「パソコン苦手」を今日から克服!PCに慣れるための6ステップと、初心者でもすぐにできること
「パソコンが苦手で...」そう口にする社会人は、決して少なくありません。
特に、対人業務や現場中心の業務が主だった方にとって、PC操作は「できる人に任せるもの」として後回しにされがちでした。しかし、働き方改革やDXの進展により、どの業種でもパソコン操作は避けて通れない時代となっています。
苦手意識の克服は、実はちょっとした基本の習得から始まります。本記事では、社会人がPC操作を無理なく習得していくための6つのステップを紹介します。
1.まずは「自分の現在地」を知る
多くの人は、何ができて何ができないのかを自覚しないまま「なんとなく苦手」と感じています。
まずはスキルチェックを通じて、自身の知識レベルと得意・不得意を明らかにしましょう。キーボード操作、ファイル操作、アプリの起動など、基本項目を整理するだけで「思ったよりできることもある」と感じるはずです。
【すぐにできること】
- スキルチェックシートを活用する: インターネット上には無料で利用できる簡単なPCスキルチェックシートやテストがあります。「PCスキルチェック 初心者」などで検索して、試しにやってみましょう。
- 日々の操作で困ったことをメモする: 「〇〇したいけどやり方がわからない」「いつも××で時間がかかる」など、具体的な課題を書き出すことで、どこから学び始めるべきかが見えてきます。
「名前」覚えることは大切です
操作に詰まって誰かに使い方を聞こうとしたとき、教えてくれる人に画面を見てもらって聞くことができればいいのですが、独習する場合、一番最初に抑えた方がいいのは「名前」です。場所の名前、動きの名前、状態を説明するための名称が分かれば、人にも聞くことができますし、「検索」することもできますし、AIに質問することもできます。
パソコン関係の苦手は、もしかして横文字が苦手なのではないでしょうか。長いカタカナやアルファベットの名前が沢山出てきますが、あくまでも「名前」なので頑張って覚えましょう。
【すぐにできること】
- PCの画面をじっくり見てみる: 例えば、画面左下にあるWindowsのマークは「スタートボタン」、画面下部のバーは「タスクバー」など、普段何気なく見ているものにも名前があります。分からなければスマホで写真を撮って検索してみましょう。
- 身近な人に聞いてみる: 職場の同僚や家族でパソコンに詳しい人がいれば、「これは何ていうんですか?」と気軽に聞いてみましょう。
2.「エクスプローラー」でパソコンの地図を理解する
ファイルやフォルダを操作する際に欠かせないのが「エクスプローラー」です。このツールの役割や構造を理解すれば、パソコン内の情報整理が格段に楽になります。表示切り替えや拡張子(かくちょうし)の知識も、トラブル回避に役立ちます。
【すぐにできること】
- エクスプローラーを開いてみる: まずは、タスクバーにあるフォルダのアイコン(黄色いフォルダの形をしていることが多いです)をクリックして、エクスプローラーを開いてみましょう。
- 「PC」の中身を見てみる: エクスプローラーの左側にある「PC」をクリックすると、「ドキュメント」「ダウンロード」「ピクチャ」などのフォルダが見えます。これがパソコンの基本的な収納場所です。
パソコンの中身は「ファイル」と「フォルダ」でできています
色々難しい設定というのはあるのですが「ファイル」という中身と、ファイルを入れておく「フォルダ」の2つが分かれば、パソコンを使う人として最低限必要な事は理解できています。
この部分がもし不得意、ちょっと曖昧でしたら、他の何よりも一番大切な部分なので、しっかり覚えてください。なぜか消えてしまった、何かを壊してしまった、作ったはずなのに無くなった、などの問題はファイルとフォルダが理解できれば解決します。一般家庭やオフィスにパソコンが世間に出回ったのはここ3、40年。見かけはさまざまな進化を遂げてきていますが、ずっと変わっていないのはこの部分です。
【すぐにできること】
