K氏インタビュー【第2回】上司となぜ意見が食い違うのか

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K氏インタビュー【第2回】上司となぜ意見が食い違うのか

K氏

現在、大手IT企業監査役。 銀行でたくさんの勘定系システムを設計・開発。その後、支店長となり営業を指揮し、卓越した数字を残す。スーパーSEであり、かつスーパー営業マンという稀な存在。

目次

上司と部下では視点が違う

(K氏)
あとは上司との関係です。スタッフ業務において『上司が仕事を知らない』ってよく耳にしませんか。理由はとても簡単で、部下が主体となって組み立てている仕事だからです。上司は部下とは違う視点を持っているものです。WhatやWhyがわかっているから、全社的な視点で、何を狙うべきかということについて広い視野で考えることができるわけです。
例えば、部下が企画書を持っていくと、上司は変な注文をつけられたと怒る部下もいますよね。そもそも当事者間の前提が違うんです。わざわざ喧嘩をするほどのことではありません。「そんなことが分かっているなら、早く言ってくれよ」と言いたくなるかもしれませんが、上司も企画書を見て気がつくのであって、最初から分かっているわけではないのですから。

ー いい部下になるために『上司のミスを突かない』ことは大切ですが、なかなか難しいこと。言われた通りやったのに・・・と不満そうな顔をする部下がいますが、それは考えが甘いということですね。

(K氏)
上司は部下の資料から勉強しているんです。読んでみることで違う角度の視点が出てくるんですね。

課題設定が仕事に深みを生み出す

ー 仕事のできない人をみていると、浅いところで止まってしまって、指示されていないとその後がない、深みがない人が増えています。これはどうしたら良いんでしょうか。過去にそういった経験はありませんか。

(K氏)
それは課題設定の仕方が悪いんでしょうね。何を要求しているのかが部下に伝わっていないのだと思います。こういう課題を解決するプランニングをしてくれ、と逐一手段まで指示したら、部下はその通りやるしかないでしょうから。


「上司の言うことは良く聞いて、あまり聞くな」と良く言いますね。上司はゴールについては確かなことを言っているけれど、手段については思いつきであることが多いので、そこは壊してしまっていいと思います。

上司は報告がないと嫌なもの

(K氏)
「報連相」というのも大事です。上司は報告がないと嫌なものです。ただ、報連相をしない部下がいるんですよ。上司は心配しているのだから、報告してほしいと伝えるのですが。

ー 遠慮されたら余計困ってしまいますよね。

(K氏)
独自の付箋をつくった方もいるそうで。控えを残せる付箋に、指示を書いて部下に渡し、その控えを自分のデスクにたくさん貼りつけていたらしいんです。

ー 次回は「同僚や部下をうまく使う~情報共有でチェンジングコストを下げる」について語っていただきます。どうぞご期待ください。

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