「フル・エンゲージメント」で楽に成果を上げるために~エネルギー管理で生産性を高める
「もっと仕事で成果を出したい」「生産性を高めたい」そう考えるビジネスパーソンにとって、常に課題となるのが「時間」ではないでしょうか。
しかし、足りない時間を補うために残業したにもかかわらず、思うように成果が上がらなかった...という経験をしたことはありませんか。それは、足りなかったのは「時間」ではなく、「エネルギー」だったのかもしれません。
成果のカギは「時間」ではなく「エネルギー」にあった
私たちは、みな等しく1日24時間しか与えられておらず、使える労働力には上限があります。労働に投じる時間が長くなってくると、生産性が低下したり、能力が鈍ってきたりするほか、努力する気力も失われてしまいます。その状態でいくら時間をかけても、高い成果は期待できません。「時間」だけを上手くコントロールして成果を上げようと思っても、なかなか思うようにいかないのが現実なのです。
限られた時間の中で成果を最大化するためには、時間とともに変動する人間のパフォーマンスの特性を理解し、自身の「エネルギー」をいかに効果的にコントロールするかが鍵となります。
「肉体」「情動」「頭脳」「精神」の4つのバランスを保つ
私たちの活動を支えるエネルギーは、「肉体」「情動」「頭脳」「精神」という4つのカテゴリ―に分けられます。それぞれが固有の役割を果たしながら、総合的な活動力につながっていくのです。これら4つのバランスを適切にコントロールすることで、高いパフォーマンスを安定的に実現することができます。
活動の土台となる「肉体」
肉体のエネルギーとは、端的に言うと活力・生命力のことです。
肉体は4つのエネルギーの土台です。肉体のエネルギーが充実していると、他のエネルギーも安定します。肉体面に深くかかわるアクションは、運動、食事、睡眠、呼吸の4つです。これらを上手くコントロールすることは、体の健康を保つのはもちろんのこと、集中力や判断力を高めるなど、仕事の能力向上に直結します。
活動のベクトルを定める「情動」
安定的でポジティブな気持ちが、情動のエネルギーです。
仕事のパフォーマンスは、情動がポジティブかネガティブかによって左右されます。ネガティブな情動を起点にして行われる活動はエネルギーの消耗が激しいため、持続的にパフォーマンスを上げ続けることが難しいものです。そのため、いかにポジティブなものに転換できるかがポイントです。情動面のエネルギーをコントロールするためには、まずは自身の感情を客観的に認知することが必要です。
活動を創造につなげる「頭脳」
頭脳のエネルギーとは、集中力・思考力のことです。
頭脳のエネルギーが良好な状態であれば、集中力、創造性、そしてストレス耐性が高まります。頭脳の働きを持続させ、活性化させるためには、頭脳を使う時間と休ませる時間を交互に繰り返すことが重要です。また、仕事内容を定期的に切り替えるなど、異なる脳の使い方をすることも有効です。
肉体、情動、頭脳のそれぞれのエネルギーを発動させる「精神」
精神のエネルギーとは、目的意識・使命感のことです。
仮に、肉体、情動、頭脳のエネルギーが低い状態であっても、精神面のエネルギーを起点にしてそれらを引き上げていくことができます。一方で、精神面のエネルギーが消耗してしまうと、その影響を受けて他のエネルギーも消耗しやすくなってしまうため、意図的に精神面のエネルギーの回復をはかる必要があります。
このエネルギーを良好に保つためには、仕事に対するやりがい、社会的意義などを高める内発的動機付けを行うとともに、精神面の充電を行うことが重要です。
エネルギーをコントロールし、フル・エンゲージメントを目指す
4つのエネルギーのうちのどれかがバランスを崩すと、総合的な活動力にも支障が出てしまいます。疲弊した肉体や頭脳では、いくら時間があってもいい仕事はできませんし、嫌なことがあって心が乱れてしまうと仕事が手につかなくなるのも納得できますね。
4つのエネルギー全てがバランスよく充実した状態を「フル・エンゲージメント」と言い、これが最高のパフォーマンスが発揮できる状態です。それを実現するためには、4つのエネルギーを意識的にウォッチし、適切にコントロールする「セルフマネジメント術」を身につける必要があります。
(半日研修)セルフマネジメント研修~ハイパフォーマンスを実現するためのエネルギー管理術
本研修では、仕事で成果を出すためのエネルギー管理術を身に付け、成果をより楽に上げられるようにする方法を学びます。
エネルギーを「肉体」「情動」「頭脳」「精神」の4つの領域に分けて捉え、自身のそれぞれの状態を把握しつつ、そのバランスをコントロールすることによって、ハイパフォーマンスを実現していくことができます。
よくあるお悩み・ニーズ
- これ以上成果を上げることへの限界を感じている
- 気分よく仕事をして成果につなげられる方法を探りたい
- 不器用な部下がもっと楽に成果を上げられる方法はないかと思っている
研修のゴール
- 成果を左右する4つのエネルギーとは何かを理解する
- パフォーマンスを落とさないためのノウハウを習得する
- エネルギーを上手に使って楽に成果を上げる方法を身につける
セットでおすすめの研修・サービス
セルフマネジメント研修~付加価値を生む仕事のための自己管理力(1日間)
仕事の生産性を高めるためには、インプットとアウトプットを明確に定義したうえで、そのプロセスを適切に管理することが重要です。そのためには、限りある「時間」をどう捉えるかがポイントです。
本研修では、時間を軸にしたセルフマネジメントによる付加価値の創出をメインテーマとしていますが、単なる「効率的な時間の使い方」の話ではなく、「新たな付加価値を生み出すための時間の使い方」について学びます。
セルフマネジメント強化で仕事の効率を高める2階層プラン
指示待ちの仕事への意識から脱却してもらいたい若手層や、時間だけでなくパワー配分も考えられるようになってほしい中堅層、かえって部署の業務進捗を阻害している管理職の意識を改めさせる全3回のパッケージプランです。
自分の持っている力を効率よく・まっすぐに成果へと結びつけられるようなマインド変革と実践スキル習得を目指します。若手~中堅は付加価値を生むエネルギーの投じ方を、管理職には適切な作業分解とアサイン法を学びます。
【ラインナップ】生産性向上研修
生産性が上がることで組織の利益を拡大させ、事業の成長をもたらします。一方、個人にとっての生産性向上は、昇給・昇格のチャンス拡大、ワーク・ライフ・バランスの実現、職業人としての充実につながります。こういった社員が増えればさらに組織への帰属意識が高まり、良い循環が生まれるのです。
生産性向上への切り口は、業務改善・変革、タイムマネジメント、コミュニケーションなど多岐にわたります。そして、生産性向上をかなえるためには、IT関連のスキルアップが間違いなく効果的な手段となります。