- デスクトップに新しいフォルダを作ってみる: デスクトップの何もないところで右クリックし、「新規作成」→「フォルダー」を選んでみましょう。自分で名前をつけて、その中にテキストファイルなどを保存してみる練習をします。
- ファイルの移動・コピーをしてみる: 作ったファイルを別のフォルダにドラッグ&ドロップで移動したり、右クリックで「コピー」して別の場所に「貼り付け」てみたりしましょう。
3.我流のタイピングから脱却する
入力が遅い、誤変換が多いといった悩みは、正しいキーボード操作と日本語入力モードの理解で大きく改善できます。MS-IMEの設定や予測変換の活用も、時短に直結するテクニックです。
【すぐにできること】
- タイピング練習サイトを活用する: 「タイピング練習 無料」などで検索すると、ゲーム感覚で学べるサイトがたくさんあります。まずは正しい指の配置(ホームポジション)を意識して、ゆっくり正確に打つことから始めましょう。
- 予測変換機能を活用する: 日本語入力ソフト(MS-IMEなど)の設定で、予測変換をオンにしたり、よく使う単語を登録したりすることで、入力の手間を省くことができます。
もう少し時間が経てばタイピング練習は不要になるかもしれません
つぶやいた内容が正確に文字変換される時代はもうやってきています。とはいえ見ただけ、考えただけで入力ができるレベルの技術は一般には実用化されていません。もう少し時間が経てばタイピング練習は不要になるかもしれません。しかし、オフィスで仕事をするにあたり、もうしばらくキーボード入力が必要です。
疲れないで入力できるようになるには、正しいフォームや指の使い方を知り、楽器を弾いたり、自転車に乗れるようになるのと全く一緒で手を動かして練習あるのみです。
4.ファイル・フォルダの「管理力」を身につける
「保存先が分からない」「どれが最新ファイルか分からない」といった悩みを持つ方は、ファイル命名や保存のルールを見直しましょう。ショートカット作成やピン留め機能を使えば、頻繁に使う資料へのアクセスもスムーズになります。
【すぐにできること】
- 自分なりのフォルダ分けルールを決める: 例えば「年_月_プロジェクト名」のように、分かりやすい命名規則を決め、それに従ってファイルを保存するようにします。
- 「名前を付けて保存」を意識する: 新規作成したファイルを保存するときは、必ず「名前を付けて保存」を選び、保存場所とファイル名を自分で決める習慣をつけましょう。
パソコンのファイルを探し出す機能が充実してきています
最近使ったファイルだけを見つける方法や、検索して探し出す方法等は、難しいことを知らなくても感覚で使えるように、パソコンにいろいろな機能が搭載されています。それ故に、逆に複雑で使いにくく見えてしまう側面があります。
まずシンプルな最低限のルールと「何ができるか」をだけを知ることが大切です。同じことを別の方法でも実現できる「ルート」はパソコン側に沢山用意されています。最終的に、自分の使いやすいように目的を達成できれば良いのです。
5.作業効率アップの"時短ワザ"を使う
ショートカットキーや単語登録は、使えば使うほど手放せなくなる便利機能。たとえば「Ctrl+C(コピー)」や「F2(名前の変更)」など、よく使う操作をキー1つで実行できるだけで、日々のストレスが軽減されます。また、スクリーンショットなどのちょっとした便利技も、習得すれば大きな武器になります。
【すぐにできること】
- まずは3つのショートカットキーを覚える:
- Ctrl + C: コピー(選択した文字や画像をコピーする)
- Ctrl + V: 貼り付け(コピーした文字や画像を貼り付ける)
- Ctrl + S: 保存(作業中のファイルを保存する)
この3つだけでも、日々の作業が格段にスムーズになります。
- よく使う単語を登録する: 自分の名前や会社名、よく使うフレーズなどを日本語入力ソフトに単語登録しておくと、少ない文字入力で変換できるようになります。
6.Excelは段階的に学んでスキルアップ
Excelは難しいと感じがちですが、画面構成の把握やセルの操作方法など順を追って学べば、基本操作は誰でも習得可能です。関数や数式も、日常業務で使うものに絞れば、意外とハードルは低いものです。
