や固定観念では対処しきれない不確実性の時代を迎えた今、現場のリーダーに求められる資質もまた変化しています。
その中でポイントとなるキーワードこそが、「レジリエンス（しなやかな回復力）」です。

なぜ、今リーダーに「レジリエンス」が求められるのか

困難にぶつかったとき、失敗したとき、ミスをしたとき...人はさまざまな反応をします。不安を抱く人、困難を避けようとする人、むしろチャンスに変えて成長する人など、反応はさまざまです。
自信をもって前に進むビジネスパーソンは、困難をチャンスに変えて成長するための「レジリエンス」が備わっています。

ここでいうレジリエンスとは、単に「ストレスに強い」という意味ではありません。 むしろ重要なのは、変化を受け入れながら、自分も周囲も巻き込み、再び立ち上がる力です。

不確実性の時代の今、状況が変化し先が読みづらく、不安を抱きやすい状況にあるといえます。 そんな中で、リーダーはチームを率いる立場として、「①自分」「①部下」「①チーム」の３方向からレジリエンスを高めることが求められているのです。

①自分：リーダー自身が立ち上がれる力を持っていること

リーダーは常にプレッシャーにさらされています。 目に見えないストレスがじわじわと忍び寄る中、「心が折れてはいけない」「私がしっかりしなくては」と自分に言い聞かせていませんか。

しかし、重要なのは「折れないこと」ではなく、「折れても立ち上がる力を持っていること」です。 強がるのではなく、自分の感情を理解し、受け止め、それでも前に進む。それがリーダーにとっての本当のレジリエンスです。

②部下：部下が「自分で立ち直る力」をつけられるように支援する

部下が困難な状況に置かれたとき、励ますことは簡単ですが、本当に必要なのは部下が「自分で立ち直る力」をつけられるよう支援することです。

リーダーがまず部下の状態を正確に把握し、共感し、感情の揺れを肯定的に受け止める姿勢を示すこと。 加えて、部下の強みに目を向け、「自分はできる」と思えるようなフィードバックを繰り返すこと。 こうした積み重ねが、部下の内面的な回復力、すなわちレジリエンスを少しずつ育てていきます。

③チーム：リーダーのレジリエンスはチームに影響する

リーダーの心のあり方は、確実にチームへと影響を及ぼします。 不安定な状況の中で、メンバーが最も敏感に察知するのは「上司の揺らぎ」かもしれません。 逆に言えば、リーダーが困難な局面でも落ち着いて前を向いていれば、チームもまた安定し、回復力を発揮し始めます。

リーダーが自らの感情を適切にマネジメントし、必要に応じて「助けを求める姿」を見せることは、部下にとっても心理的な安全性のメッセージになります。 「困っていいんだ」「失敗してもいいんだ」「でも、そのあとまた立ち上がればいい」...そう思えるチームは、結果的に変化にも強くなります。

今こそ、「レジリエンスを育てるリーダー」へ

レジリエンスは、生まれ持った資質ではなく、後から育てることができるスキルです。 環境の変化に左右されず、自分自身とチームを前向きに導くために、今こそ「レジリエンスを育てる」という選択をしてみませんか。

リーダーのためのレジリエンス研修～自分・部下・チームのレジリエンスを高める

レジリエンスを高める、といっても、ではどうすればいいか具体的な方法がわからない方が多いかと思います。
本研修では、レジリエンスを高める具体的な方法や、リーダーならではの視点でどのようにアプローチするかを考えていただきます。

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