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会計年度任用職員、委託先業者との連携に支えられている

私たちが日常生活を送るうえで基盤となるインフラ。公衆衛生、道路や橋・港湾、交通網は経済活動を支えるだけでなく、生活の質の向上、さらには安全な社会の実現にも大きく寄与しています。身近な存在だからこそ、突然使えなくなることやサービスの量や質が落ちるようなことをエンドユーザーは想像できません。しかし一定のレベルを維持するには、危険な作業や体力的な負担の大きい業務に取り組む人材の確保が不可欠であり、それが年々難しくなっています。ベテラン専門職、あるいは会計年度任用職員、また事業を委託された地域民間企業との連携によってどうにか運営できているという組織も多いようです。

利用者の期待にうまく応えられないことによるトラブル、長期的な協力体制が生む癒着、24時間いつでも誰かが稼働しているシフト制勤務の施設でのメンタル不調など、技能職員が陥る可能性の高い問題は多種多様です。サービスの受け手に最も近いところで働くなかで何を気をつけるべきか、しっかりと捉えて現場に浸透させましょう。

環境局

日本が誇るクリンリネスや美しい自然を保全するためには、各現場で技能職員が活動の成果を最大化することが望まれます。例えば、資源回収車両の運転や処理施設の設備は正しい手順で安全にオペレートしなければ、時に職員自身の命に関わる大事故や、周辺地域に重篤な健康被害を与える災害を引き起こす可能性があります。ルールを確実に守り、チームワークを発揮して日々の業務に当たることの重要性をしっかりと認識させます。

建設局

民間企業や自営業をリタイアしたシニア層は、その専門性や豊富な知見を活かして現場に入ることも多いでしょう。一方で若手は、個性豊かなベテランメンバーと協力業者との協働に戸惑うケースが少なくありません。また、大きな重機を入れる現場では、施工管理に騒音対策や交通整理などの付随業務も発生します。これらを踏まえて計画通りに工事を進捗させるプロジェクトマネジメントスキル、周辺住民への説明会の実施やクレーム対応といったコミュニケーションスキルを磨く必要があります。

消防局

緊急事態が発生した際に迅速に活動するには、普段から住民との協力や連携が欠かせません。 消防団との情報共有・共同訓練や、避難所の案内、防災啓蒙活動の場面では、わかりやすく物事を説明する力も求められます。ストレスの高い業務に従事していることに加え、他職種・業種との交流の機会がそう多くないことも手伝い、閉鎖的な風土になる場合があります。組織内の風通しを良好に保ち、ハラスメントのない心理的安全性が担保された環境でこそ、職員は全力で仕事に取り組めます。

交通局

特に過疎地域では１本のバスが住民の生活をつないでおり、見守り活動の意味合いも含めたホスピタリティマインドを醸成したいとのお声が多く聞かれます。一方、市街地では市営の公共交通期間は多様な移動手段の中の一つです。民間同業者と同様、多くの利用者の満足度を高め、利用率を上げるにはどうすればよいか、施策の企画から現場での実践にまでつなげることが大切です。運転業務や整備業務に携わる職員の安全意識を高めたい、駅の全職員に英語対応力を身につけさせたいなどのご要望にもお応えできます。