ミテモ株式会社

なぜ部門間で「話が通じない」のか?原因は価値観のズレにあり。対話で共通の未来を描く関係づくりの秘訣

部門間連携の重要性は多くの組織で認識されている一方、実際の業務では「うまく噛み合わない」「話が通じにくい」といった違和感を抱える場面も少なくありません。

こうした小さな違和感が積み重なることで、確認や調整に想定以上の時間を取られたり、判断が後ろ倒しになったりと、日常業務そのものの停滞につながるケースも見られます。

その結果、連携に関わる担当者の負担感が高まり、「部門をまたぐ仕事は大変だ」という印象が強まってしまうこともあります。こうした状態が続くと、連携そのものが負担となり、本来生み出せるはずの成果を逃してしまうことにもつながります。本記事では、部門間の関係性構築が思うように進まない背景にある構造的な要因について整理し、どこから手を付けるべきかを説明します。

部門間の関係性構築が進まない理由は「価値観のズレ」にあり

部門間の連携が滞る背景には、個々の担当者が「お互いの業務を知らない」「価値観や判断基準が異なる」という構造的な要因があります。多くの組織では、部門ごとに求められる成果や評価指標が異なり、それぞれが自部門にとって最適な判断を行っています。そのため、ある部門では合理的な判断であっても、別の部門から見ると負担やリスクに感じられることがあります。

これは個人の能力や姿勢による問題ではなく、情報共有や交流の機会が不足していることによって生じるギャップです。前提や背景が共有されないままやり取りが進むことで、「なぜ分かってもらえないのか」「話が通じない」という感覚が生まれやすくなります。まずは、部門同士の前提の違いを知るところから関係づくりは始まります。

「対話」は相互理解の第一歩

相互理解を深めるためには、形式ばった報告会だけでなく、業務の背景や大切にしている価値観を共有する場が有効です。例えば、以下のようなテーマで短時間の対話を実施すると効果的です。

  • 日々の業務で特に重視している判断基準
    数字を優先して判断する部門と、品質やリスク管理を重視する部門では、意思決定の優先ポイントが異なります。互いの基準を知るだけでも、認識のズレが解消されます。
  • 業務上の困りごとや制約条件
    相手の業務の制約がわかると、配慮すべき点が明確になり、無駄な衝突が減少します。「なぜすぐに対応できないのか」「どこに負荷がかかっているのか」が見えることで、現実的な連携の取り方を考えやすくなります。
  • 部門として実現したい理想の姿
    中長期的に目指す姿を共有することで、協力しやすいテーマが見えてきます。短時間でも継続して対話することで、業務理解と心理的距離が縮まり、連携が自然とスムーズになります。

部門の未来探求によって共通の方向性を作る

相互理解が深まった後は、部門としての未来を一緒に描くプロセスが効果を発揮します。未来探求では「理想の状態」「実現したい価値」「お客さまに提供したい成果」など、少し先の未来に視点を置いて対話します。未来を共有しておくと、日々の判断や優先順位付けが揃いやすくなり、部門同士の連携もより機能的になります。特に異なる専門性、価値観を持つ部門間では、共通の目的を持つことで衝突が減り、協働が生まれやすくなります。

一過性で終わらせない、部門連携ありきの仕組みづくり

相互理解や未来探求の場を設けても、それが単発で終わってしまうと、時間の経過とともに元の状態に戻りがちです。部門間連携を機能させ続けるためには、日常業務の中に「連携を前提とした仕組み」を組み込むことが重要です。

例えば、以下のような工夫が考えられます。

  • 定例会議やプロジェクトレビューに他部門の視点を取り入れる
    必要に応じて関係部門が参加することで、判断の背景や意図が共有されやすくなります。
  • 連携時の判断基準や優先順位を言語化しておく
    「どこまでを自部門で判断し、どこからを相談するのか」を明確にすることで、無用な摩擦を防げます。
  • 小さな成功体験を振り返る場を設ける
    うまくいった連携事例を共有することで、「連携すると前に進む」という実感が組織内に蓄積されます。

関係性づくりはゴールではなく、あくまでスタート地点です。対話で得た理解や共通の方向性を、日々の業務プロセスにどう落とし込むか。その視点を持つことで、部門間連携は負担ではなく、成果を生み出す力として根づいていきます。

部門を越えた協働を生み出すためには、対話による価値観の共有が鍵

ここまで見てきたように、部門間連携を機能させるためには、相互理解と共通の方向性づくりを段階的に進め、日常業務へとつなげていくことが重要です。とはいえ、こうした対話や整理を自部門だけで進めるのは簡単ではありません。

部門間連携ワークショップ(半日間)

部門間の関係性構築や未来探求を短期間で進めたい場合は、ワークショップを活用する方法もあります。部門の相互理解を深め、未来の方向性を共創するためのワークショップをご提供しています。

このワークショップでは、自分とチームが仕事で作り出している価値を話し合い、各部門の関係性を整理します。自分とチームメンバーが日常の仕事の中でどう連携しているのか、またお互いにどのような価値観を持って仕事をしているのかを確認します。互いの部門がバリューチェーンの中でどう連携しているのかを視覚的に理解し、自分、チーム、会社の未来を話し合っていただきます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自部門の専門性が高く、他部門とのつながりが希薄である
  • 他部門の成果や頑張りを知る機会が少ない
  • 会社が作る価値を再認識し、全社で連携していることを実感したい

本研修のゴール

  1. 「仕事のトリセツ」で、自分とチームが作る価値を理解する
  2. 「つながりマップ」で部門同士の関係性を可視化する
  3. 自分、チーム、会社の存在意義や大切にしている価値観を考える

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セットでおすすめの研修・サービス

職場のコミュニケーション活性化研修~働き方の変化を乗り越える(半日間)

部門間ワークショップで得た相互理解を、日常のコミュニケーション習慣へと落とし込むために有効な研修です。

リモートワークや業務分担の変化に伴い、職場内での情報共有の滞りや関係性の希薄化が課題となるケースは増えています。本研修では、相手の状況を踏まえた伝え方や、気持ちと事実を分けて受け取るスキルなど、変化の中でも関係性を維持する基本を学びます。部門間ワークショップで築いた信頼を、日常のコミュニケーションへと着実につなげる組み合わせとしておすすめです。

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ロジカルシンキング研修

部門間での協働には、相手の業務背景や意図を正しく理解し、双方が納得できる形で合意形成を進める力が欠かせません。

本研修では、物事を整理する「分解」「構造化」、考えを端的に伝える「結論先行」、相手を説得するための「根拠づけ」などの思考技法を習得します。部門間ワークショップで共有した課題や未来像を、実際の業務改善の議論へとつなげる際に有効で、組織横断のプロジェクトを推進する基盤づくりとして効果的です。

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発信力向上研修~積極的な情報発信で、よりチームに貢献する

チームに役立つ情報の収集の仕方や発信のポイントを学ぶ研修です。これまで発信できていなかった方や発信することに苦手意識を持っていた方の発信力を向上させます。

会議で意見を求められて発言したり、チームメンバーへ情報共有のメールを作成したりなど、職場でも起こりそうな場面を想定し、ワークを行うことで自信をもって発信できるようになって頂く研修です。

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