2019年7月22日
2019年の新入社員の働き方について「人並みで十分」が63.5%と過去最高となったことが、日本生産性本部が実施した「働くことの意識」調査で分かった。
2019年の新入社員を対象に「どのポストまで昇進したいか」と聞くと、最も多かったのは「専門職<スペシャリスト>」(17.3%)、次いで「どうでもよい」(16.0%)だった。「社長」は12.6%となっており、10年前と比較すると2.6ポイント減少して過去最低水準となっている。
男女別にみると、昇進志向は低下しているものの男性で最も多かったのは「重役」(19.4%)、次いで「部長」(18.6%)、「社長」(18.4%)だった。(女性ではそれぞれ9.6%、9.2%、4.1%)。
一方、女性で多い回答は、「専門職<スペシャリスト>」22.7%、次いで「役職にはつきたくない」(14.0%)、「主任班長」(13.5%)だった。女性では、具体的に明示されない「役職にはつきたくない(14.0%)」+「どうでもよい(19.0%)」という回答が約3分の1の33.0%に達している。
【どのポストまで昇進したいか】
社長 12.6%(男性18.4%、女性4.1%)
重役 15.6%(男性19.4%、女性9.6%)
部長 14.7%(男性18.6%、女性9.2%)
課長 7.1%(男性8.1%、女性5.5%)
係長 2.0%(男性1.9%、女性2.2%)
主任班長 7.9%(男性4.1%、女性13.5%)
専門職<スペシャリスト> 17.3%(男性13.7%、女性22.7%)
役職にはつきたくない 6.9%(男性2.0%、女性14.0%)
どうでもよい 16.0%(男性13.9%、女性19.0%)
「働く目的」で最も多い回答は、2000年度以降急増した「楽しい生活をしたい」で、39.6%となった。過去最高を更新した2017年度の42.6%から2年連続で減少した。次いで、近年上昇傾向のある「経済的に豊かになる」28.2%だった。
一方、かつてはバブル期を除いてトップになることもあった「自分の能力をためす」は減り続け、前年度は過去最低の10.0%を更新していたが、今年度は10.5%と微増した。平成に入って増加していた「社会に役立つ」は近年減少し、9.3%と横ばい傾向にある。
「人並み以上に働きたいか」と聞くと、近年増加傾向にある「人並みで十分」が過去最高を更新し63.5%となった。「人並み以上」は減少を続け29.0%と過去最低レベルに低下し、両者の差は調査開始以来最大の34.5ポイント(前年度30.3ポイント)に開いた。
「仕事」中心か「(私)生活」中心か聞くと、常に「両立」という回答が多数を占めるが、今年度も77.0%と多数を占めた。
残りの「仕事」中心と「(私)生活」中心、という回答に注目すると、「(私)生活」中心という回答が17.0となり、「仕事」中心(6.0%)を上回った。その差は11.0ポイント(前年度8.5ポイント)と前年度より広がっており、プライベート優先志向が強まっている。
調査は、2019年3月11日~4月26日、日本生産性本部が主催する新入社員研修に参加した企業の新入社員を対象に実施し、1792人の有効回答を得た。(男性1060人/女性726人/性別無回答6人)
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
更新
KPIはノルマじゃない~KSFと組織目標から逆算する、KPI設計法
KPIとはあくまで「指標」であり、目標ではありません。本コラムでは、KPIの設定方法と、有効にするための改善サイクルの回し方を解説します。組織目標と連動したKPIを決め、必要に応じて見直しながら運用することが大切です。
更新
人材評価を語る
インソースでは「人材評価」について、適正な人事評価によって社員・職員の能力・資質を向上させることを目的にしている、と基本的に考えています。その「人材評価」の効果、特徴、内容等について、弊社代表・舟橋がインタビュー形式で語るページです。
■関連研修シリーズ
■関連商品・サービス一覧
更新
(半日研修)コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践
更新
実践!評価者研修~目標設定・面談編(半日間)
更新
働く高齢者のための安全と健康管理
更新
喫煙防止講座~今吸っていないあなたにも
更新
メンタルヘルス(セルフケア)研修~自身のストレスへの対処法を学ぶ(冊子教材・テスト付き)
更新
レジリエンス研修~しなやかにストレスと向き合い、回復力を身につける(冊子教材・テスト付き)
更新
アクティブモチベーション講座~ポジティブな考え方で意欲をセルフコントロールする(スライド付き)
更新
評価者研修~下位評価の伝え方(半日間)
更新
コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践(半日間)
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース