ストレスを味方に変える、リーダーのマインドと3つのスキル強化~レジリエンス・行動経済学・判断力
リーダーや管理職に昇進すると、多忙さや重圧により、強いストレスを感じる方が少なくありません。また、異動などで役割が変わった方も、同様の悩みを抱えることがあります。
多忙な中で感じるストレス、多様な価値観を持つ部下への対応、前例のない状況での意思決定......乗り越えるべき壁は尽きません。こうした壁を乗り越えながら、心身の健康を保ち、チームのパフォーマンスを最大化するには、リーダーとしてのマインドセットと、スキルの強化が不可欠です。
ここでは、このような変化のストレスに苛まれることなく、自信を持って働けるようになるための3つのスキルとして、レジリエンス、行動経済学、判断力に注目し、具体的なアプローチをご紹介します。
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困難をしなやかに乗り越える「レジリエンス」スキルの習得

リーダーは、多忙やプレッシャーによるストレスから自身を守ると同時に、部下やチームのレジリエンス(精神的回復力)を高める必要があります。
まずは、自分自身のレジリエンスを高めるために、以下のポイントを意識してみましょう。
- 感情を適切にコントロールする方法を学び、気持ちの切り替えを行います。
- 自信を持ち、自身の強みを活かすことで、自尊感情を高めます。
- 自身の成長を感じ、成長のチャンスを増やすことで、自己効力感を向上させます。
部下・チームのレジリエンス強化と「心理的安全性」
部下のレジリエンスを育てるには、気持ちの切り替えを支援し、悩みに寄り添う姿勢が重要です。部下が自分の価値や強みに気づけるよう働きかけることで、自尊感情を育むことができます。部下の成功を積極的に称賛し、主体性を引き出すには、リーダー自身がロールモデルとして行動することが不可欠です。
チーム全体のレジリエンスを高めるには、「心理的安全性」のある職場づくりが欠かせません。心理的安全性とは、メンバーが気兼ねなく発言でき、自然体でいられる環境のことです。その環境をつくる鍵を握るのはリーダー自身であり、安心して働ける職場づくりが求められます。
失敗を恐れず挑戦することを推奨し、リーダー自身が自己開示を行い、情報共有や意見交換の場を設けることで、チームは困難を乗り越える力を高めることができます。
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ストレスに強く、逆境を乗り越える力を育成します。自分自身のレジリエンスを高め、部下やチームのレジリエンスを引き出す方法を学びます。心理的安全性の高いチームをつくるための、具体的な働きかけを習得できます。
部下の主体性を引き出す「行動経済学」の活用法

部下が指示待ちの姿勢から抜け出せない、自分で考えようとしない、あるいは、伝えたいことがなかなか伝わらないといった悩みは、多くのリーダーが抱えるものです。
このような課題に対し、人を動かすための手段として注目される行動経済学のフレームワーク「EAST」を活用することで、部下の主体的な行動を効果的に促すことができます。
EASTの4つのポイント
- Easy(行動のハードルを下げる): 部下が主体的に動きやすいように、業務に必要な情報やマニュアルを整備し、育成計画を立てることで、行動の土台を築きます。
- Attractive(目的意識を持たせる): 「何のためにこの業務を行うのか」という目的を明確に伝え、部下が自身のキャリアの視点から業務を捉えられるように促します。これにより、モチベーションの向上に繋がります。
- Social(周囲の期待を伝える): 部下に対して周囲が何を期待しているかを具体的に伝え、質の高いフィードバックを継続的に行います。また、効果的な「褒める・叱る」を徹底することが重要です。
- Timely(適切なタイミングで介入する): 部下の成長を促すためには、介入しすぎず、また介入しなさすぎず、部下のレベルに合わせた適切なタイミングでサポートを提供することが肝心です。
これらのポイントを意識して指導することで、部下は自ら考え、決断し、行動する力を身につけていきます。
【公開講座】行動経済学を活用した部下指導研修~部下の主体性を引き出す4つのポイント
部下の行動を促すための行動経済学の理論を学び、指導に活かす方法を習得します。部下を主体的に動かすための具体的な4つのポイント(EAST)を実践的に学ぶことができます。
管理職に求められる「判断力」を磨く

管理職には、さまざまな場面で迅速かつ的確な判断を下す力が求められます。特に前例のない状況や、部下の納得感が必要な場面では、その判断力が試されます。
適切な判断を行うには、多角的な視点で情報を収集することが不可欠です。
多角的な観点から判断力を強化する
- 課題認識の妥当性: 解決すべき問題が正確に認識されているか確認します。
- ルールの適合性: 組織の規則や方針に適合しているかを検討します。
- 安全・衛生: 関係者の安全や健康に配慮した判断であるかを評価します。
- 公平性: 判断が公平であるかを考慮します。
- 実現可能性: 実行できる現実的な計画であるかを確認します。
- 費用・効果・品質: コストと得られる効果、品質のバランスを評価します。
- リスク: 潜在的なリスクを特定し、その影響を最小限に抑える方法を検討します。
- 納得感: 関係者がその判断に納得できるか、理解を得られるかを重視します。
これらの観点を踏まえることで、迷いのない判断が可能となり、業務の精度とスピードが向上します。また、判断を阻害する心理的な要素を理解し、それらを回避する策を講じることも大切です。最終的に、管理職は「決めない」という選択が悪影響を及ぼすことを認識し、自身の基準に基づき、責任を負う「覚悟」を持って決断する力を高める必要があります。経営理念に立ち返り、最終的な決断を下すことで、組織を力強く動かすことができるでしょう。
【公開講座】判断力強化研修~8つの観点で意思決定ができる管理職になる
複雑な状況でも、多角的な観点から最適な判断を下す力を身につける研修です。判断を阻害する心理的な要素を理解し、迷いのない意思決定ができるようになります。
まとめ:ポジティブに働き続け、組織に貢献するリーダーへ
リーダーのスキルは、チームの成長と組織の未来を左右します。今こそ、自分自身と向き合い、変化に強いリーダーへと進化するチャンスです。
ご紹介したレジリエンスの育成、行動経済学に基づいた部下指導、そして多角的な判断と決断力の強化は、いずれもリーダーがステージの変化にポジティブに対応し働き続けるための重要なスキルです。これらのスキルを身につけ、日々の業務に活かすことで、リーダーシップを最大限に発揮し、チームや組織、ひいては社会へと力強く貢献していくことができるでしょう。
悩めるリーダーのためのマインド強化プラン~ステージが変わってもポジティブに働けるスキルを身につける
このように、「レジリエンス」、「行動経済学」、「判断力」という3つの視点から、段階的かつ実践的にスキルを高めていくことが可能です。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン 「悩めるリーダーのためのマインド強化プラン~ステージが変わってもポジティブに働けるスキルを身につける 」です。
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