2024年4月08日
2024年度に正社員の採用予定がある企業は61.5%となり、3年ぶりに前年を下回ったことが、帝国データバンクの「2024年度の雇用動向に関する企業の意識調査」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
2024年度(2024年4月~2025年3月入社)の正社員の採用状況について聞くと、「採用予定がある」(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)と考えている企業は、前回調査(2023年2月実施)から1.5ポイント減の61.5%となった。3年連続で6割を超えたものの、3年ぶりに前年を下回った。
また、採用予定がある企業の内訳は、採用人数が「増加する」企業が同2.0ポイント減の23.7%だった一方、「減少する」企業は同1.5ポイント増の8.6%となり、雇用動向は前年度までの勢いがやや鈍化した。
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規模別に正社員の「採用予定がある」割合をみると、「大企業」は84.9%と全体(61.5%)を大幅に上回った。一方、「中小企業」は57.5%、うち「小規模企業」は39.9%となり、企業規模が小さいほど割合が低くなる傾向がみられる。
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業界別に正社員の「採用予定がある」割合をみると、「2024年問題」が懸念されている「運輸・倉庫」が69.7%で最も高く、同様に人手不足が深刻化している「建設」のほか、「サービス」(ともに66.6%)も7割近くで続いた。
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非正社員の採用状況について聞くと、「採用予定がある」(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)企業は45.9%(前年度比1.4ポイント減)と3年ぶりに低下した。
経年の変化について帝国データでは「コロナ前の2018年度に52.4%の高い水準にあったが、2021年度には36.8%にまで低下した。その後は需要の回復とともに上向いてきたが、ここにきてペースダウンした」と指摘する。
一方、「採用予定はない」企業は同1.2ポイント増の40.4%となり、2年ぶりに4割を超えた。
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将来的な労働力不足に対して多様な人材の活躍が期待されるなか、今後の「外国人」「高齢者」「女性」「障害者」の「採用予定がある」割合をみると、「女性」は72.6%で最も高く、「高齢者」が50.2%で続いた。
また、「採用を拡大」企業についても「女性」(19.4%)が最も高かった。一方、「外国人」(16.7%)と「障害者」(13.8%)の割合は「高齢者」(10.9%)を上回る結果となり、特に「外国人」は「採用を拡大」する企業の割合が「変わらない」を上回っている。
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調査は、2024年2月15日~29日、全国の2万7443社を対象に実施し、1万1267社の有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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