コンサル的思考法のすすめ~思考のフレームワークを使えば、あなたもコンサルっぽくなれる!?
多くの職場で見られるのが、問題を見つけたらその場で潰して終わる、いわば「もぐらたたき」的な問題解決です。一旦解決したと思っていても、またしばらくすると同じような問題が別の形で再発し、なかなか根本的な解決には至りません。
重要なのは、表層に現れる問題の奥にある真の原因を見つけ出すことです。たとえば「残業が多い」という表層的な問題を解消するために、単純に「残業の上限を決める」や「強制的に○時には全員退社させる」といった取り組みを行ったとしても、業務量が根本的に減らない限り改善はせず、ややもすると隠れ残業が発生しかねません。
そこで重要なのは「なぜ残業が発生しているのか」という本質的な要因に迫ることです。業務の優先順位付けが不十分なのか、人員配置に偏りがあるのか、あるいは情報共有の仕組みが未整備なのか。こうした掘り下げがなければ真の問題解決には至り得ないのです。
部分最適では根本解決にならない~全体最適で考える
問題は単独で発生することはあまりなく、多くの場合は組織全体や仕組みの中でつながって存在しています。そのため、一部の業務だけを改善しても別の部門にそのしわ寄せがいくこともあり、頑張って取り組んだものの全体で見れば大して意味をなさないようなケースもあります。
視野を広げ、可能性を洗い出しながら「この解決策は組織全体にどう影響するのか」を意識することが問題解決には欠かせません。
視野を広げる思考手法
- ロジカルシンキング(要素分解)
- ラテラルシンキング
- 仮説思考
- 類推思考
これらの手法を組み合わせることで、表面的な問題だけでなく、その背景にある原因や組織全体への影響まで見通すことができます。単なる改善にとどまらず、全体最適を意識した解決策を導く力が身きます。
考えるだけで終わらせない実行解まで導く
思考を深めても、また拡げても、そこで終わってしまっては意味がありません。最終的には「具体的に何を実行するのか」という解にまで落とし込むことが、問題解決を使命とする「コンサルタント」には求められます。
たとえば「優先順位をつけないまま仕事にあたることが生産性の伸び悩みにつながっている」という結論が出たら、次の段階として「優先順位を付けるための判断基準をどう決めるのか」といった実行策まで明示することが大切です。深める思考と拡げる思考を行き来しながらも、最後は行動可能な形にまとめることが、問題解決を前進させる力となります。
思考法を共通言語にして議論を加速させる
日々問題解決にあたっている人であれば、あたりを付けた上で取り組むことの重要性や、多角的に視点を拡げて考えることの有効性は実感されていることでしょう。しかしそれらに「仮説思考」や「ラテラルシンキング」といった名前がついていることは知らない人もいるかもしれません。
思考法は抽象的な概念ですが、名前を知っていれば、議論や合意形成がスムーズになり、コミュニケーションも効率的になります。どの場面でどの思考法を使うかを理解していることが、「コンサルタント的な説得力」につながるのです。
【コンサルタント養成シリーズ】「問題を発見する力」養成研修
問題解決を主たるミッションとするコンサルタントにとって、その力量の差が一番表れるのが「問題発見」の力だといわれています。
特に、変化の激しい現代においては、新たな問題の兆しを先んじて見つけ、その本質を捉えたうえで解決に向けて課題を提起していくことが求められます。
本研修のゴール
- ビジネスにおける問題の本質を理解する
- さまざまな問題発見のシーンで役立つツールを習得する
- 問題発見力を高めるための思考習慣を学ぶ
よくあるお悩み・ニーズ
- 問題の本質を捉え、意味のある対策を提案できるようになりたい
- 将来顕在化する恐れのある問題を早めに見つけ、提言できるようになりたい
- 業績拡大や事故防止など、目的に応じて問題発見のツールを使いこなしたい
セットでのおすすめのサービス
要因分析研修~問題を因数分解し根本解決へ導く
問題解決のカギを握るのは、問題を構成する要素に分解し、その要素間の関係を明らかにするスキルです。いいかえれば、問題を因数分解し、数式の形で表す力ともいえますが、そこでは問題をロジカルに処理するテクニックと、問題の本質を見抜く力が求められます。
本研修では、問題解決プロセスの中の要因分析において求められる「因数分解思考」に焦点を当て、効果的かつ具体的な解決策を導き出すためのスキルを習得していただきます。
ロジカルシンキング研修(実践編)~論理的思考による問題解決
目の前に立ち現れる問題に対して、合理性の高い解決策を導き出し、それをまわりの人に納得してもらった上で進めていくためには、「論理的思考力」が欠かせません。
本研修では、業務改善や問題解決の場面でロジカルシンキングのフレームワークを使いこなせるようになるために、職場でよくあるトラブル事例を用いて、ロジカルシンキングの活用方法を実践していきます。







