Web開発の内製化も怖くない!短期間でPythonのWebフレームワーク「Django」を身につける方法
「Djangoの基本は理解したつもりでも、いざ開発の現場や保守の場面になると何から手を付ければいいのか分からない...」「JavaやPHPは経験があるけど、Djangoだけはなぜか勝手が違う...」ということはありませんか?実は多くの企業・開発現場で、以下のような悩みがよく聞かれます。
- Djangoで開発されたWebアプリケーションを外注していたが、内製化に伴い保守業務が発生した
- Webアプリケーション開発のためDjangoを学習したが、実務における活用方法が分からない
- JavaやPHPなど他言語の開発経験はあるものの、Djangoでの開発や保守も必要になった
本記事では、PythonのフレームワークであるDjangoを「読める・直せる・作れる」スキルとして身につける方法をご紹介します。もし、上の状況に1つでも当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
Python開発で「Django」が選ばれる理由~コードが少ない・工数削減・保守に強い
Pythonには、さまざまなフレームワークがあります。今回は表を用いて、Flask(フラスク)・FastAPI(ファストエーピーアイ)・Streamlit(ストリームリット)・Django(ジャンゴ)の4つのフレームワークを比較します。
Flask | FastAPI | Streamlit | Django | |
---|---|---|---|---|
データベース連携(ORM) | △ (拡張で対応) |
△ (Pydantic+手動連携) |
× | ○ (標準搭載) |
管理画面の自動生成 | × | × | × | ○ (標準搭載) |
ユーザー認証機能 | △ (拡張で対応) |
△ (自作が必要) |
× | ○ (標準搭載) |
API開発のしやすさ | △ | ○ | × | △ |
UIの見た目の自由度 | ○ | △ | △ (コンポーネント固定) |
○ (HTML+CSSで柔軟) |
学習情報·エラー解決のしやすさ | ○ | △ (比較的新しい) |
△ (新しく情報は少なめ) |
○ (情報量が多い) |
プロトタイプの作りやすさ(※) | ○ | ○ | ○ (最短数行で画面生成) |
△ |
※「最低限動作するアプリ」を作成する難易度
- Flask:シンプルかつ機能の拡張性が高い。簡単にアプリを開発できるだけでなく、柔軟に機能を追加できる
- FastAPI:API開発をしやすい
- Streamlit:簡単にWebアプリケーションを開発できる
上記の3つのフレームワークは、標準で搭載されている機能が限られています。そのため、「ユーザーごとに使える機能を制限したい」「ログイン認証機能を追加したい」と考えた際、実現が難しい可能性があります。
4つ目のフレームワークであるDjangoの特徴は、以下の3つです。
- 管理画面が標準で付属しており、シンプルな業務アプリケーションならほとんどコードを書かずに構築できる
- 認証(ログイン)やフォームなどが最初から用意されているため、実務での工数を大幅に削減できる
- コードの記述量が少なく、読みやすいため、チーム内での引き継ぎや修正が簡単にできる
つまり、少ないコードで業務システムが作れて、保守・運用にも強いといえます。そのため、PythonでのWebアプリケーション開発では「Django」を活用することが一つの有力な選択肢となっています。
Django独学でつまずきやすい3つの壁:管理画面への依存・ファイル構成の迷子・テンプレートの応用力不足
Djangoは豊富な機能を備えているため、初学者にとっては全体像をつかみにくいことがあります。例えば、以下のような点でつまずく可能性があります。
管理画面に頼りすぎて、裏側の仕組みを理解しないまま使ってしまう
自動生成される管理画面が便利な反面、「なぜ表示されるのか」「どう制御されているのか」が分からず、応用が効かないこともあります。
自動で作られるフォルダやファイルの役割がわからず、修正できない
Djangoでは雛形として多くのファイルが自動生成されます。各ファイルの"役割"を理解していないと、どこに何を書けば良いか分からず戸惑います。
テンプレートにない画面や処理を追加しようとしたときに手が止まる
標準機能だけで対応できない要件に直面したとき、全体の仕組みやつながりが見えていないと、機能追加や開発に時間がかかります。
これらは、Djangoにおける「全体構造」や「データの流れ」がまだ体系的に理解できていないことが主な原因です。
Djangoを短期間で習得するために必要な3つの力~読める・直せる・作れる
こうした課題を解決するために重要なのが「体系的な理解」です。具体的には、以下の3つのスキルを身につける必要があります。
- 読める:Djangoアプリの構造を正しく読み解くスキル
- 直せる:問題が起きた際に、原因を正しく特定できるスキル
- 作れる:安全にコードを改善・機能追加できるスキル
インソースでは、Djangoを短期間で体系的に学習したいというご要望を受け、これら3つのスキルが身につけられる研修を開発しました。
Python学院~Webアプリケーション開発編/Djangoとデータベースの連携を学ぶ(3日間)
この研修では、「Djangoやフレームワークとは何か」といった基礎的な部分から、本格的なWebアプリケーションの作成までを行います。 具体的には、「会員登録をして読んだ本の感想を載せる」というWebアプリケーションを実際に作成し、「会員登録」や「レビュー」といった、Web開発で頻繁に用いられる機能の開発を体験します。
順を追って解説しているため、Pythonの基礎を理解している方であれば、無理なく理解できる内容となっています。 研修の最後には、「どのようなWebアプリケーションがあれば便利か考える」というワークの時間を設けることで、実際に業務などで役立てるイメージを持っていただくことができます。
よくあるお悩み・ニーズ
- PythonでWebアプリケーションの作成方法を学びたい
- PythonのDjangoでどのようなことができるのかを知りたい
- Djangoに挑戦してみたが、独学だと難しくて挫折してしまった
- PythonでWebアプリケーションを勉強し、自身や自社の業務にも役立てたい
本研修の目標
- Djangoの構造が理解でき、既存コードの修正に強くなる
- 認証・DB連携・画面遷移など業務アプリで必要な機能が実装できる
- 他言語との構文や思想の違いを理解し、比較・応用ができる
- 今後のDX推進や内製化プロジェクトの中核を担えるようになる
セットでおすすめの研修・サービス
Python学院~基本文法編/プログラミング未経験から業務への活用方法を学ぶ(1日間)
本研修はDX推進に効果のあるプログラミング言語Pythonの基本文法を学習します。「プログラミングとは」「Pythonとは」という初歩的なところからレクチャーをいたしますので、プログラミングが未経験の方でも習得できる構成となっています。
Python学院~インソースが運営するPythonに特化したプログラミング教育機関
Python学院は、オンラインで学べる、Pythonに特化したプログラミング教育機関です。プログラミング未経験者でも挫折することなく、基礎から実用的なレベルまで学べます。。所属部門や文理の違いに関係なく、どなたでも安心して取り組めます。