インソース グループコンテンツ開発本部

人生100年時代、自律的なキャリア形成のために20代に求められることとは

「人生100年時代」と言われる現代、私たちはこれまで以上に長く働き、学び、変化に対応していく必要があります。

AIやテクノロジーの進化、働き方の多様化など、キャリアを取り巻く環境は急速に変化しています。

そんな不確実な時代だからこそ、20代のうちに「自律的なキャリア形成」の意識を持つことが重要です。変化を受け身で捉えるのではなく、自らのキャリアの目的を意識し、柔軟に対応できる力を育むことが、長い人生を充実させる鍵となります。

3つの視点で考える自身のキャリア

自身のキャリアを深く考え、充実させるためには、次の3つの視点を持つことが重要です。それは、1.自己理解を深め、キャリアの目的(パーパス)を意識すること、2.偶然の出会いを積極的に活かすこと、そして3.無形資産を意識的に蓄積することです。

それぞれの視点は一見独立しているようでいて、実際には密接に関係し合いながら、キャリア形成を多角的に支えています。

1.自己理解を深め、キャリアの目的(パーパス)を意識する

キャリアの目的、すなわちパーパスとは、「自分はどのような存在でありたいのか」「人生を通して何を成し遂げたいのか」という、自身の根幹をなす軸のことです。この軸を持つことで、目標が立てやすくなり、日々の選択にも納得感が生まれます。

過去の経験を振り返り、モチベーションが高まった瞬間や、自身の強みが発揮された場面を洗い出すことで、自分らしいキャリアの方向性が見えてきます。自己理解を深めるには、たとえば「心から喜びを感じた瞬間」や「困難を乗り越えて得た達成感」、「強みが最大限に発揮された場面」などを具体的に掘り下げてみましょう。そこから共通する価値観や行動パターンが見えてくるはずです。

完璧でなくても言語化してみる

パーパスは、最初から明確である必要はありません。まずは仮のものでも構わないので、「自分にとっての幸せとは何か」「社会にどう貢献できるか」という内と外、両方の視点から言語化してみることが第一歩です。この探求を続けることで、パーパスは少しずつ洗練され、キャリアを支える原動力となっていきます。

2.偶然の出会いを活かす

人生におけるキャリアの約80%は、予期せぬ偶然によって形成されると言われるほど、偶然性はキャリアに大きな影響を与えます。この偶然を計画的に活用するというのが「プランド・ハプンスタンス・セオリー(計画された偶然理論)」です。この理論では、偶然の機会を活かすために必要な5つの姿勢が提唱されています。

  1. 新しいことへの探求心を刺激する好奇心
  2. 困難に直面しても諦めずに継続する持続性
  3. 物事を前向きに捉える楽観性
  4. 計画に固執せず状況に応じて対応できる柔軟性
  5. 未知の領域へ踏み出すリスクテイクの姿勢

偶然をチャンスに変える力を育てる

現代社会は予測不可能な出来事が頻繁に起こります。そうした変化を前向きに受け止め、偶然の出会いをチャンスに変える力は、キャリアを豊かに多角的に広げる鍵となります。
特に20代は、多くの人がキャリアの方向性を模索している時期でもあります。だからこそ、未知の分野や異なる業界、普段関わらない人々との出会いに柔軟に向き合うことが、新たな可能性を広げるきっかけになります。

3.無形資産を蓄え、人生100年を充実させる

長期的な視点で人生を豊かにし、充実したキャリアを築くためには、目に見える経済的な資産だけでは不十分です。真に重要なのは、無形資産と呼ばれる、形には見えない多様な資産の蓄積です。無形資産はさまざまな側面を持ちますが、ここでは代表的な3つのカテゴリーに注目します。

  1. 「生産性資産」特定の分野における専門的な知識やスキル、経験
  2. 「活力資産」心身の健康や精神的な安定、レジリエンス(回復力)
  3. 「変身資産」適応力、学習意欲、人的ネットワーク

これらの無形資産は、一朝一夕で簡単に手に入れられるものではなく、日々の意識的な努力と継続的な投資によって少しずつ築き上げられるものです。

無形資産を積み上げる20代の過ごし方

特に20代は、キャリアの初期段階であり、自己投資のための時間やエネルギーを比較的多く持つことができる貴重な時期です。この時期から、意識的にスキルアップのための学習に取り組んだり、健康的な生活習慣を確立したり、異なる分野の人々と積極的に交流したりするなど、様々な形で無形資産の蓄積に努めることが重要です。

20代向けキャリア研修~偶然の出会いを活かし、人生100年を充実させる

20代向けキャリア研修~偶然の出会いを活かし、人生100年を充実させる

人生100年時代を生き抜くためには、20代のうちに「自律的なキャリア形成」の土台を築くことが、将来に向けて大きな意味を持ちます。

自己理解を深め、偶然を味方につけ、無形資産を蓄えることで、変化に強く、しなやかなキャリアを歩むことができます。

未来は予測できなくても、今の行動が未来を形づくる。まずは一歩、自分のキャリアに向き合ってみませんか?

よくあるお悩み・ニーズ

  • 20代社員で、自身のキャリアについて考える時間を持ちたい
  • 異動や職種転換などのキャリアにおける転機を迎え、不安を感じている

本研修の目標

  • 人生100年時代・キャリアの多様化がキャリアに与える影響について学ぶ
  • 自己理解を深め、キャリアの目的(パーパス)を見つける
  • プランド・ハプンスタンス・セオリーについて学び、自身のキャリアの中で思い通りにいかないことも前向きに捉えられるようになる
  • お金だけでなく、無形資産を蓄えることの重要性に気がつく

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

20代向けキャリアデザイン研修~Must・Can・Willでキャリアを考える

20代向けキャリアデザイン研修

20代は、ビジネスパーソンとしての「根」を育てる大切な時期です。自分の価値観や強み、社会からの期待を見つめ直すことで、将来に向けたキャリアの土台が形づくられていきます。
この研修では、Must(求められていること)・Can(できること)・Will(やりたいこと)の視点から、自身のキャリアを整理し、主体的に未来を描く力を養います。

>公開講座の詳細はこちら

>動画教材の詳細はこちら

25歳の壁を乗り越える研修~考え方を切り替え、ワンランク上の仕事を目指す

25歳の壁を乗り越える研修~考え方を切り替え、ワンランク上の仕事を目指す

社会人3年目、25歳前後は、仕事に慣れる一方で失敗や思い通りにいかない経験からモチベーションが下がりやすい時期です。これは周囲の期待と自己認識のズレや、適切な目標設定ができていないことが一因です。
本研修では、「壁」を成長のチャンスと捉える考え方への切り替えと、客観的な視点からの目標設定やモチベーションコントロールの方法をお伝えします。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

27歳の壁を乗り越える研修~仕事の「慣れ」に打ち勝ち、成長を続ける

27歳の壁を乗り越える研修~仕事の「慣れ」に打ち勝ち、成長を続ける

社会人5年目、27歳前後は「仕事に慣れた」ことがモチベーション低下の一因となりやすい時期です。本研修では、慣れに満足せずステップアップするための考え方を学び、新たな目標や挑戦に取り組む視点を養います。

また、役割の変化に対応する仕事の進め方や、将来のキャリアを描くワークを通じて、不安の解消と視野の拡大を図ります。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

関連記事

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキーを利⽤しています。詳細は、「クッキーの管理方法について」をご覧ください。

同意します