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多様性理解から始める、グローバルマインドの育て方

Unlearn(学び直し)から始める、グローバルマインド実装の手ほどき

グローバルマインドという言葉を耳にする機会が増えていますが、その具体的な意味や重要性、そして身につけ方については意外と知られていません。

なぜ今グローバルマインドが求められているのか、その背景から基本的な考え方、効果的な習得法までをわかりやすく紹介します。

グローバルマインド注目の背景

海外展開を行う企業の増加

グローバル化が進む現代では、多くの企業が海外市場への進出を図っています。国際的な競争が激化する中、異なる文化や市場の特性を理解し、適応することが企業の成功に不可欠です。

国内における労働人口の減少

国内の労働人口が減少する中、企業は海外からの人材や市場に目を向ける必要が叫ばれています。特に、労働力という側面だけでなく、先進技術においては日本に技術者が不足している場合が多く、こうした高い専門性を持つ人材の必要性も高まっています。このような状況では、グローバルな視点を持つことが企業の持続的な成長にとって重要です。

グローバルマインドを持つことで、異なる文化や価値観を持つ人々との協力がスムーズになり、ビジネスの幅を広げることができるようになるでしょう。

グローバルマインド養成の基本要素

グローバルマインドの養成には、まず視野を広げ、世界の動きを正しく読み取る力が求められます。 そのために有効なのが、「PEST分析」の視点で企業活動を取り巻く環境を鳥瞰的に捉えることです。

PEST分析とは

P=Politics(政治)、E=Economy(経済)、S=Society(社会)、T=Technology(技術)の4つの視点から外部環境を分析する手法です。

  • 政治 ・・・ 法律改正、政権交代、外交政策など
  • 経済 ・・・ 経済成長率、失業率、消費動向など
  • 社会 ・・・ 人口動態、環境問題、コンプライアンス問題、世間の関心事など
  • 技術 ・・・ ITの進展、医療技術の進化、新素材の開発など

グローバルマインドを育てるコツ

意識改革から始める

グローバルマインドを習得するためには、意識改革が必要です。単なる知識の習得ではなく、実際に社内の制度や勤務スタイルを見直し、行動で示すことが重要です。例えば、国際的な視点を反映させたプロジェクトを進めることで、社員がグローバルマインドを実感しやすくなります。

また、グローバルマインドの実践がより具体的な目標として意識されるような工夫を欠かさないようにしましょう。例えば、海外の取引先との成功事例や国際的な市場での成果を社内で紹介し、具体的な成果を数字やストーリーで伝えるなどの取り組みが効果的です。

異文化への理解を深める

異文化理解を深めるためには、ライフスタイルだけでなく、その国の歴史や法律など背景にある事情を把握することが重要です。知識を広げることで、異なる文化や習慣を尊重し、効果的にコミュニケーションを取る力が養われます。専門分野や業界の動向などに深い理解があれば、グローバルな状況にも適応しやすくなります。

日本人に対する理解を深める

グローバルな市場で成功するためには、自国の文化や強み、弱みを理解することも大切です。相手の国や地域の分野・風習を理解しようとされる方も多いですが、実は自国の特色を発信することも重要です。日本人が持つ特性や価値観を把握することで、国際的な舞台での立ち位置や役割が見えてくるためです。自国の強みを活かしながら、グローバルな視点を持つことを意識しましょう。

また、社員が自分の課題を認識し、適切なサポートを受けることで、スムーズにグローバルマインドを習得することができるようになるでしょう。会社全体でのサポート体制を整えることが、成功への鍵となります。

グローバルマインドは新たなビジネススタンダード

グローバルマインドは、国際的な舞台で成功するために不可欠な考え方や価値観です。その習得には単なる知識の蓄積だけでなく、実践を通じた経験や意識改革が求められます。企業がグローバルに展開する中で、異なる文化や価値観を理解し、柔軟に適応する力を養うことが必要とされています。

その一方で、前進を妨げるのは「学習する能力の欠如」ではなく、「かつて有効だった古い考え方や行動を手放す力=アンラーン(Unlearn)の欠如」であるとも言われます。過去に役立った思考様式や慣習を見直し、自ら距離を取ることで、より効果的な行動や判断が可能になります。真のブレークスルーを起こすには、時代遅れとなったモデルや情報から離れることが求められます。

アンラーンとは、知識や経験を捨てることではなく、新しい情報を積極的に取り入れるために、不要な前提や常識を手放す意識的な行動です。積極的な学びと実践を通じて、グローバルな視点を身につけ、より多様なビジネスの場で成果をあげていきましょう。

(2時間研修)グローバルマインド醸成研修

(2時間研修)グローバルマインド醸成研修

グローバルマインドは限られた方だけに求められるものではありません。現代では外国人と関わるのが当たり前であり、社内外の様々な立ち位置のステークホルダー(利害関係者)になりえます。

従業員一人ひとりが海外と国内のギャップを踏まえて価値創造ができるようなグローバル人材として活躍できれば、組織の活性化につながります。

グローバル人材に求められる基本姿勢を身につけるためには、グローバルマインドの醸成が不可欠です。異文化理解や多様性の受容、そしてグローバルコミュニケーションスキルの獲得を通じて、より多様な環境で活躍できる力を育んでいきましょう。

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セットでおすすめの研修・サービス

海外赴任前研修~グローバルリーダーとして活躍する

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海外赴任者が最も苦労するのが現地メンバーとリスクのマネジメントです。本研修は2つの課題に備えるため、異文化理解から段階的に学び、ケーススタディやワークを通じてトラブルの未然防止・発生時対応を検討します。

多様なバックグラウンドを持つメンバーへの指示・指導方法を学ぶことで、海外赴任に対する不安を軽減し、柔軟な対応が可能になります。

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グローバルビジネスコミュニケーション研修(1日間)

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外国籍の方とコミュニケーションを取る中で、うまく伝わらないという問題が発生することがあります。それは、文化が異なると自身が伝えた内容に対して見解の「ズレ」が生じやすいためです。相手の文化を理解したうえで、コミュニケーションを取ることが重要です。

異文化を理解し相手に伝わりやすい表現や話し方を学ぶことで、グローバルな社会でも様々な方と円滑にコミュニケーションを取れるようになることを目指します。

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グローバルマインド講座~文化の違いを理解しながら、「外国人とともに働く」を実現する編

母国を離れて日本で働く外国人メンバーと歩み寄り、円滑に協働することを目的としたコンテンツです。特に、察することを重視する日本の「ハイコンテクスト文化」と、明確に主張して伝える「ローコンテクスト文化」の違いによって生じるコミュニケーショントラブルに焦点を当てています。また、スケジュールを重視するモノクロニック文化と、柔軟にタスクを進めるポリクロニック文化との違いからくる時間感覚や仕事の進め方に関する不満についても解説します。

さらに、組織が従業員に対して何を求め、どのように評価するかといった基準の違いにも触れます。これらを踏まえ、外国人とともに働くうえで事前に知っておくとよいことや、意識すべきポイント、互いに働きやすくなるための伝え方や注意点を明らかにし、多様な価値観を尊重した協働のヒントを提供します。

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