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財務三表を体感で学ぶ～ビジネスゲームで会社経営を模擬体験し、とっつきにくい「会計の基礎知識」を身につける
日々の業務を一生懸命こなしていても、「会社全体の数字にはあまり関わっていない」「会計は専門部署に任せきり」という方は少なくありません。
しかし、ビジネスにおいて数字を理解する力、特に「財務三表」を読む力は、職種や役職に関係なく、全てのビジネスパーソンに求められています。
本コラムでは、会社経営を模擬体験しながら財務三表の基本を学べる「体験型プログラム」のポイントをご紹介します。難しそうに見える会計の世界を、実践的に、しかも楽しみながら学ぶ方法を探している方に最適な内容です。
「損益計算書（ＰＬ）」で利益の構造を理解する
まずはビジネスの基本である「売上」と「利益」の関係についてです。損益計算書（ＰＬ：Profit and Loss statement）は、ある一定期間の会社の業績、つまりどれだけの売上があり、どれだけの費用がかかって、最終的にいくらの利益が出たかを示します。
具体的にＰＬで見るべきポイント
- 売上総利益：売上から原価を引いた利益で、事業の収益性を表す
- 営業利益：販売管理費などを差し引いた本業の稼ぐ力
- 経常利益：本業以外の収支も含めた、企業の総合的な収益力
■売上・コスト（費用）・利益の関係～５つの利益
ＰＬから数字の「流れ」を追うことで、企業がどこでコストを使い、どれだけ利益を確保しているかを確認することができます。
「貸借対照表（ＢＳ）」で企業の安全性をチェック
次に見るべきは「お金の集め方と使い方」が分かる貸借対照表（ＢＳ：Balance Sheet）です。ＢＳは、企業の財政状態を表し、「資産」「負債」「純資産」の三つの要素で構成されます。
ＢＳで注目すべき項目
- 流動資産／流動負債：短期的な資金繰りの健全性
- 固定資産：長期的な投資の状況
- 純資産：企業の自己資本と健全性
ＢＳを読む力があると、「この会社は安全に運営されているか」「無理な借入をしていないか」といった点を客観的に判断できるようになります。
「キャッシュ・フロー計算書（ＣＦ）」で黒字倒産を防ぐ
利益が出ているのに会社が倒産してしまう「黒字倒産」という言葉をご存じでしょうか。その鍵を握るのがキャッシュ・フロー計算書（ＣＦ：Cash Flow statement）です。
ＣＦは、会社に「現金」がどれだけ入ってきて、どこに出ていったかを示します。利益が出ていても、現金が不足すれば、給与も支払えず、取引先への支払いもできません。
ＣＦで確認すべき３つの流れ
- 営業キャッシュ・フロー：本業での資金の増減
- 投資キャッシュ・フロー：設備投資などの支出
- 財務キャッシュ・フロー：借入や株主への配当など
経営を安定させるには、利益だけでなく「現金の流れ」を把握することが不可欠です。
「ビジネスゲーム」を通して実践的に身に付ける
財務三表を学ぶにあたり、本来は実際のPLやBSを見ながら施策を実行するのが一番ですが、経営者の立場でない方がこれを体験するのは非常に難しいことです。そこで、手法として考えられるのが「ビジネスゲーム」を取り入れた研修・ワークショップの活用です。
ビジネスゲームとは、仮想のビジネス環境で様々な問題や状況を体験し、解決策を考え実行するシミュレーションゲームのことです。参加者は、実際のビジネスシーンを模倣した状況下で、意思決定能力や戦略的思考、チームワークを鍛えることができます。
インソースの「はじめて学ぶ財務三表研修～ビジネスゲーム体感編」では、チームで会社経営を行い、実際に損益計算書や貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を作成します。模擬的に市場の景気変動に対応したり、在庫の管理に頭を悩ませたりと様々な体験をすることができます。
ビジネスゲームの体験から得られる気づき
- 財務三表が「自分ごと」として理解できる
- チームで意思決定する難しさと重要性を実感できる
- 経営のバランス感覚を養える
企業の管理職やその候補者の方、将来を期待される若手～中堅の方に財務三票を学ばせたい！という場合には、ぜひ以下のような研修の活用をご検討ください。
はじめて学ぶ財務三表研修～ビジネスゲーム体感編
本研修は、早いうちから売上・利益・コストを意識した思考を身に付けたいと考えている方を対象にしております。
財務三表の用語や基本的な構造について学び、会社経営を模擬体験することでビジネス活動と財務三表のつながりの理解を目指しており、知識のインプットだけではなく、数字への意識改革や行動変容を目的としています。
本研修の目標
- 財務三表の構造とそれぞれの基本用語が理解できる
- 企業活動における売上・利益・キャッシュ（現金）の重要性を認識する
- 自身の行動と数字の繋がりを踏まえて、仕事への望ましい姿勢を考えられる
セットでおすすめの研修・サービス
（新入社員・新社会人向け）財務研修～ビジネスゲームで会社経営の視点から実践的に学ぶ
お金の尊さや利益確保の難しさを、楽しみながら学べます。
財務三表の用語や基本的な構造について学び、会社経営を模擬体験することでビジネス活動と財務三表のつながりを理解する目的とした研修です。
はじめて学ぶ財務三表研修～ケースと図解で実務と数字を結びつける
数字がとにかく苦手で、財務三表について学ぼうとしてあきらめたことがある方にも挑戦して頂きたい研修です。
財務三表から会社の魅力とリスクを読みとるスキルだけでなく、数字に基づいた仕事の判断軸を養うことを目的としています。
財務研修～４つの分析手法から財務諸表を読みこなす
「ＰＬ」「ＢＳ」「ＣＦ」を読みこなすスキルを習得する、ビジネス会計の知識習得に焦点を当てた研修です。
財務分析のスキルを習得することで、自社の経営成績の確認や仕入先・外注先・取引先の与信管理、競合分析など、様々なシーンで活用できる力を身に付けます。
財務研修・経営数字研修ラインナップ
インソースの財務研修・経営数字研修一覧です。財務知識は、経営層や経理部門などが学ぶべきものと思われがちですが、全てのビジネスパーソンに欠かせないスキルです。
担当業務と業績とのつながりを理解し、自社やステークホルダーをより深く分析できるようになるため、売上拡大やコスト削減、リスクマネジメントにおいて適切にＰＤＣＡサイクルを回せるようになります。
インソースでは、初学者向けの易しいテキストからリーダー向けのＫＰＩ策定・投資判断研修まで、受講者ニーズやトレンドにいち早く対応し、様々なプログラムを開発しています。
