株式会社インソース 代表取締役 執行役員社長
舟橋 孝之(ふなはし たかゆき)

計画を立てKPIで仕事をチェック|経営の方法論4

計画を立てKPIで仕事をチェック|経営の方法論4

※上記画像は生成AIで作成|AIのビジネス活用ならインソースのAI・DX推進サービスへ

起業1年目、銀行に勤めていた時と同じように、2年目、3年目の事業計画をきっちり立ててみましたが、まったく計画通りにはいきませんでした。仕事が確保できず、社員のお給料や家賃を払うために、目先の売上を追う日々で、計画どころではありませんでした。

売上が3億円を超えた創業5年目ぐらいに、計画と進捗を対比しながら事業を進めていけるようになりました。そのころやっと事業モデルが確立してきたように思います。インソースを含め、企業や役所が当たり前のように毎年予算を立て、それを実行していけるのは仕事が安定しているからであり、組織として、とても幸せなことだと今は思えます。

計画を立てるのは経営者の仕事

インソースの創業期のお話をしましたが、常に計画は立てづらいものです。社内外の環境は変化するし、売上は予定通りにいかないものです。ですが、計画をまずは立てるべきです。

その理由は会社の存続と生き残りのための必要要件だからです。計画と現実との差を見つめ、その差を埋める対策を考え、考えた策を徹底的に実行する。これが会社を存続させ、成長させることにつながります。会社でなくても、野球チームでも、受験勉強でも、ダイエットでも同じです。

良い計画は紙に書く!~根拠と調査ありきの努力すれば実現可能な計画

もう一つは、計画がないと、部下はどう動いていいか分からない。こういう売り上げを達成するぞ、こうやって達成するぞ、ということは紙に書かないと、まず分からないですね。自分も多分、分からなくなる。ですから絶対に計画はいるんです。よって、一番だめなのは「計画を立てないこと」ですが、二番目によくないのは「計画を立てるだけで満足して、計画と現実の差を追わないこと」です。いずれにしろ計画は、立てた方がいいですね。

私は、計画を立てる際、まず、何らかの仮説があって、仮説が希望的観測ではなく、根拠があり、その根拠も緻密な調査によるものであり、「努力すれば、実現可能である計画」が良い計画だと考えています。

計画は経営者の「強い意思」の表れ~計画を達成するのが経営者の仕事

ベンチャー企業の事業計画書において、TAM(獲得可能な最大市場規模)を踏まえ、超意欲的な売上予測資料を拝見します。一方、インソースを含め、企業規模が大きくなると、だんだんと売上予測は控え目になっていきます。現実がつぶさに見えるようになると、保守的になるのは仕方ないですが、若い会社の熱意や意欲は買いたいと思います。

つまり、計画は経営者の強い意志の表れです。今できる数字を、できるように書くなら経営者は不要です。実現可能かつ、意欲的な数字を常に社員や株主に提示し、立てた計画を達成するのが、経営者の仕事です。

経営者の仕事~計画を立てる、計画を達成する

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<本記事の筆者>
株式会社インソース 代表取締役 執行役員社長
舟橋 孝之(ふなはし たかゆき)

1964年生まれ。神戸大学経営学部商学科卒業後、株式会社三和銀行(現・株式会社三菱UFJ銀行)に入行し、システム開発や新商品開発を担当。店頭公開流通業で新規事業開発を担当後、教育・研修のコンサルティング会社である株式会社インソースを2002年に設立。2016年に東証マザーズ市場に上場、2017年には東証第一部市場(現プライム市場)に市場変更。

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