【すぐにできること】
- Excelの画面構成を理解する: まずはExcelを開き、画面上部にある「リボン」(ファイル、ホーム、挿入などのタブがある部分)や、格子状になっている「セル」の名前と役割を確認してみましょう。
- 簡単な表を作ってみる: 例えば、家計簿やお小遣い帳のように、日付、項目、金額などを入力するシンプルな表を作成してみましょう。セルの入力、罫線を引く、色を付けるといった基本的な操作を覚えることができます。
- SUM関数を使ってみる: 合計を出すときに使う`=SUM()`(サム関数)は、Excelで最も基本的な関数の一つです。簡単な表で合計値を出す練習をしてみましょう。
これらのステップを一つずつ実践していくことで、きっとパソコンへの苦手意識は薄れていくはずです。焦らず、ご自身のペースで学びを進めていきましょう。
パソコン苦手な方限定!はじめてのパソコンワーク入門研修
パソコンに対する苦手意識は、慣れと仕組みの理解で必ず克服できます。 今こそ一歩踏み出して、デジタル時代の必須スキルを身につけましょう。
受講者の声
- 単語の追加について学べたので、業務に活かせるよう、単語登録機能を使って職場で使うワードを簡単に入力できるようにします。
- エクセルの入力のみをやっていましたが、演算の式がわかっていなかったので使えるようになりそうです。
- 仕事では数式の入力などを他の人に入れてもらっていたが、今回自分で入力できたので、今後自分で対応行します。キーボードを打つのが遅いので、早く打てるように日々練習します。
- 用語を学んだ事で、理解が深まりました。説明してくださったことを、仕事場に戻って、1人でテキストを見直してやってみます。
研修の目標
- 効率的な文字入力のポイントを学ぶ
- 基本のショートカットが使いこなせるようになる
- 生産性に考慮したフォルダやファイルの管理方法を理解する
- エクセルの文字入力、四則演算ができるようになる
セットでおすすめの研修・サービス
Excelスキルチェックシート~おすすめ研修診断
インソース公開講座では、初心者の方々のレベル感やお悩みに合わせて、Excelに関する多くの研修をご用意しています。「どの講座を受けたらいいのかな?」「考えている研修が自分のレベルに合っているか心配」といった声にお応えして、本ページではあなたに最適な講座を診断します!受講を検討する際の目安やご自身のスキル把握の一つとしてご活用ください。
Microsoft Office研修~Excel基礎編
本研修では実際に講師と一緒に操作しながら、Excelの基本的な操作について学んでいただきます。
基本を学んだことがなく、使いこなせていないと感じる方や普段から少し使ってはいるが、苦手だと感じている方へ向けた研修です。
(50代以上限定)Excel基礎研修~基本の使い方や関数、グラフを学ぶ
Excelを苦手だと感じている方40~50代以上の方を想定しています。
基本操作を一から丁寧に学び直せる講座です。分からないことをその場で解決できるのが、研修の最大のメリットです。
(50代以上限定)Excel応用研修~VLOOKUPなどの関数やグラフ、ピボットテーブルを学ぶ
40~50代以上の方を想定しています。同世代の方だけに絞ることで質問しやすい雰囲気で研修受講できます。
1日で多くの機能を学びますので研修後は疲れますが、明日からの業務効率化にすぐに役立つものばかりです。
Microsoft Office研修ラインナップ~日常業務から始める効率化
OAスキルはビジネスおける基本スキルとなっており、実際に昨今本ジャンルへのニーズが高まってきています。インソース公開講座のOffice研修は、基礎知識はもちろん一気に作業効率を上げられる実践ポイントまで、幅広いラインナップを取り揃えております。
DXリテラシーアセスメント
DXリテラシーアセスメントは「デジタルスキル標準(DXリテラシー標準)」に準拠したサービスです。「DXマインド・スタンス」と「DXリテラシー」という観点で採点します。