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ENERGY vol.05(2021年春号)掲載

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感覚的な部分をいかに言語化し、 数字で具体性を出せるか。そこが腕の見せ所。

研修テキストを「わかりやすく」するためにコンテンツ作成者が特に気をつけていることは、「具体的に示すこと」です。そのために重要となるのが、「数字」です。例えば、「簡潔に示す」ではなく「200字以内で書く」、「短く話す」ではなく「1分で話す」など、数字で示すことを常に意識しています。「簡潔に」が「200字」となることで、誰もが共通の認識を持つことができるからです。

さらに、日々たくさんのコンテンツをつくる現場では、品質を保つことも重要です。そこでも数字が役に立ちます。研修時間に対する適切なページ数や演習の数、1ページあたりの文字量など、コンテンツ作成者のノウハウをいかに感覚に頼らず数値化していくかということです。数字で示すことで共通の判断基準ができ、多くのメンバーが関わる案件でも一定の品質を保てます。

研修テキストをわかりやすくするために、また、品質を保つために、感覚的な部分をいかに言語化し、数字で具体性を出せるか。そこがコンテンツ作成者の腕の見せ所です。

コロナ禍によりテレワークを導入した組織では、業務指示などのコミュニケーションが課題というお悩みも多く聞きます。皆さまの業務においても、「数字で具体性を出す」ことが、わかりやすい指示やマニュアルづくりのヒントになるかもしれません。

文/矢野 由香里

株式会社インソース コンテンツ開発部 次長。九州大学文学部卒。情報誌の編集職や市場調査会社の企画職等を経験。2015年インソース入社。コンテンツ開発職としてこれまでに1000件以上の研修テキスト作成に携わる。また、マネージャーとしても約30名のメンバーを束ね、品質を保ちながら安定的なサービス提供ができる仕組みづくりを行っている。2019年4月から現職。

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vol.13は「リスキング」がテーマです。ビジネスパーソンへの教育で今注目されている「リスキング」。激動の時代に対応するためにも、組織が理想とするリスキングを確立させていくことが求められます。 本誌では、組織、個人、人事・研修担当それぞれがリスキングをどのように捉えているのか、アンケート調査などから浮彫にしていきます。

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