銀子の一句インタビュー デザイン力向上研修を訪ねる~|シルバーWEBライター銀子さんの研修川柳

誰でもデザインができるって本当?


銀子

新企画の研修「チラシ/WEBデザイン研修~顧客視点のクリエイティブディレクション」が人気だと聞きましたが、どんな内容ですか?


S氏

そうですね、簡単にいえばデザインの基礎知識と、ディレクションスキルの研修です。インソースならではの、誰でも身につけられるものとして作成しました。
近年は、ビジュアル重視の社会的な傾向、PCソフトの進化、人件費の節約などから、デザイナー以外の人にも「デザイン力」が望まれています。例えばプレゼン資料や提案書、チラシなどの内製化ですね。でも多くの企業では、何となく感覚や好みで制作していることも多いんです。デザインひとつで企業イメージやメッセージの伝わり方が違うのに。

銀子

従来のパワーポイントや図解力などの研修だけでは不足だったんでしょうか。

S氏

パワーポイントや図解力などのスキル研修は依然好評ですが、「チラシ/WEBデザイン研修」はその前段階、それらのスキルを使うための研修です。基礎となる横断的で総合的な視点から、誰でも一定レベル以上のデザインが効率的にできるようになる研修となっています。また「デザインを外部発注するときに的確な指示ができない」というお客さまの声にも応えられる内容にしました。お陰様で、驚くほど評判が良いんですよ。

銀子

画期的ですね。でも、誰でもといっても受講者にはレベル差があったり、デザインをやったことがない人にとっては苦手意識があったりしますよね。研修として問題ないんでしょうか。

S氏

インソースのデザイン向上研修は、デザイナーになるための研修ではありません。ここで学ぶのは「何を」デザインするかという「整理する思考力」や、レイアウトや配色などの「基本的なデザイン知識」、そしてパワーポイントなどの「ツールの使い方」です。
中でも大事なのは、情報を整理して論理的に組み立て表現する「思考力」です。ディレクター感覚やセンスなど抽象的なイメージだけで指示すると、デザイナーとの間の共有にズレが生じやすく、余計な手間が増えたり、作り直しになりがちです。一方、目的を明確にして論理的にデザインを組み立てると、建設的な議論が可能になり、修正や変更などが必要な個所も明確に把握できます。だから、実際にはデザイン制作しない立場の方にこそ、有効な勉強になります。

思考が前提になっているから組み立てやすいデザイン


銀子

なるほど、面白そうですね。論理的な組み立てで、デザインの素人もそれなりの形にすることができるんですね。自信がない人には、嬉しい成果になりますね。


S氏

その通り。感覚やセンスでなく、テキスト化した論理的なデザインワークですから、たまたまできたり、偶然上手くいったりではないんです。一定レベル以上のクオリティと業務のスピードアップを実現できるんです。

銀子

この研修が最も有効な人達、またはこの研修の恩恵を最も受けそうな人達はどんなグループか想定していますか?

S氏

幅広く参加していただけますが、強いて言えば、自社商材を理解し、マーケットを冷静に見渡せる30歳代以上くらいの方々でしょうか。訴求力の向上が実感できるはずです。自社に当てはめてチラシを作る実習では、大盛り上がりですよ。まさに明日から使えるデザインスキルなんです。

ストレス作業を充実制作に変える


銀子

絵心に自信のない人にとってストレスだったデザインが、自在に作れるビジュアルツールになるなんて大転換。ちょっとしたマジックみたいで素敵ですね。担当じゃなくても、一度体験するとモチベーションが上がりそうです。ところで、ご自身は、研修で教えるやり方に沿って実践されていますか?


S氏

はい、もちろん。日頃実践していてやり易く、効果が高い方法をテキスト化して、さまざまなシミュレーションを繰り返し研修にしたんですから。
私は絵を描くことは苦手ですが、この研修の考え方に沿って進めることで、以前よりずっと仕事運びが改善されました。もちろん、思ったより上手く行かないことも、思いがけずに上手く行くこともありますが。高度なデザインスキルではなく、論理的な考えに基づいて形にしてゆく面白さで、楽しく制作できています。

銀子

ふふふ、この仕事がお好きなんですね。研修の開発や編集、講師としての登壇など、お忙しそうですが 、今後のご予定はいかがですか?

S氏

あはは、そうですね。オリジナルの発想で開発するのも、新しい道を示す登壇も、やりがいがあって楽しいです。昔から、いろんなことを組み立てて生み出していくことが好きでしたから、私に向いていると思います。
今は興味のある色々なことを勉強中ですけど、まだまだこれから、もっと栄養つけて成長していきたいですよ。

銀子の眼

ひと昔前までは、ビジュアルに関することは一から十までデザイナーの仕事でした。今は普通の人が普通にデザインできるなんて、素敵です。個人の暮らしは、なかなか論理的にはいかないけれど、個人生活もまた複眼的視点で楽しく注意深くデザインしないとね。

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